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平成24年度離島漁業再生支援交付金事業の公表

天売・焼尻における離島漁業再生交付金事業の概要を公表します。

1.集落協定の概要

天売漁業集落 交付金額:8,568千円、協定参加世帯数:63世帯(うち漁業世帯63)

焼尻漁業集落 交付金額:4,760千円、協定参加世帯数:35世帯(うち漁業世帯35)

2.協定締結の経過

 羽幌町の天売・焼尻島は離島であるが故に生産や販売に不利な条件にあり、漁業者の減少や高齢化が急速に進む現状にあって、漁場の活用が充分に行われず、その結果、良好な海域環境の保全や国境監視といった多面的機能も失われる等の課題を抱えているため、離島漁業の再生を図り多面的機能を確保することを目指して離島交付金による漁業再生活動に取組むこととしました。

3.取組の内容

 1 漁場の生産力の向上に関する取組状況

 ウニ漁業は、島の生産高の22~23%近くを占める重要な漁業であり、漁業者の高齢化に伴いますます依存度が高くなっているため天売・焼尻漁業集落では、それぞれエゾバフンウニ人工種苗、殻径15mm・270,000粒の放流を実施して資源増大を図ることとしました。また、餌料環境の悪い場所にある未利用のキタムラサキウニ等を集落毎にダイバーによる採捕を実施し、餌料環境の良好な漁場に移植放流しウニ資源の増大を図ることとしました。

 他方、種苗放流漁場においてはヒトデ類などの害敵生物が確認されるため、害敵駆除を実施し種苗放流効果の向上を図ることとしました。加えて、天売漁業集落は、餌料環境が悪化している漁場改善のため藻場造成試験を実施し、加えて、ナマコ・ウニ資源調査を実施しました。また、他地域でのニシン稚魚放流の実績を参考にして、集落毎にニシン稚魚30,000匹づつを放流し資源の造成を図ることとしました。

 この他、天売漁業集落では夏の観光シーズンの密漁防止のため6月は1名、7月~8月の2ヶ月間は各3名、帰省客の増えるお盆休み期間中は臨時監視員を配置してウニ資源の維持を図ることとしました。焼尻漁業集落は、小中学校生によるサクラ40本の植樹を実施し漁場生産力向上と植樹の重要性の認識を高めました。

 2 集落の創意工夫を活かした新たな取組状況

 天売漁業集落では、ウニ・ヒラメ・タコの流通体制改善のため海水冷却装置を導入し、夏期間の高水温時や時化などの影響を受けずに消費者への安定供給を図った。流通体制の再構築を目指し、島根県海士町に研修視察を実施しました。
 焼尻漁業集落では販路拡大として、観光客へ生ウニ販売のバックアップ用水槽に、海水を入れるポンプを購入しました。ウニ出荷時の鮮度保持を図るため、シートカバーや氷入れ用の篭を購入しました。

4.取組の成果

 1 漁場の生産力の向上に関する取組

 天売・焼尻漁業集落は、人工種苗や天然種苗の移殖放流を実施することにより新たな資源の添加が図られ、放流漁場のヒトデ等を駆除による適切な漁場管理に努めたことから生産性の向上を見込むことが出来ました。ニシン稚魚放流を実施したことにより、今後の漁獲が期待されます。
 天売漁業集落は、ナマコ・ウニ資源調査により、今後の資減管理方法の検討に有益な情報が得られました。漁場監視により、密漁が防止され、ウニ資源の維持を図ることができました。
 焼尻漁業集落は、植樹の実施により漁場生産力向上と植樹の重要性の認識を高められました。
 

 2 集落の創意工夫を活かした新たな取組状況

 天売漁業集落は、海水冷却装置により、ヒラメ・タコ等の鮮度保持が図られ、消費者への安定供給に貢献しました。島根県海士町への研修視察により、流通体制の再構築の推進が図られました。
 焼尻漁業集落は、ポンプを購入により、斃死を減少させました。シートカバーや氷入れ用の篭の購入により、ウニ出荷時の鮮度保持が図られました。

天売漁業集落PDFファイル(1238KB)

焼尻漁業集落PDFファイル(548KB)

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5. 年度別事業内容

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農林水産課水産林務係 TEL:0164-68-7008 お問い合わせフォーム

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