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日本脳炎予防接種のお知らせ

日本脳炎予防接種について

 日本脳炎の予防接種は、他府県では定期接種として実施していますが、北海道は、知事が予防接種の規定に基づき、北海道全域を「日本脳炎の予防接種を実施する必要がないと認められる区域」に指定していたため、定期接種として実施していませんでした。しかし、来年度以降はこの区域指定を行わないことが決定したため、平成28年4月1日から定期接種として実施することになりました。

日本脳炎ってどんな病気?

 日本脳炎ウイルスを持つ蚊(コガタアカイエカ)が人を刺すことによって、感染する病気です。人から人へ感染はしません。症状が現れる場合、数日間の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害やけいれん等の症状を示す急性脳炎を起こします。脳炎を引き起こした場合、死亡率は20~40%、神経麻痺など後遺症が45~70%の割合で見られると言われていますが、感染して発病するのは0.1~1%程度であり、ほとんどが無症状に終わるといわれています。

どうして北海道も定期接種に?

 現在、北海道には日本脳炎ウイルスを持つ蚊(コガタアカイエカ)は生息していないといわれており、今まで道内の発症者は0人です。しかし、近年の温暖化の影響により、北海道も日本脳炎ウイルスをもつ蚊の生息域の拡大の可能性が心配されており、また、日本脳炎患者の発生がある海外や西日本(九州、沖縄など)へ行く機会(旅行や転出など)が増えていること等から、今後、日本脳炎に感染する可能性が高まると考えられるためです。

日本脳炎ワクチンの副反応は?

 接種後、発熱、咳、鼻水、接種部位紅斑などの副反応が見られる場合があります。これらの副反応はほとんど3日前後まで見られています。また、極めて稀にショックや脳炎、脳症などが見られることがあります。平成23年~22年度までの集計では、ワクチン接種者延べ人数10,148,734人中、副反応の報告総数294件、100万件当たりの発生数は28.97件と報告されています。うち、重篤とされたものは報告がなく、入院したものが40件、後遺症が報告されたものは1件でした。他のワクチンと比較して特に高い状況は認められていません。

日本脳炎ワクチンは何歳で接種できるの?

 生年月日によって、接種できる年齢や回数が違います。下記を参考に確認してください。

平成21年10月2日~平成30年4月1日生まれの方(3歳になってから)
過去に接種歴のない方
 生後6カ月~90カ月(7歳6カ月)に達するまでに3回接種することができますが、基本的には下記の標準的接種期間での接種を勧めています。

<標準的なスケジュール>
1 1期初回:3歳~4歳に達するまでに1回目。
2 初回:1回目から6日以上(標準的には6~28日)あけて、2回目接種。
3 追加:4歳~5歳に達するまでに2回目接種終了後6カ月以上(標準的には1年)あけて、3回目接種。
4 2期:9歳~10歳に達するまでに1回接種。
※生後90か月(7歳6か月)までに、1期3回接種が完了できなかった場合、残り回数を9歳に達してから定期接種として接種することはできず、任意接種(有料)となります。ご注意ください。

平成19年4月2日~平成21年10月1日生まれの方
 この要件は特例措置になりますので、生後90か月(7歳6か月)に達するまでに、1期3回接種が完了できなかった場合、残り分を9歳~13歳に達するまでに接種することができます。

<過去に接種歴のない方の接種スケジュール>
1 1期初回:生後90カ月(7歳6カ月)に達するまで、または9歳~13歳に達するまでに1回目接種。
2 初回:1回目から6日以上(標準的には6~28日)あけて2回目接種。
3 追加:2回目から6カ月以上(標準的には1年)あけて3回目接種。
4 2期:9歳~13歳に達するまでに、3回目(1期追加接種)終了後、6日以上(概ね5年)あけて4回目接種。

過去に接種歴のある方
 平成22年3月31日までに接種歴がある方は接種する医師と相談の上、6日以上の間隔をおいて残りの回数を接種。

平成12年4月2日~平成19年4月1日生まれの方(20歳未満)
この要件は特例措置になりますので、年齢に関わらず20歳に達するまでに1期(3回)と2期(1回)の計4回接種が可能です。

<過去に接種歴のない方の接種スケジュール>
1 1期初回:20歳に達するまでに1回目接種。
2 初回:1回目から6日以上(標準的には6~28日)あけて2回目接種。
3 追加:2回目から6カ月以上(標準的には1年)あけて3回目接種。
4 2期:3回目(第1期追加)終了後、6日以上(概ね5年)あけて4回目接種。

過去に接種歴のある方
 平成23年5月19日までに接種歴のある方は接種する医師と相談の上、6日以上の間隔をおいて残りの回数を接種。

日本脳炎ワクチンはどこで接種できるの?

 接種医療機関は道立羽幌病院と加藤病院になりますが、年齢によって、診察場所や日時が違います。

対象年齢 日時 医療機関 申込先
生後6か月~中学3年生 毎週水曜日 午後2時00分~
※一部実施しない日もあります。
道立羽幌病院 小児科外来 すこやか健康センター          62-6020
高校1年生~20歳未満 月曜日~金曜日 診療時間内
(火・木は午後診療あり)

受付 午前8時00分~11時00分
   午後1時00分~3時00分
道立羽幌病院 内科外来
月曜日~土曜日 診療時間内
午前8時30分~11時30分
午後1時30分~4時30分
(土曜日は午前診療のみ)
加藤病院

接種当日までの流れは?

<小児科にて接種する方>
 予約後、案内状と一緒に、予診票、啓発文書を郵送します。当日は予診票を記入のうえ、受診してください。
 接種当日は、保護者の同伴が必要です。しかし、やむをえない理由で保護者以外の健康状態を把握している親族等の方が同伴する場合、『委任状』が必要です。予約の際に、委任状が必要なことを申し出てください。
 
<高校生~20歳未満までの方> 
 予約後、予診票と日本脳炎の啓発文章を接種当日までに、各医療機関、または、すこやか健康センターまで取りに来てください。
 接種当日は、基本、保護者の方の同伴が必要です。しかし、やむをえない理由で同伴が難しい場合、保護者が記入した『同意書』を持参すると、本人のみで受診することができます。『同意書』は、各医療機関、または、すこやか健康センターに置いてあります。
※既婚者の方は同意書は不要です。

お願い

 任意接種だけではなく定期接種も含め、すべてのワクチン接種において、ワクチンの効果や副反応などをしっかり考慮したうえで、「受けるか受けないか」はご本人または保護者の方が最終的に判断し、接種スケジュールも個人の責任で管理されますようお願いします。

 

お問い合わせ先

健康支援課保健係 TEL:0164-62-6020 (すこやか健康センター内) お問い合わせフォーム

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