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令和3年第8回定例会

令和3年第8回定例会

議事日程第1号 令和3年12月9日(木)
日程番号 議案番号等 件名等
1 会議録署名議員の指名
2 会期の決定
3 諸般の報告
4 行政報告
5 一般質問
阿部議員 (1)『ふるさと納税の現状と今後の取り組みについて』

 近年、ふるさと納税は様々な自治体が積極的に取り組んでおり、羽幌町においても令和元年度には1億円、令和2年度は1億5千万円と、順調に寄附額を伸ばしている状況にある。令和3年度当初予算においても、2億円の歳入を見込んでおり、人口減少やコロナ禍による地域経済の低迷など、今後の税収増加が見込めない中で、貴重な自主財源の確保にも繋がると考える。
 また、ふるさと納税の返礼品については、地元特産品の提供が原則であり、地域の活性化や産業振興の役割を果たしているなど、多くの可能性を秘めた制度だと考えることから、今後も魅力ある情報発信や新たな特産品の発掘など、積極的に取り組むべきだと考える。
 さらに、平成28年度に創設された企業版ふるさと納税は、企業と自治体とのマッチングにより、新たな民間資金の活用や、専門知識・ノウハウを有する人材の派遣など、地域が抱える課題の解決や地方創生を推進するにあたり、羽幌町にとって、企業版ふるさと納税は効果的な制度と考える。
 以上のことから、今後の羽幌町の財政運営と、地域の活性化などにも繋がる、ふるさと納税の現状と今後の取り組みについて、以下の質問をする。

1.今年度のふるさと納税の現時点での寄附額と、歳入の当初予算で計上している2億円は達成可能か。また、達成しない場合、寄附金の最低目標額は設定しているのか。
2.返礼品の品揃えが寄附額の増加を左右すると考えるが、新たな返礼品の発掘や、新規商品開発の支援状況はどのようになっているのか。
3.今年度、羽幌町ふるさと納税特設サイトをリニューアルし、寄附額増加にも効果があると思うが、今後も更なる情報の発信が必要だと考える。今後の寄附額増加に向けて、新たな情報の発信等は考えているのか。
4.企業版ふるさと納税の、これまでの成果と今後の取り組みへの考え、また、企業とのマッチングについて、役場内部で協議等はしているのか。
磯野議員 (1)『灯油価格の高騰による町民生活への影響とその対応策について』

 世界的な原油価格の高騰から全国的にガソリンや軽油、灯油の価格が高騰し国内においては13年ぶりの高値を記録した。本町においても先月来灯油価格の値上が続き今月に入り昨年同月比で1リッター当たり30円程度値上げされ町民の生活に大きな影響を与えている。特にこれから本格的な冬に向う北国においては、灯油価格の高騰は住民の暮らしを直撃し、中でも高齢者や障がい者、またひとり親家庭などの低所得世帯にとっては命にも関わる大きな問題であり、行政としても早急な対応が必要と考える。
 そこで以下の質問をする。

1:本町においては、例年生活困窮者に対し義援金や福祉灯油等の福祉施策を行っているが、この急激な価格高騰を受け、対象となる件数及び金額などを見直し、できるだけ給付範囲を広げ、できれば年越し前に給付を実施し、そのための予算措置もするべきと考えるが町長の考えを伺う。
2:生活保護世帯においては、一定額の光熱費が支給されていると理解しているが、この急激な灯油価格の高騰を受け道内の市町村では、生活保護世帯に対しても灯油引換券を配布するところもあると聞いている。わが町でも町独自の政策として早急に生活保護世帯への対応をするべきと考えるが町長の考えを伺う。
磯野議員 (2)『離島島民が抱える問題、課題について』

 例年町は両島において離島地区町政懇談会を開催していたが、コロナ感染症が収束しないことから2年続けて中止に至った。また町議会も今年離島において住民との意見交換会を予定していたがこれも中止に至った。町議会では事前にアンケート調査をしていたが直接島民の声を聞くことは出来なかったことから、この機会に島民に代わりその声を行政に届け町長の見解を伺いたく以下の質問をする。
 
1:今回の灯油価格の高騰は、高齢者が多い島民の暮らしを直撃し生活に大きな影響を与えている、特に両島においては、タンクローリーで羽幌から灯油を島に運ばなければならず、そのためタンクローリーの往復にかかるフェリー運賃が直接灯油価格に加算されることから、より一層島民の生活に大きな打撃を与えている。またそのほか様々な生活用品についてもすべて運送経費が上乗せされるため島民生活に大きな影響を与えている現実がある。離島においてプロパンガスについては北海道の「プロパンガス価格安定事業」、ガソリンについては経産省が実施している「離島のガソリン流通コスト対策事業」によりそれぞれフェリー運賃分を補助し価格の低廉化が図られているが、灯油輸送運賃については、同様の措置が講じられておらず、また自衛手段もないことから島民の生活にとって大変大きな影響を与えている。この際ぜひ灯油についてもプロパンガスやガソリンと同様の措置を講じるよう北海道や国に対し強く要望すべきと思うが町長の考えを伺う。
2:両島ともに高齢者が多く道立羽幌病院や留萌や旭川へ通院する島民も多い。その際、自家用車を羽幌に運んで通院などに利用したいという島民の声を聞くがフェリーの車両輸送運賃が高額なことから苦慮している。また島には整備工場もないことから車検はもちろん軽微な故障についてもそのたびに車を羽幌に運ばなければならず大きな負担になっている。これは将来島に移住定住を考えている人たちにとっても大きなデメリットになると考える。ここ数年天売高校への入学希望者が増えている。この子たちが一人でも多く島に定住して島を活性化してほしいと考えているが、そのためにはより良い住環境を整えるのが行政の務めであると考える。島に定住するためには様々なリスクはあるが、そのリスクを少しでも軽減し島への定住を勧めるための施策の一つとしてフェリーの車両運賃の助成制度を創設すべきと思うが、町長の考えを伺う。
小寺議員 (1)『第7次羽幌町総合振興計画策定における10年間の評価とこれからの町の方向性について』

 令和3年度は第6次羽幌町総合振興計画の最終年度となり、令和4年度から施行予定の第7次振興計画の策定に向けて作業が行われている。現在は町長からの策定方針に基づきアンケートやパブリックコメント、各課に寄せられた町民の意見を基に過去10年間の評価を行い、現状や課題から今後10年間の計画案が11月25日に行われた総務産業常任委員会で報告された。
 総合振興計画は、まちの最上位計画として、さまざまな施策の推進にあたりその根拠となることが求められている。策定方針の大きな変更があったことで、新たな計画では従来の振興計画を簡素・簡潔な計画にし、具体的な実施計画は「分野別の個別計画」として位置付けている。しかし、個別計画がないものも多数ある。
今年、3月の定例会一般質問では、十分な過去の評価とこれからの10年間を見据えた計画策定の必要性を質問したが、策定方針や評価についても作業段階ということで十分な回答が得られなかった。
羽幌町では、これまでの10年間で商業施設の町有化やめん羊牧場の指定管理制度から直営での事業継続、旧宮坂デパートへの安全対策などで、大きな変化や課題が浮き彫りになってきた。今後は建設が予定されている天売複合施設、公民館の建替え、そして防災拠点なる役場庁舎などについても計画の中で方向性を示すべきと考える。
第6次の計画は駒井町長が議員時代に策定されたものであり、町長に就任して約7年間、この計画に沿って「まちづくり」にまい進されていたと推察する。今回の第7次計画はご自身で手掛け、責任を持つ総合振興計画となる。ご自身が今後のまちづくりを現時点でしっかりと評価し、これからの10年間各事業を充実させ、町長が思い描く10年後の理想とする羽幌町に近づけるためのものだと考えている。
町民からは未だに町長の進める政策や10年後の羽幌町に不安や明るい未来が見えないと聞くことがある。また現段階の計画案では、これからの羽幌町の向かう未来や町長の考え、今後の方向性が町民に理解しづらいものとなると考える。
羽幌町総合振興計画は、町民にも理解しやすく、将来の課題解決に向けて共通の認識になるような計画にすべきと考える。
 そこで、次のとおり質問する。

1点目、第7次羽幌町総合振興計画で町長が指示した策定方針とは。
2点目、10年間の評価が十分ではないと考えるが、特に町民の関心がある「商業施設の町有化」、「めん羊牧場の指定管理制度から直営での事業継続」、「旧宮坂デパートへの安全対策」や「役場庁舎建て替え」についての評価と今後の展望についてどのように考えているのか。
3点目、アンケート結果は公表されているが、町民が各課に寄せた意見数と内容は。
4点目、昨年議会が行ったアンケートや議会での意見や発言は計画に反映しているのか。
5点目、今回初めて「SDGs」への取り組みが計画の中に盛り込まれた。どのように推進していくのか。また各施策項目に17の目標を組み込むことができるのではないか。
6点目、町長が思い描く10年後の羽幌町はどのような町にしたいのか。そのために必要な対策を具体的に考えているのか。また計画に反映すべきではないか。
7点目、第6次計画と第7次計画案を比べると、町民との協働や対話、協力などが希薄になっていると感じる。今後の10年間を進める上で、町民や町民の代表である議会との関係や対話について、町長はどのように考えているのか。今後はそれぞれ町民や議会の役割を果たすために、どのような関係を作っていくことが必要と考えているのか。
村田議員 (1)『後継者・担い手・労働力不足の対策強化について』

 まちづくりに欠かす事が出来ない要素の一つに基幹産業の振興があり、産業の衰退を何としても食い止めなければならない。羽幌町総合振興計画策定のためのアンケートでも、まちづくりの重要な課題については1位が「人口減少・地域衰退の抑制対策」3位が「地場産業の振興発展及び新規産業の創出」であり、まちの活性化のために取り組むべき点においても「地場産業の振興」が最も多い。これまで行政が進めてきた対策だけでは不十分であると考え基幹産業の振興に対して以下の質問をする。

1.事業主の中には、仕事はあるが後継者がいないため存続の危機に直面しており、第三者に継承しても良いと考えている事業主もいると耳にする。アンケート等を行い、現状を的確にとらえ少しでも事業体が残っていけるよう対策を講じるべきと考える。例えば、まちのホームページ等を利用して情報提供し「職業の場のマッチング事業」、町外には地域おこし協力隊制度を有効に活用する等を考えてはどうか。また、新たに町民、町外からの転入予定者問わず、町内で開業したい方への支援策として、例えば、空き店舗の改築費用など開業時に上限1000万円補助するなど大胆な対策を考えてはどうか。
2.事業を維持するために、通年又は短期であっても労働力不足に陥っている事業者も多いと思われる。これまでシニアの力で短期労働をカバーしていてくれた高齢者事業団も、高齢化と新規入団者も少なく需要に追いついていない状況である。新たな「雇用のマッチング事業」を創設し労働力不足解消に向け取り組むことが、基幹産業の維持発展につながり、人口減少対策と活気あるまちづくりに大いに貢献できる政策であると考えており、下川町、初山別村で取り組んでいる特定地域づくり事業組合と他業種間の連携、また、副業について先駆的な取組みを行っている地方公共団体もあることから、役場の職員や興味があり協力してくれる方を募りそれぞれを融合させた新たなマッチング事業を実施してはどうか。
議事日程第2号 令和3年12月10日(金)
日程番号 議案番号等 件名等
1 会議録署名議員の指名
2 諸般の報告
3 一般質問
舟見議員 (1)『コロナ禍における観光振興について』

 日本国内全域におけるコロナウイルスの鎮静化に伴い、国内では経済活動、観光旅行など、人の動きが顕著となってきている。羽幌町においても少しずつではあるが回復の兆しがみえるようになってきているように感じる。このような状況の中、コロナウイルスの状況によっては変化することも考えられるが、羽幌町に観光客を呼び込み経済活動をしてもらうためにも、観光振興に力を入れていくべきと思う。
羽幌町は国定公園に指定されている天売、焼尻島をはじめ、はぼろサンセットビーチ、はぼろバラ園、はぼろ温泉などを有している。
特に天売島においては、絶滅危惧種ウミガラス(オロロン鳥)の国内唯一の繁殖地であり、今年91羽の飛来が確認されており、昨年より26羽増え、2001年以降では最多の飛来数となっている。ウミガラスやウトウの帰島シーンや焼尻島のオンコ原生林の自然は島へ行かなければみることのできない、貴重な観光資源となっている。
 また、はぼろバラ園についても、日本最北のバラ園として、北方系の品種を中心に約300種、およそ2000株のバラが咲き誇る公園で、観賞期間は6月下旬より9月にかけて、オイティンやフェアリープリンス、ハイデリンド、ハンター、アルバータなど全国でも珍しい品種のバラを楽しむことができる。
バラ園についても、貴重な観光資源となっている。
 そこで以下の質問をする。

①観光振興の前提となる環境整備について、特に衛生上好ましくない道路に生えている雑草や散乱するゴミなどの対策はどのように考えているのか。
②貴重な観光資源となっているはぼろバラ園の適切な管理をするためにも最低限3人以上の職員が必要と思うがどうか。また今後の人材確保はどのように行っていくのか。
金木議員 (1)『次期地方創生臨時交付金の見通しと活用への考え方について』

 このほど政府は、補正予算としては過去最大となる36兆円に迫る、令和3年度補正予算案を閣議決定したと報道された。この中で国民向けとしては18歳以下の子ども、経済状況の厳しい学生や住民税非課税世帯に対する10万円相当の給付などが計上されている。そして、自治体向けとしては地方創生臨時交付金が6兆円以上積み増しされたと報道され、補正予算案は12月6日召集予定の臨時国会に提出、年内成立を目指すとされている。
 これまでの臨時交付金を活用した町民向けの支援事業としては、消費活性化を図るためのクーポン券を4回にわたって配布するなど行ってきているところである。新型コロナウイルス感染症の新規感染者は大分収まってきているとはいえ、新たな変異株の出現や感染者増加による第6波も懸念されている。
 町は国会での補正予算審議の動きをにらみ、いち早く対応できるよう、具体的な支援事業の検討に入るべきと考えるが、どのように見通しているのか聞きたい。また、この冬の灯油高、燃油高により、広く住民生活や事業に影響が出てきている。新型コロナによる影響からまだ十分に元へ戻っていないと思われる状況から、生活支援や事業者支援も必要と考えるがどうか。
金木議員 (2)『介護保険での補足給付見直しの影響について』

 今年8月から介護保険施設やショートステイを利用する人の食費・居住費について、低所得者の人への助成(補足給付)が見直され、軽減措置が縮小された。見直しの一つは食費負担の引き上げで、特別養護老人ホームなどに入所している低所得者(年金収入月10万円超)の負担を月2万円から4万2千円に引き上げた。ショートステイ利用者では全ての住民税非課税世帯で1.5~2倍に値上げとなった。もう一つは、資産要件の見直しで、補足給付の対象となる預貯金額を引き下げたために、補足給付を利用できなくなった場合、月6万円も一気に増える人もいるということだ。厚生労働省によれば、この見直しの影響を受ける人は全国で約27万人にのぼるという。
 介護保険法では、介護が必要になっても「尊厳を保持し、能力に応じ自立した生活を営めるよう必要な給付を行う」として、お金の心配をすることなく、必要な介護サービスを必要な時に利用できることを理念としている。しかし、現状は介護サービスを利用したいが経済的な負担が大きいとして、利用していない人もいる。今回の見直しは、こうしたサービスをさらに利用しづらくするものではないか。
 このたびの見直しによる影響等、以下質問する。

1 羽幌町内の特別養護老人ホーム入所者やショートステイ利用者で影響を受けた人数や負担額はどうなっているか。
2 利用者や家族等への制度変更についての周知や説明はどうであったか。
3 施設利用での変化は見られていないか。
4 負担が厳しくなったり、困難になったりした場合の対応はどうか。
4 報告第7号 令和3年度定期監査報告(第2次)について
5 議案第53号 羽幌町学校給食費に関する条例
6 議案第54号 羽幌町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
7 議案第55号 羽幌町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
8 議案第56号 羽幌町国民健康保険条例の一部を改正する条例
9 議案第57号 令和3年度羽幌町一般会計補正予算(第6号)
10 議案第58号 令和3年度羽幌町国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
11 議案第59号 令和3年度羽幌町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
12 議案第60号 令和3年度羽幌町介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
13 議案第61号 令和3年度羽幌町下水道事業特別会計補正予算(第1号)
14 議案第62号 令和3年度羽幌町水道事業会計補正予算(第1号)
15 発議第9号 羽幌町議会会議規則の一部を改正する規則
16 発議第10号 議員の派遣について
17 発議第11号 各委員会の閉会中の継続調査及び審査について
18 意見案第5号 離島振興法の改正・延長を求める意見書の提出について
19 意見案第6号 地球温暖化、海水温上昇に伴う水産漁業被害の解明と支援策を求める意見書の提出について

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