令和5年第9回定例会
令和5年第9回定例会
日程番号 | 議案番号等 | 件名等 |
---|---|---|
1 | 会議録署名議員の指名 | |
2 | 会期の決定 | |
3 | 諸般の報告 | |
4 | 行政報告 | |
5 | 一般質問 | |
磯野議員『豊かな海づくり森づくりについて』 近年、沿岸海域における磯焼けの問題が深刻になってきていることは改めて指摘するまでもない。これは天売・焼尻両島周辺の海域においても例外ではなく、ここ30年ほどの間に磯焼けが一気に進み、島の周り一面に海藻が生い茂っていた頃のことを思うと隔世の感がある。この磯焼けの問題解決に向けては様々な機関において研究や実証実験も行われているが、いまだ確たる原因も解決策も示されず現在に至っていると認識している。自然環境が変化していくには様々な要因があると思うが、一度失った自然を取り戻すのに長い年月を要することは想像に難くなく、このまま手をこまねいていては沿岸漁業の未来が決して明るいものではなくなると危惧する。特に両島の主要漁獲物であるウニ漁にはすでにその影響が出始めていると聞いている。そこで、この現状を少しでも改善し、昔の豊かな海を取り戻すにはどうすべきかと考えたとき、国、道、町などの行政機関の力が必要なのは当然だが、それらに頼るばかりではなく、我々一人々々がその問題に目を向け、その解決に向かって小さな努力をすることも必要ではないかと考える。我々一人々々ができることのひとつは植林であり、もうひとつは海岸の環境保全であると考えている。森から流れ出る豊富な栄養分は海藻を育て、そこに様々な魚が群れ、豊潤な海が形成されることはすでに広く知られているところである。 また、羽幌町は本年9月にゼロカーボンシティの目標に向けて取り組む宣言をされたが、その目標達成のためにもこの豊かな海づくりと森づくりを今後の街づくりの大きな目標に掲げ、それに向けた施策を進めていくべきと考え、以下の質問をする。 1.この海づくり森づくりを進めるにあたっては、まず天売・焼尻両島の森づくりから始めることを提案する。焼尻島における植林の歴史は古く、明治の頃当時の村が30万本の植林計画を立てて森を守ったという歴史もある。その後昭和に入り、羽幌町と合併したのちも町の緑化運動の一環として島の人たちが参加して植樹祭を行ったと聞いている。また、天売島においては現在島内外の人たちの協力のもと植樹が行われている。そこでぜひ多くの人が参加できる植樹イベントを両島で実施し、官民協力をして豊かな森づくりを目指す新たな施策を進めてほしいと願うが、町長の考えは。 2.森づくりと同様に海づくりも進めていかなければならないと考える。全国各地において漁場の再生を目指し、産官学共同で藻場づくりの研究や実証実験などを行っており、その成果も報告されている。この藻場づくりは、両島のウニの安定的な漁獲を維持するためだけでなく、脱炭素社会実現に向けた取り組みにもつながり、またその藻場が吸収する二酸化炭素をカーボンクレジットとして販売するなどの事業展開も考えられる。このことから、我が町もぜひこの藻場づくり事業を積極的に推進し、研究と実証の拠点として両島を位置づけ、産官学共同でこの豊かな海づくりを目指す施策を進めてほしいと願うが、町長の考えは。 3.この豊かな海づくり森づくりを島の漁業振興策として進めるだけではなく、島の人たちや観光客などが植樹や海岸清掃などをすることによって、脱炭素化事業に参加できる。そういった新たな離島体験型観光のメニューを作り、さらにはふるさと納税の特典として展開するなど、島の人たちや観光客など多くの人を巻き込んだ新たな観光振興策として位置づけ、島の活性化を促してほしいと願うが、町長の考えは。 |
||
阿部議員『観光振興とイベントによる地域活性化について』 5月に新型コロナウイルスが2類から5類へと移行し、4年ぶりに羽幌町内でも各イベントが通常開催された。多くの町民が待ち望んでいたこともあり、大いに盛り上がったと実感している。観光振興や各イベントについては、地域内での経済効果や交流人口の拡大にも繋がることから、これまでも羽幌町、各団体ともに積極的に取り組んできたことだと思うが、コロナ禍によって、それらの事業から離れていたこともあり、今後の課題は決して少なくないものと考える。その一方、羽幌町は地元特産品による食や天売島・焼尻島、サンセットビーチなどの自然資源など、多くのポテンシャルを持っており、また、近隣自治体では道の駅の整備などが行われてきていることからも、観光振興や施設整備については町民の関心が高いものと考えられる。 そこで、今後の羽幌町の観光振興に向けた取り組みと、地域活性化に繋がる各イベントに対しての町の考え方について、以下の質問をする。 1.総合振興計画には、道の駅を拠点とした観光誘客を目指すとあるが、現時点での観光誘客に向けた取り組み状況と今後の課題は何か。また、町民からは道の駅を単独で建設すべきとの声を聞くが、町長はどのように考えているのか。 2.現在、「はぼろ甘エビまつり」が中止になっており、代わりに「出張甘エビまつり」を実施しているが、観光誘客に向けてどのような効果があったのか。また、誘客型の観光振興に向けて、各団体等との協議はどのように行われているのか。 3.サンセットビーチの利用者が増加することは、羽幌町の観光振興にも直結することだと考えるが、今後、サンセットビーチ内の施設(ビーチハウス・ステージ他)等の整備は考えているのか。また、サンセットビーチの活性化策等についてはどのような考えがあるのか。更には、近年増加傾向にあるオートキャンプ場としての機能など、キャンプ場の整備についてはどのように考えているのか。 4.町民からは、各種イベントの開催による賑わいの創出や地域活性化を望む声を聞くが、羽幌町としては、このような声に対してどのように考えているのか。また、行政側と各種イベントの主催団体との連携などは、どのようになっているか。 5.観光振興やイベントにより地域活性化を図るにあたっての、今後の課題は何か。 |
||
金木議員(1)『次年度予算編成にあたって』 去る11月15日に開催された公共事業等調査研究特別委員会では、町財政の現状と課題についての説明がなされた。近年の歳入面では、主たる自主財源である町税は概ね7億円、依存財源である地方交付税は30億円で推移している一方、歳出面では義務的経費の内の人件費、公債費が横ばいであるものの、扶助費は増加傾向にあるなどとのことであった。折りしも、今は次年度の予算編成に向けての作業が、各課一斉に取り組まれているところであろうと推察する。また、先ごろ開催された「町政懇談会」では福祉ハイヤー、住宅リフォーム助成、空きビル解体などが話題に出ていたと聞く。次年度予算編成にあたっての基本的な考え方、各課への指示や通達、想定される主たる事業などを聞きたい。 |
||
金木議員(2)『住宅改修促進助成制度の再開について』 住宅改修促進助成制度、いわゆる住宅リフォーム助成については、町長就任にあたっての所信表明や先の6月定例会一般質問、町政懇談会等において、助成再開に向けて準備を進める旨を表明している。6月定例会でのやり取りの中で町長は、議会とも「できるだけ新年度に向けて町民の方が準備できるようなタイムスケジュールを意識しながら相談していきたい」と述べられた。 以前、実施されていた助成内容は、100万円を超えるリフォーム事業費に対して20万円を補助するもので、町内事業者が行う場合に限られていた。しかし、後年になって、受注過多といった状況もみられて補助を辞退する事例も起きていた。今後の事業では、こうした事例も回避できるような事業の組み立ても必要と考える。現時点での事業再開に向けての検討など、進捗状況はどうか。 |
||
小寺議員『今後の観光振興と離島振興について』 今年度は全国でコロナ禍によるさまざまな規制や行動制限が解除され、イベントや観光事業等が本格的に再開された。羽幌町においてもビーチの開設をはじめ、バラ園や道の駅、離島への観光客も徐々に回復傾向にあったと考える。その一方、残念ながら甘エビまつりや天売ウニまつり等のイベントは開催されず、焼尻めん羊まつりは今年が最後の開催とのことだった。羽幌町を代表する「まつり」が次年度以降開催されず、無くなってしまうかもしれないと、観光客のみならず町民も寂しく感じていると思う。 観光とは「余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行う様々な活動であって、触れ合い、学び、遊ぶということを目的とするもの」と平成7年に観光政策審議会が定義している。観光事業によって町外からの観光客が羽幌町に滞在し、さまざまな活動を通して地域の認知度を高め、消費活動につながるため、羽幌町にとっても観光は大きな産業の1つであると考える。そして、これからも多くの観光客が羽幌町に来てくれることを望んでいる。 また、現在は民営化されたが、町営のめん羊牧場を閉鎖すると決断した際には「離島振興は今後の課題であり、全庁をあげて取り組む」との発言もあった。離島振興と観光振興は一体化して考えていく必要があると思う。 今後、観光事業を発展させ観光振興を通じて、羽幌町の魅力を多くの人に伝え、国内外からたくさんの観光客が羽幌町を訪れることにより、地域や離島の振興につながると考える。そのためにも早急に計画を策定し、施策を実行していくことが必要であると考え、次の質問をする。 1.これからの羽幌町の観光振興は、中長期的なビジョンや計画が必要となってくると考えるが、現時点での羽幌町の観光についての見解と今後の展望や計画について、どのように考えているのか。 2.これからは観光客を受け入れる人員の減少による受け入れ体制の弱体化、更には町財政の影響により観光施設の整備や維持管理が難しくなることも考えられる。宿泊施設の減少や人員や事業者の減少などによって、羽幌町でも今後オーバーツーリズム化が加速していくことが考えられる。これらの課題に対して、どのような施策を考えているのか。 3.いきいき交流センター(はぼろ温泉サンセットプラザ)は、町民だけでなく、多くの観光客が訪れる観光の拠点となる施設であると考える。9月定例会での一般質問だけでなく、11月に開催された総務産業常任委員会でも、議員から浴場の整備を早急に行うべきとの発言があった。町民や観光客が利用する浴場は安全面から早急に補修を行い、今後は改装を含めて今まで以上に魅力的なものにするべきと考えるがどうか。 4.インバウンド客に対応した観光案内ができるように、翻訳機などの機器を導入している道の駅も少なくない。現在、道の駅には未整備だと思うが、今後整備していく必要があると考えるがどうか。また、道の駅の更なる充実を図ることも多くの町民が期待していることだと感じるが、どのような形で充実を図っていくのか。 5.既存の宿泊施設だけでは、宿泊対応しきれない場合もあると思う。羽幌町内では市街地にサンセットビーチ、天売島・焼尻島にはそれぞれキャンプ場がある。以前は朝日公園でもキャンプができたが、現在は閉鎖されている。現状、観光客の宿泊にはさまざまな形やニーズがあり、オートキャンプ場やRVパークを隣接している道の駅もある。今後、新たなキャンプ場やRVパーク等の整備も考えていくべきだと思うがどうか。 6.両島は市街地より早く限界集落化しつつあり、島内の人口が減ることにより、今まで以上に生活基盤の整備や医療や福祉等の維持も難しくなってくると考える。これからの離島振興策を早急に計画し、進めることにより、生活に必要な人材の確保や持続可能な島の生活を考えていかなくてはならないと思うがどうか。 7.天売島で令和6年度から建設が開始される天売複合施設の進捗状況はどのようになっているのか。また、焼尻島で建設時期を延期させた焼尻小中学校の建設は、島民への説明を終え、今後計画を再考する時間ができたと思う。改めて学校建設の在り方や方向性も含め、将来の島の状況も考慮した上で再度検討すべきとも考えるがどうか。 |
日程番号 | 議案番号等 | 件名等 |
---|---|---|
1 | 会議録署名議員の指名 | |
2 | 諸般の報告 | |
3 | 報告第12号 | 令和5年度定期監査報告(第2次)について |
4 | 報告第13号 | 専決処分の報告について 「損害賠償の額の決定について」 |
5 | 承認第7号 | 専決処分の承認について 「令和5年度羽幌町一般会計補正予算(第9号)」 |
6 | 議案第47号 | 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 |
7 | 議案第48号 | 特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 |
8 | 議案第49号 | 羽幌町議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例 |
9 | 議案第50号 | 羽幌町会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 |
10 |
議案第51号 | 羽幌町国民健康保険税条例等の一部を改正する条例 |
11 | 議案第52号 | 前川富義奨学基金条例 |
12 | 議案第53号 | 羽幌町奨学基金条例の一部を改正する条例 |
13 | 議案第54号 | 羽幌町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 |
14 | 議案第55号 | 羽幌町水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 |
15 | 議案第56号 | 令和5年度羽幌町一般会計補正予算(第10号) |
16 | 議案第57号 | 令和5年度羽幌町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号) |
17 | 議案第58号 | 令和5年度羽幌町介護保険事業特別会計補正予算(第2号) |
18 | 議案第59号 | 令和5年度羽幌町下水道事業特別会計補正予算(第3号) |
19 | 議案第60号 | 令和5年度羽幌町簡易水道事業特別会計補正予算(第1号) |
20 | 議案第61号 | 令和5年度羽幌町港湾上屋事業特別会計補正予算(第1号) |
21 | 議案第62号 | 令和5年度羽幌町水道事業会計補正予算(第2号) |
22 | 諮問第2号 | 人権擁護委員の推薦について |
23 | 発議第14号 | 議員の派遣について |
24 | 発議第15号 | 各委員会の閉会中の継続調査及び審査について |
25 | 意見案第4号 | 軽油引取税の課税免除特例措置の継続を求める意見書の提出について |
お問い合わせ先
議会事務局 TEL:0164-68-7011 お問い合わせフォーム