議会議事録(平成24年第5回定例会 9月19日)
議会議事録(平成24年第5回定例会 9月19日)
平成24年第5回羽幌町議会定例会会議録
〇議事日程(第1号)
平成24年9月19日(水曜日) 午前10時01分開会
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 諸般の報告
第4 行政報告
第5 一般質問
〇出席議員(11名)
1番 森 淳 君
2番 金 木 直 文 君
3番 小 寺 光 一 君
4番 寺 沢 孝 毅 君
5番 船 本 秀 雄 君
6番 磯 野 直 君
7番 平 山 美知子 君
8番 橋 本 修 司 君
9番 駒 井 久 晃 君
10番 熊 谷 俊 幸 君
11番 室 田 憲 作 君
〇欠席議員(0名)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
町 長 舟 橋 泰 博 君
副町長 本 間 幸 広 君
教育長 石 川 宏 君
教育委員会委員長 大 橋 鉄 夫 君
監査委員 長谷川 一 志 君
会計管理者 大 波 芳 弘 君
総務課長 井 上 顕 君
総務課長補佐 酒 井 峰 高 君
総務課総務係長 伊 藤 雅 紀 君
総務課企画室政策推進係長 熊 谷 裕 治 君
財務課長 三 浦 義 之 君
財務課財政係長 葛 西 健 二 君
町民課長 藤 岡 典 行 君
町民課長補佐 今 野 睦 子 君
町民課町民生活係長 高 橋 伸 君
福祉課長 鈴 木 典 生 君
福祉課長補佐 安 宅 正 夫 君
福祉課主幹 更 科 滋 子 君
福祉課主幹 室 谷 眞 二 君
福祉課社会福祉係長 棟 方 富 輝 君
福祉課介護保険係長 木 村 和 美 君
福祉課地域包括支援センター係長 奥 山 洋 美 君
建設水道課長 山 口 芳 徳 君
建設水道課主幹 石 川 隆 一 君
建設水道課土木係長 笹 浪 満 君
建設水道課港湾係長 三 上 敏 文 君
産業課長 江 良 貢 君
産業課長補佐 鈴 木 繁 君
天売支所長 渡 辺 博 樹 君
焼尻支所長 今 村 裕 之 君
学校管理課長 熊 木 良 美 君
社会教育課長兼公民館長 浅 野 勝 彦 君
学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 永 原 裕 己 君
社会教育課長補佐 杉 澤 敏 隆 君
学校管理課総務係長 宮 崎 寧 大 君
社会教育課社会教育係長 大 西 将 樹 君
農業委員会事務局長 春日井 征 輝 君
選挙管理委員会事務局長 井 上 顕 君
〇職務のため出席した事務局職員
議会事務局長 水 上 常 男 君
総務係長 金 丸 貴 典 君
書記 逢 坂 信 吾 君
◎開会の宣告
〇議長(室田憲作君) ただいまから平成24年第5回羽幌町議会定例会を開会します。
(午前10時01分)
◎町長挨拶
〇議長(室田憲作君) 町長から議会招集挨拶の申し出がありますので、これを許します。
町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 平成24年第5回町議会定例会の招集に当たりまして、議員の皆様におかれましては何かとご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
去る8月30日、本町にとりまして初めての取り組みとなります離島地区における住民搬送訓練を実施したところであります。本訓練につきましては、有事、または大規模災害等により離島が孤立した場合を想定し、自衛隊の大型輸送機において両島から市街地の避難場所まで離島住民を搬送したものであります。本訓練の実施により、空港を有していない離島地区及び市街地区におきましても大型輸送機による離着陸が可能であることが確認できましたことから、緊急時等における離島住民の安全確保を図る上で本訓練の実施は有意義なものであったと考えております。今後におきましても市街地区を含めた本町の防災対策に積極的に取り組んでいく所存であります。
次に、天売島において本年度より新たな事業として進めております羽幌町エコアイランド構想実証プロジェクトにつきまして簡単に申し述べさせていただきます。本事業は、エコ体験観光の推進や再生可能エネルギーによる島内電力の地産地消などエコアイランド構想の実現に向けた取り組みとして、留萌振興局と民間企業等との共同により25年度までの2カ年をかけて取り組むものであります。今年度につきましては、電気自動車や風力発電の普及促進に向けた実証実験を9月10日のキックオフセレモニーから2カ月間を予定しており、25年度につきましては今年度の試験結果に基づき関係機関との協議により決定するものとしております。本事業の実施により、今後の離島における自然環境に配慮した島の活性化の可能性を調査検討するものでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
また、先月報道発表いたしました固定資産税の課税誤りにつきましては、関係者を初め町民の皆様に多大なご迷惑をおかけしたところであり、深くおわびを申し上げます。詳細につきましては、農作物の生育状況と観光客の入り込み状況とあわせてこの後の行政報告で述べさせていただきますが、今後このようなことが起こらないよう十分注意して行政執行に当たってまいりたいと考えております。
さて、本定例会に提案しております案件は、報告2件、専決処分の承認1件、議案として条例案4件、新たに生じた土地の確認1件、町の区域の変更1件、24年度補正予算案3件、そして平成23年度各会計決算認定8件の合わせて20件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集の挨拶とさせていただきます。
◎開議の宣告
〇議長(室田憲作君) これから本日の会議を開きます。
◎会議録署名議員の指名
〇議長(室田憲作君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
2番 金 木 直 文 君 3番 小 寺 光 一 君
を指名します。
◎会期の決定
〇議長(室田憲作君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
9月13日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
議会運営委員会委員長、船本秀雄君。
〇議会運営委員会委員長(船本秀雄君) 報告します。
9月13日、議会運営委員会を開催し、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
今定例会における提出案件は、報告2件、承認1件、議案9件、認定8件、発議3件、意見案1件、都合24件、加えて一般質問5名7件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から21日までの3日間と決定いたしました。
次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告の後、一般質問の審議をもって終了といたします。明20日は、報告、承認、一般議案、補正予算、平成23年度各会計決算認定の提案理由の説明を聴取した後、決算特別委員会を設置し、付託して終了とします。その後、決算特別委員会を開催し、各会計決算の内容説明を求めてから審議及び調査を行います。なお、本会議は21日まで休会とします。21日は、本会議に戻し各会計決算認定、発議及び意見案の審議を行います。ただし、決算特別委員会の審議の進行状況によっては、休会中であっても決算特別委員会が終了次第本会議を再開することとします。
議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
以上でございます。
〇議長(室田憲作君) お諮りします。
本定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり本日から9月21日までの3日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
〇議長(室田憲作君) 異議なしと認めます。
したがって、会期は本日から9月21日までの3日間と決定いたしました。
◎諸般の報告
〇議長(室田憲作君) 日程第3、諸般の報告を行います。
会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付しましたので、ご了承願います。
次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
次に、監査委員から平成23年度5月分及び平成24年度5月分から7月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
次に、議員の出張報告を配付しましたので、ご了承願います。
次に、各常任委員会から閉会中の継続調査とした所管事項について委員長より調査の結果を報告します。
最初に、総務産業常任委員会委員長、寺沢孝毅君。
〇総務産業常任委員会委員長(寺沢孝毅君)
平成24年 9月19日
羽幌町議会議長 室 田 憲 作 様
総務産業常任委員会
委員長 寺 沢 孝 毅
所管事務調査報告書
本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。
記
1 委員会開催日 平成24年 8月 3日
平成24年 9月 5日
2 所管事務調査事項 (1)朝日公園・バラ園・農業試験所(ビルベリー)の管理状況について
(2)中央埠頭・フェリー岸壁へのモニュメント設置事業について
(3)辺地共聴施設整備改修事業について
3 調査結果及び意見 別紙のとおり
所 管 事 務 調 査 報 告 書
1 朝日公園・バラ園・農業試験所(ビルベリー)の管理状況について(平成24年 8月 3日開催)
◎午前11時から、農業試験所(ビルベリー)・朝日公園・バラ園の現地調査を行い、午後1時から質疑を持った。
「農業試験所のビルベリーについて」
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・平成19年から21年に移植した28本のうち、現在残っているのは15本。
・平成17年から試験栽培を行っているが、芳しい結果は得られていない。
・寒冷紗とフィルムは本年より実施、状況はよいと思われる。
・実がとれたのは5株で6グラム。
・本年の試験結果により、今後の進め方について検討が必要。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】今後、町としてどう進めるのか。
【回答】羽幌は適地ではないのではとの感触を持っている。だが、発芽し、希望はあるので、寒冷紗等での育成状況により最終的な判断する。
【質問】どうすれば採算がとれるのか具体的に検討してほしい。
【回答】全国的に栽培している例はなく、事業化は非常に難しいと思う。
【意見】先行き厳しいとの印象を持った。通常業務を持ちながらの栽培は難しい。今日の意見を参考に、判断してほしい。
「朝日公園について」
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・2人体制で6カ月、維持費含め250万円程度のコストがかかっている。
・2人ではショウブに手をとられて他に手が回らない状況。
・株の減少、鹿の食害、霜による育成不良。
・ヒグマが出る公園として町民が危険視する向きもある。
・トイレ設置から年数が経過している。くみ取りで便器も小さい。建て替えの検討が必要。
・鹿や霜の影響で、今後、株分けを行っても広げるのは難しい。公園の集約化が課題だ。
・花ショウブは、昭和58年に5,000株、59年に4,000株を植栽し、一時9,000株あったが現在は1,000株となっている。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】9,000株のショウブが1,000株となり、町民の森や桜の木など以前の姿がすっかり変わってしまった。課題が多く、早期に今後の方向性を検討すべきと考える。
【回答】公園の集約は選択肢とせざるを得ない。
【質問】牛ふんなどの堆肥を毎年入れていないこと、株間が以前よりもかなり広いことが、花を貧弱にしている。担当者の専門性はどうなのか。
【回答】堆肥の有効性については確認がとれていない。管理については、前任者からの引き継ぎと現担当者の経験による。
【意見】2反程度の面積なら草刈りは十分できると思う。そのほかにもかなりのボランティアが入っており、管理体制は2人で十分だと思う。
【質問】エゾエンゴサクの場所は草刈りはできないのか。
【回答】可能だが、ショウブに手をとられており、雨にぬれるとつぼみを手で開くなどの細かな作業があり、草刈りまで時間が割けない状況。
【意見】エゾエンゴサクの開花は雑草が高くなる前の5月初旬なので、草刈りは可能だ。
【質問】桜をかなり植樹していると思うが。
【回答】100本近く植樹され、今後、見えるように他の木の間伐等を考える。
【意見】羽幌町の貴重なキャンプ場がある。朝日公園のコンセプトをはっきりさせたほうがよい。
「バラ園について」
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・平成18年に病気が発生し、随時、土を含めて入れかえを進めている。
・アドバイザーは、当初と同じ方の指導を受けている。
・売店(プレハブ)を道の駅にふさわしい施設にしてイメージアップを図りたい。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】バラの名前の看板は、現在、ついていないのか。
【回答】適時品種の変更を行っており、まだつけていない品種もあるが、徐々に取りつける予定。
【意見】ホテル、バラ園、海鳥センターで統一感を持たせ、半日でも遊べるような観点での位置づけを考えてほしい。
【質問】売店の冬期間の活用は考えているか。
【回答】道の駅の売店との位置づけではなく、バラ園見学者のための位置づけでバラの開花期間のみで冬は閉鎖と考えている。
2 中央埠頭・フェリー岸壁へのモニュメント設置事業について(平成24年 9月 5日開催)
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・中央埠頭の完成記念として、一般会計の港湾建設費に補正計上したい。
・設置の理由としては、羽幌港の中心施設となる中央埠頭の完成を記念するもの。港の完成という節目はこのときをおいてほかにないと考えた。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】文字の内容、中野先生への謝礼金についての考えは。
【回答】謝礼が必要との認識はなく、予算計上もしていない。文字は今後検討することになる。
【質問】5月22日開催の委員会で、なぜモニュメントなのかとの意見があったが、代案は出なかったのか。
【回答】モニュメントの代案は検討していない。
【質問】石のモニュメントは、バラ園や総合体育館にもあり、もっと違うものがあるのではないか。
【回答】5月の委員会の後、庁内のまちづくり政策会議で検討してもらったが、特に異論も出なかった。
3 辺地共聴施設整備改修事業について (平成24年 9月 5日開催)
〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
・対象地域の強い要望もあり、25年度の前倒しとして本年度実施したい。
・上築の一部と曙については、かねてより地上波受信が困難な地域で、地域住民が共同受信組合を設立し、昭和49年よりNHKや町の財政支援を受けて主体的に施設の整備を行ってきた。
・事業概要は「曙・丸山地区テレビ共同受信施設」を光ケーブルに改修、受信状況の改善と機能向上を図る。
・事業主体は「曙・丸山地区テレビ共同受信組合」。総事業費891万2,000円、うち受益者負担110万円(1戸当たり10万円)。
・道補助190万円、町補助591万2,000円を合わせた781万2,000円を予算計上したい。
【質問】現状でこの対象区域についてはテレビ視聴はできないのですか。
【回答】視聴は可能だが、ケーブルが老朽化していつ断線するかわからない状況。
以上のような質疑後、終了した。
以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。
〇議長(室田憲作君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、森淳君。
〇文教厚生常任委員会委員長(森 淳君)
平成24年 9月19日
羽幌町議会議長 室 田 憲 作 様
文教厚生常任委員会
委員長 森 淳
所管事務調査報告書
本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。
記
1 委員会開催日 平成24年 7月30日
平成24年 8月 7日
平成24年 8月20日
2 所管事務調査事項 (1)就学前施設のあり方について
(2)広域ミックス事業について
(3)産業廃棄物処分場について
3 調査結果及び意見 別紙のとおり
所 管 事 務 調 査 報 告
1 就学前施設のあり方について (平成24年 7月30日開催)
副町長も出席し、就学前子育て支援審議会の委員構成、泉学園の認定こども園整備計画、今後の町立保育園のあり方について、福祉課から説明を受けた。
・審議会の委員構成では15名以内を基本に、一部園児卒園による変更はあるものの前検討委員会委員を再任し、新たに社会福祉協議会と社会教育委員各代表、学識経験者を増員した。
・6月定例会で施設整備のための補助金が否決となった泉学園の計画について、安心こども基金を急ぐ理由、平成25年度以降の補助制度、放課後児童クラブの併設に係る町の補助金、町立保育園が廃止された場合の保育定員、今後の町財政負担などの説明を受けた。
・子育て支援審議会には、将来人口の推移、保育所園舎の老朽化による改築、私立公立を問わず、市町村が児童福祉法24条に基づく保育実務実施義務を負う、保育所設置の財源や運営費、措置費の一般財源化などを総合的に判断し、保育所の民営化が望ましいとの考えを付して審議してもらう。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】泉学園からの審議会委員は町長の関係者で、施設整備計画では利害も絡むので、好ましくないのではないか。
【回答】審議会の審議項目には「就学前子育て支援」「施設の整備・運営」「幼児教育・保育の振興」「その他目的達成に必要な事項」について審議してもらうが、今回諮問する「羽幌保育園の民営化について」は外れてもらうことと考えた。持ち帰り、検討したい。
【質問】以前に検討した保育園と小学校との併設案には、デメリットが並べられた。放課後児童クラブ併設で「小学校に近く、安全性・利便性が確保されている」というような資料を出すのは、どうなのか。
【回答】あくまで、6月定例会で否決された部分について確認の意味で提出した。当初は教育委員会の事業としていたが、その後、小学校から近い泉学園に協力を依頼した経緯がある。
【質問】6月議会の否決を受けて、泉学園から説明を求められているとのことだが、どのような内容か。
【回答】泉学園の整備計画づくりや町への申請、法律が求める考えとの乖離、整備工程などに無理があったのかといった質問には、特に問題ないと答えた。議会での否決理由、背景については、町における保育のあり方は審議会や検討委員会での検討を踏まえるべきであり、広く町民の理解や支持を得られていないとのことだった。結果として、議会の理解が得られなかったことから、再度説明し理解を得て、早急に再提案する旨を伝えた。
【質問】町は民営化が望ましいとする結論を口頭でしか説明していない。そう決定するまでの経過説明が重要である。
【回答】今の状況では町の考え方を明確にしなければならないことから、方向性を決めて審議会にかけることとした。資料は後日提出する。
次回には、町の考え方をまとめた資料を用意して開催することとした。
2 就学前施設のあり方について (平成24年 8月 7日開催)
会議の初めに、審議会委員で泉学園の施設代表と保護者代表を改めたことの報告を受けた後、資料に沿って民営化の方向性を打ち出した背景などの説明を受けて、質疑を行った。
・将来の就学前児童数の推計では平成22年の330人から、47年には約170人と、半分近くまで減少する見込みであり、これまでの施設入所率では平均61%となっている。
・保育の実施義務については、児童福祉法で市町村による適切な保育の実施が義務づけられているが、公営を義務づけているものでなく、公民を問わず、「保育料の決定」「保育に欠ける認定」「定員超過時の選考」「保護者との契約」などでは、適切な関与が義務づけられている。
・保育所運営に係る財源については、国の三位一体改革により、公立保育所運営費負担金が一般財源化されているのに対し、民間保育園では国の基準に基づき国2分の1、北海道4分の1、町が4分の1の負担割合で負担金が交付される。
・保育所廃止の場合、交付税が減額となるが、それを考慮しても運営費の4分の3が負担金で賄われるため、町の財政負担は軽減されると考えている。
・今後児童数が減少していった場合、全ての施設が大幅に定員割れを起こし、結果経営難に陥り、運営困難になることが予想される。
・保育園の建設・運営を考えた場合、公立保育園への町の財政負担は決して小さくなく、今後の財政運営は厳しくなる。住民負担を増加させずに、住民サービスを維持するためにも、民営化することが望ましい。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】2歳以下の保育所入所児数では一昨年が18人、昨年が22名、今年は26名と、子供の数の減少に比して、2歳以下の入所はふえている。今後の動向をどう見ているのか。
【回答】実際には子供数は減るが、0~2歳までの利用者はふえる傾向にある。
【質問】保育所での現在の待機児童数はどうなっているのか。解消の見通しは、どうか。
【回答】1歳と2歳で各1名ずつ待機になっていて、定員超過によるもの。退所者がなければ解消は難しい。
【質問】ほっとプランでは平成26年度改築となっているが、泉学園の構想や民営化の意向があったのなら、ほっとプランをもっと煮詰められなかったのか。
【回答】民営化は協議している段階なので、町が行う場合は26年に改修する計画とした。
【質問】審議会で公立との結論となった場合はどうなるのか。
【回答】答申が出た段階で町の方針を決め、決定に対して実現化のための内部検討が必要で、予定どおり平成26年で可能かどうか、計画変更も考えていかなければならない。
【質問】「公営を義務づけるものではない」とは、義務ではないので保育はしなくてもよいということか。民営化を推奨しているようにもとれるが、もし民間が立ち行かなくなった場合、「適切な保育の実施義務」はどうなるのか。
【回答】当然、町が対応し、保育所をつくる、委託する、または広域等の対応をとらなければならない。
【質問】保育の質を考えた場合、民間は運営していくためにコストや人件費が前面に出てくる。経営できないとなったときには、道としても強制はできないのではないか。
【回答】適切な指導がされると考えている。
【質問】自治体は単に保育所を運営するだけでなく、児童福祉の観点から園児の様子を観察し、必要に応じて管理指導、子育て支援する責任を負っている。公立廃止となっても、町が指導・関与し、責務を果たしていけるのか。
【回答】家庭での子育て環境については福祉部門もあり、民間となっても担うことができると考える。
【質問】民間の施設で保育料の滞納者が出た場合、どうするのか。施設の判断で退園させることができるのではないか。
【回答】可能かもしれないが、簡単に退園にはできない。まず、町に相談がある。
【質問】再生団体となれば住民サービスが維持できないとして民営化を打ち出すのは論点が違うのではないか。
【回答】町全体を考えた場合の表現で、財政再生団体となると厳しい指導が入るので、それを踏まえたと考えてほしい。
【質問】児童福祉・保育事業を、これまで公営で四十数年担ってきたことへの評価はないのか。財政的な理由だけで民営化の結論を出したようにしか見えない。これまで町が担ってきた保育事業の評価をしっかり行ってもらいたい。
【回答】十分に対応していきたい。
以上のような質疑を行い、今後の審議会答申を受けての町の検討などにあわせて、適宜委員会を開催していくこととして終了した。
3 広域ミックス事業について (平成24年 8月20日開催)
町民課から、この間の経過や今後の対応などについて説明を受けた。
・前処理施設建設費の負担割合を均等割40%、人口割60%とし、3町村での負担比率を、羽幌町50.4%、苫前町29.8%、初山別村19.8%と推計した。
・し尿くみ取り料金引き上げは、道からも強く見直しを求められており、3町村での統一実施を協議会へ提案している。
・水洗化率は平成23年度の実績値で32.8%となり、28年度には50%に達する見込みである。
・今後の事務作業としては、財政計画の策定、協定書の作成・締結の予定であり、水洗化率向上へは未接続世帯への戸別訪問を予定している。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】水洗化率の数字は厳しい印象である。未接続の公営住宅については検討されているのか。
【回答】耐用年数を大きく超過している住宅ばかりで、全体的な改修が必要となるため踏み込めないでいる。
【質問】水洗に接続していない高齢者は「今さら」と考えていると思う。救済措置が必要ではないか。
【回答】検討していないわけではないが難しい。ミックス事業実施町村のくみ取り料は1リットル8円前後で上限は10円。羽幌町は現行7円で決して高くなく、段階的に引き上げていきたい。補助については、今後検討したい。
【質問】広報9月原稿で、水洗化の前後での使用量の比較など、具体的な例を示して説明してほしい。
【回答】使用量については建設水道課なので、資料が手元になく、後日回答したい。
【意見】広報であれば総務課も加わって、関係課で連携して調整しなければ町民に伝わるものができない。使用者の立場に立って検討してほしい。
【質問】合併浄化槽の家庭には、どう対策をとるのか。
【回答】水洗区域内には170基ほどあるが、補助金のかさ上げなどをしている中でも、なかなか進んでいない状況である。
4 産業廃棄物処分場について (平成24年 8月20日開催)
町民課から、最終処分場についての改善指導、指導後の措置、今後の対策などの説明を受けた。
・投入した産業廃棄物の量が計画高を超過していることから、第3築堤を造成し、転圧・ならし・覆土を実施したが、相当量がなお超過している。
・今後の測量で超過量が確定するが、最大で4~5万立米となる可能性もある。
・原状回復が法で定められており、超過物は施設外へ搬出を指導される公算が大きい。
・新たな施設設置について、市町村は必要と認めるときに単独または共同で産業廃棄物の処理ができる。そうした場合でも3年程度、最低10億円以上の造成費がかかると見込まれる。
以上のような説明を受けて、質疑を行った。
【質問】行政指導の処分期限は、いつまでか。
【回答】次の行政指導が出ていないので、現段階では定められていない。ただ、余りにも量が多いため振興局も短期間の設定は無理だと、配慮してもらえるだろう。
【質問】行政の責任として、町が受けるのか。
【回答】法的には事業者に責任が課せられる。町は運営委員会の一員であるが、運営委員会にも法的責任は及ばない。今後、どうしていくか検討しなければならない。
【質問】現在、工事等から出てくる産廃については、どうなっているのか。
【回答】実態調査をしていないため不明である。
以上のような質疑の後、廃棄物の超過量が確定した段階での町の考えや法的責任について、再度審議することとして終了した。
以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。
〇議長(室田憲作君) これで諸般の報告を終わります。
ここで熊谷副議長におきましては、公務出席のためこれから午後1時まで退席しますので、ご了承願います。
◎行政報告
〇議長(室田憲作君) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 行政報告をいたします。
最初に、既に新聞にて報道されておりますが、固定資産税の賦課事務におきまして職員の事務処理の誤りにより納税者にご迷惑をおかけしましたことにつきましてご報告を申し上げます。本年7月中旬に固定資産税の納税相談があり、課税内容を確認したところ、建物に係る固定資産税の課税誤りが判明いたしました。この建物は、平成17年に建築された事務所を含む複合施設であり、その所有者は法人と団体との区分登記物件にもかかわらず、持ち分登記、共有名義の建物と誤って認識し、法人を代表として課税をしておりました。また、本建物のうち団体所有分の事務所部分につきましては、地方税法で規定する非課税対象物件でありましたので、これらのことにより平成18年度から本年度までの固定資産税が課税誤りでありました。このうち平成18年度から平成23年度までの6年間に係る過徴収税額は389万5,500円であり、この額に付随する還付加算金の62万8,500円を合わせ452万4,000円を納税者である法人へ地方税法及び地方自治法の規定に基づき還付いたしております。なお、本年度分につきましては、還付は発生しないものの57万5,700円を減額更正しており、納税者である法人へは事情を説明の上、おわびをし、ご理解をいただいております。
今回の課税誤りは、当時の固定資産税家屋担当者が税法等を熟知していなかったこと並びに賦課事務における担当課での確認チェック体制の不備から起きたもので、納税者並びに町民の皆様に対し多大なご迷惑をおかけいたしましたことに対し責任を痛感し、深くおわびを申し上げます。
原因となりました当時の担当者及び監督の立場にあった担当係長に対しては文書による厳重注意処分を、またそれ以降既に退職している課長を除き本年度までの担当課長、係長、担当者に対しては口頭による注意を行いました。このような事態に至ったことを重く受けとめ、職員には職員間の連携と責任感を持った職務の遂行に加え、チェック体制に万全を期すよう指導したところであります。今後このようなことがないよう再発防止に万全を期し、町民の信頼回復に努めてまいりたいと存じます。
以上、固定資産税の課税誤りについての報告といたします。
次に、水稲及び主要農作物の生育状況についてご報告申し上げます。気象経過の概要についてでありますが、5月初旬から気温や日照時間はほぼ平年並みで、降水量は少ない状況で経過しております。6月初旬から7月上旬にかけては、降雨が少なく、日照時間は平年を上回り、降水量は平均すると平年より少な目でありました。その後も好天により8月も気温が高目に推移し、降水量は月を通して少なく、日照時間は平年を上回りました。生育状況につきましては、播種作業が平年より遅かったところでありますが、6月中旬からは高温で、作業も順調に進み、8月以降も高温で、作物全般の生育は順調に推移しております。
次に、9月1日現在の主な作物の生育状況につきまして申し上げます。水稲は、田植え後の活着は良好で、その後も天候に恵まれ、生育は平年並みの収量となる見込みとなっております。
秋まき小麦は、昨秋の播種作業が順調に終了しましたが、融雪が遅く、平年より11日おくれの起生となりましたが、融雪後は高温となり、回復傾向となりました。出穂期以降も高温少雨により細麦の増加が懸念されましたが、7月の降雨とその後の低温により順調に登熟し、赤カビ病の発生も少なく、栽培管理において生育に応じた追肥なども実施されたことから、今年度の収量は平年に比べ多くなっております。
大豆は、播種作業、開花ともに平年並みでありました。7月下旬から8月上旬にかけてガの発生も見られましたが、8月以降の高温傾向によりさや数は平年よりやや多く経過しております。
小豆は、播種作業、開花ともに平年並みでありました。8月に茎疫病が見受けられたものの、さや数も平年に比べやや多く、順調に生育しております。
アスパラガスは、融雪おくれと低温により平年より5日遅い開始となりましたが、3年ぶりに降霜被害がなかったため、5月中旬の収穫は順調に進みました。6月上旬以降は、間断的に萌芽のピークが見られ、やや早目の収穫終了になりましたが、収量は前年並みとなっております。
ミニトマトは、出荷が平年並みの7月中旬から始まり、出荷量は徐々にふえ、8月中旬に出荷量のピークを迎えております。その後は、大玉傾向でありましたが、高温などの影響で収穫量が徐々に減少している状況で経過しております。
以上、水稲及び主要農作物の生育状況についての報告といたします。
次に、観光客の入り込み状況についてご報告申し上げます。初めに、離島地区につきましてご報告申し上げます。今年度で第3回目となるウトウの帰巣をPRする企画として、ウトウウエルカムデーが6月1日から30日までの間、観光協会天売支部の主催により実施されました。ウトウウオッチングに対する観光バスの割引券を提供するものであり、約980名の方が利用され、目標の1,000名をおおむね達成することができました。
7月7日、8日に開催されました焼尻めん羊まつりは、観光客に幻のサフォークを8年ぶりに丸焼きでも提供し、約1,000人の人出でにぎわいました。また、焼尻めん羊まつりにあわせて7月7日には世界めん羊サミット準備委員会主催の三國シェフとトークin焼尻が開かれ、フランス料理家の三國清三シェフを主役に、西川北海道運輸局長を来賓に招き、関係官庁、マスコミ、一般参加者を含め50名ほどの参加により「道産食材の魅力・世界へ発信」をテーマにフォーラムを開催いたしました。なお、フォーラムに先立ち、焼尻綿羊を世界ブランドにするべく最強の応援団として、三國シェフを羽幌町焼尻めん羊大使に任命しております。今後は、道産食材としてのサフォーク綿羊肉をいかにブランド化するか、地域からいかに情報を発信していくか、生産基地焼尻をどう観光に結びつけていくかなど、来年以降のサミットに係るイベント開催に向け、準備したいと考えております。
天売ウニまつりは、7月28、29日に開催され、ウニを初め新鮮な魚介類を格安で提供し、訪れた観光客約1,000人の人出でにぎわいました。
離島全体の入り込みでございますが、前年より増加しておりましたが、天売ウニまつり初日の高速船全便が欠航になった影響などにより、8月末現在で前年より282人少なくなっております。
次に、羽幌地区でございますが、特産品の甘エビを前面に押し出し、今年で2回目となりますはぼろ甘エビまつりが6月23日、24日に開催されました。両日で約4万4,000人の人出でにぎわい、メーンの甘エビは2日間で8トンを完売、多くの出店ブースで長蛇の列ができるなど地域経済にも大きな波及効果をもたらし、大盛況にて終了いたしました。
サンセットビーチでは、7月21日に花火大会が開催され、約6,000人の人出でにぎわいましたほか、ビーチバレーボール大会が8月4日、5日に初の2日間日程で開催され、80チーム310名が参加し、盛況裏に終了しております。ビーチ全体の入り込みですが、7月は気温の低い日があったものの夏休み期間中は全体的に天候に恵まれ、約2万1,000人の入り込みとなり、前年比プラス10.9ポイント、2,061人の増加となりました。
このほか補助対象事業として実施しております合宿誘致事業につきましては、4月に8校の高校ラグビー部が3泊、7月には札幌静修高等学校硬式野球部が6泊の合宿を行っており、これにあわせ地元羽幌高校を初め7校が参加し、今年で2回目となるオロロンリーグ野球交流戦を開催しております。道外から参加の1校を含む3校が合宿誘致制度を活用して参加しており、来年度についても複数の学校から参加に向けて積極的な回答をいただいております。また、8月には北海学園大学硬式野球部及び同校柔道部が合宿を行っており、今年度の合宿による延べ宿泊人員は876名となっております。今後も新たな合宿誘致を目指し、地域の活性化につなげていきたいと考えております。
以上、観光客の入り込み状況についての報告といたします。
次に、新聞各紙で報道されております出張時における北海道市町村職員共済組合の宿泊助成についてご報告を申し上げます。北海道市町村職員共済組合に加盟する各自治体において、出張で同共済組合が運営する宿泊施設を利用する際、定額の宿泊費を支給されているにもかかわらず共済組合の宿泊助成を受けており、公費の二重取りとの報道がなされたものでありますが、これは共済組合が行う宿泊助成の財源の2分の1が市町村からの負担金で賄われているため、宿泊助成を受けることによって宿泊費との二重取りになっているとの指摘でございます。本町といたしましては、二重支給となる指摘の部分について早急に改善が必要と判断し、全職員に対し出張時の宿泊については共済組合の宿泊助成は利用しないよう通知し、徹底いたしたところであります。
なお、この措置は暫定的なものであり、共済組合においては現在制度内容等の見直しについて検討しておりますので、同組合の今後の対応並びに他町村の動向を見きわめながら対処したいと考えております。
以上を申し上げまして、行政報告といたします。
〇議長(室田憲作君) これで行政報告を終わります。
暫時休憩します。
休憩 午前10時49分
再開 午前11時00分
〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎一般質問
〇議長(室田憲作君) 日程第5、一般質問を行います。
発言は通告順に許します。
順序は次のとおりです。4番、寺沢孝毅君、6番、磯野直君、7番、平山美知子君、2番、金木直文君、3番、小寺光一君、以上5名であります。
最初に、4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) それでは、一般質問いたします。
まず、1点目、羽幌港中央埠頭へのアクセス道路の今後についてを質問いたします。平成24年度で羽幌港の国直轄港湾工事が一区切りを迎え、新しくできる中央埠頭へフェリー岸壁とフェリーターミナル、それに漁協本所事務所、荷さばき施設が移転し、来年4月1日より供用開始となります。はぼろ温泉サンセットプラザやバラ園などのリバーサイド施設と一体化した観光ゾーンとなり、新たな人の流れや観光への好影響が期待されるところです。そのような中、心配材料は中央埠頭と国道を結ぶアクセス道路で、観光車両や水産物の運搬車両は中央埠頭に集中しますが、そこへのアクセス道路は現状では1ルートしかない状況であり、しかも直角カーブが続いて、スムーズな移動が困難となります。関係機関である漁協やフェリー会社からは、観光の繁忙期にはバスや一般車両で混雑し、渋滞を引き起こすことへの心配の声が聞かれます。また、漁獲物を搬送する漁業関係者の車両においても漁協へのアクセスの不便さが指摘されております。さらに、地震やそれによる津波発生などの災害時には現状では速やかな避難ができない危険も考えられます。こうしたことから、関係機関からはその他のアクセス可能な道路整備を望む声が非常に強い現状です。以上のことを踏まえ、次の質問をいたします。
1、現在設定されている中央埠頭へのアクセス道路は、供用開始に間に合わせた一時的なルートとし、今後アクセスしやすいルートとなる道路整備を計画的にすべきと考えるが、いかがでしょうか。
2、中央埠頭へのアクセスとして最も自然なルートは、国道から福寿川沿いに真っすぐ中央埠頭に進入するルートと考えますが、このルートを将来的にどう活用するのでしょうか。
3、2条通がアクセス道路として検討された際、地盤の軟弱さが問題視されて、大型車両の通行は好ましくないと判断されました。こうした理由でアクセス道路から外れましたが、周辺の道路事情をよく知るドライバーならこのルートを利用するケースもあると考えるのが自然であり、2条通の路盤を整備してできるだけ早い時期に大型車両が通行可能な道路とすべきではないか。
4つ目、その他の中央埠頭とのアクセス可能な道路整備は考えていないのかどうか。
5つ目、中央埠頭の供用開始に伴い、中心街とフェリー埠頭とがより遠くなります。観光客や高齢化する離島住民などの利用者に対するバスなどの運行について関係機関との話し合いの状況はどのようになっているのでしょうか。
次に、当町における医師確保の仕組みづくりについて質問いたします。道立羽幌病院、道立天売、焼尻診療所の医師確保問題は深刻であり、厳しい状況が続いております。道立の医療機関における医師確保は、本来北海道が当たるべき業務ですが、我が町の住民の医療に直結する問題でもあることから、当町でもできる限りの努力をすべきと考えます。町長も同じ理解に立ち、内灘町の金沢医科大学との交流などを進めているものと考えております。私は、羽幌町独自の医師のデータベースをつくるべきと考えます。当町出身者、当町に何らかのかかわりや関心があるという医師を町民などからの情報を集約し、町がそれらの個人情報を適正に管理しながら、医師との情報交流を図るなどすべきではないでしょうか。それが我が町ができる医師確保の有効な策の一つになると考えますが、早急に取り組んではどうかということを質問いたします。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 寺沢議員のご質問1件目、羽幌港中央埠頭へのアクセス道路の今後についてお答えをいたします。
羽幌港中央埠頭と国道を結ぶアクセス道路につきましては、これまでいろいろなルートを検討してまいりましたが、最終的には平成21年12月議会で寺沢議員の質問に答える形で町の考え方をお示しし、平成22年1月19日開催の総務産業常任委員会で了承をいただき、現在の臨港道路から2条通、南1丁目5間通を利用して国道へ出るルートに決定したところであります。
1点目の今後アクセスしやすいルートとなる道路整備を計画的にすべきとのことでありますが、ご指摘のとおり現状では中央埠頭に至るルートは1ルートしか想定されていないところであります。繁忙期や災害時の過度の集中、またさまざまな利用形態があることを考慮すれば決められたアクセス道路以外にも複数のルートを利用できることが望ましいと考えておりますので、今後利用可能なルートの検討とそれに基づく計画的な整備を心がけたいと考えております。
2点目の国道から福寿川沿いに真っすぐ中央埠頭に進入するルートのことでありますが、このルートも1点目の複数のルートのうちの一つとして整備を行う考えでありますが、このルートにつきましては具体的な要望も出されており、利用の形態も想定されておりますことから、大型車を除く車両の利用を想定した計画を早期に行いたいと考えております。
3点目の2条通の路盤整備についてでありますが、この道路も複数のルートの一つとして整備していく方向で考えております。アクセス道路選定の際には軟弱地盤により道路に凹凸があり、大型車両の通行は好ましくないとされましたが、2条通の2丁目間で平成23年度に試験的に実施した路盤改良の工法が最終的な検証は済んでおりませんが、有効と思われますので、確認がとれ次第この工法を活用しながら残りの部分も計画的に改良し、大型車両の通行に支障のないよう整備したいと考えております。
4点目のその他の道路でありますが、2点目、3点目の道路のほか1点目でお答えしましたとおり複数のルートが好ましいと考えておりますので、さまざまな角度から可能性を検討したいと考えております。
5点目の中心街とフェリー埠頭とのアクセス手段でありますが、観光客や離島住民等フェリー利用者の交通アクセスを容易にするため、中心街とフェリー埠頭を結ぶ新たな公共交通手段を検討しております。現在バス及びフェリー事業者と協議を進めており、沿岸バス本社ターミナルと新フェリーターミナルを結ぶシャトルバスの運行を計画しております。このほど素案がまとまりましたので、地域公共交通会議での協議を経て、計画案を確定したいと考えております。
次に、ご質問2件目の当町における医師確保の仕組みづくりについてお答えをいたします。北海道は、医師の不足や地域偏在が極めて深刻な状況から平成19年に地域医師確保推進室を設置し、北海道東京事務所には医師確保の専門参事を置き、さまざまな医師確保対策を行っております。しかしながら、医師不足は全国的な問題であり、平成16年に初期臨床研修制度が改正され、研修先を自由に選べるようになった結果、研修医は都市部へ集中し、地方の医師数は決定的に不足している現状と研修医を多く抱えることのできなくなった大学病院の医師不足などで関連病院への派遣が難しく、地方では医療そのものが成り立たなくなるなどの問題もあり、医師を確保することは全国共通の課題であります。また、医療制度は、国による法制度により規定される部分が大きいことからも医師不足の解消や診療科ごとに医師が配置されるための取り組みの充実や制度の見直しなど国においても実施される必要があり、羽幌町議会として国に対し意見書の提出もいただいております。
このような現状の中、医師確保についての特効薬はなかなか見つかりませんが、医師研究資金等貸与制度、医師の勤務環境の整備を踏まえ、姉妹都市、内灘町での金沢医科大学における医師確保PR活動の取り組みを実施したところであります。地域の医療を守るため、議員ご提案の取り組みにつきましては、地縁、血縁者などさまざまな羽幌町にかかわりを持つ方々の情報収集には行政と地域住民の理解や協力体制の取り組みが重要となります。なかなか難しい問題ではありますが、北海道と協議、連携をとりながら、より効果的な方法を調査研究したいと考えております。
以上、寺沢議員に対する答弁といたします。
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) それではまず、今後の計画的な整備という、国道と中央埠頭との間の道路なのですけれども、それについて質問したいと思います。
アクセス道路については、ご存じのとおり、これまでも答弁にもあったとおり私の一般質問もあってご答弁いただいていますし、それからその後の常任委員会でも数回扱っております。本年度の常任委員会でもこのテーマでやっておりまして、福寿川沿いの堤防にある道路についてどうするかということは年内に報告しますよというところまで答弁はいただいているのですけれども、答弁というか、委員会での答弁いただいていますけれども、なぜ今回このようなタイミングで質問するに至ったかというその背景をまずちょっと私町長を初め皆さん方にご説明したいと思うのです。というのは、やはり関係する漁協ですとかフェリー会社、それから漁業者からのこれから一体どうなるのだという不安の声が非常に強いのです。質問にもありましたとおり、現状では1ルートしか国道と中央埠頭を結ぶアクセス道路というのは、途中までですけれども、1ルートしかありません。そのために混雑や、それから災害時の不安、それから漁業者の作業なんかの効率的なやり方、運用という面について非常に不安の声が多いのです。どうなるのか、ずっとこのままでいくのか、それではやっぱり自分たちとしては承認できないと。もっと便利な道路をつくってほしい。一番声が強かったのは、真っすぐ福寿川沿いになぜ出られないのだという声なのです。それは、ある意味ホテル側で同じような道路がありますよね。ホテルの正面を通過して国道に真っすぐ接続されるというあの道路です。あれができて、なぜ港と国道とのアクセスができないのか、そこら辺をしっかり説明してほしいという、そういう声に基づいての今回質問なのです。もう一つは、担当課長、建設水道課長、それから産業に関しては産業課長、お二方います。それから、町長、そういった方々にいろんな場でこのことについて聞くのだけれども、ずっと長い間ちゃんとした方針とか声というのは聞けていないと。だから、ぜひこの議会の場で質問をして、ちゃんとした方針を示してもらってくれないかと、そういう強い声があったのです。それで、今回質問させていただきました。
それで、こういうアクセス道路というのは、当然どういうふうなまちづくりをしていくのかという観点というのが私はまず根底になければいけないと思うのです。港と国道、どんなふうに行くのが一番理想なのか。その他いろんな形を考えたときにほかに必要性はないのか、その面で、町長、できる、できないは別にしても、最も理想的なまちづくりという視点でのアクセス道路のあり方どのようにお考えなのかということをまず一番最初に確認させていただきたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) アクセス道路、まちづくりの観点からということでありますけれども、羽幌町、今フェリーターミナルができて、そして漁協の本所が移転改築ということの中で、非常にあの地区と、また質問の中にも出ておりますけれども、川跡地の開発によってでき上がったサンセットプラザ、バラ園等々リバーサイドの施設等の関連、やはりさまざまな方々のいろんなご意見の中にも羽幌町のこれからの観光ゾーンということよりも町の特徴となるいわゆるまちづくりの大きな役割を担うことになるだろうというようなことは以前からも指摘されておりますし、私自身もそう思ってきたところであります。そういった意味では、それらの動きについてアクセス道路と絡めて物事を考えるのであれば、やはりシンプルで一番動きやすい、行き来しやすい、そんな環境づくりというのが非常に重要な部分を占めているというふうに思っております。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) そういうことを町民に言ってもこれは伝わらないのです。まちづくりとして、国道から中央埠頭まで例えばこういう道路が必要だ、そのほかにこういう道路がなければいけないという具体的な候補がなければいけないと思うのです。そして、それを一つ一つ検証していって、これについては当然必要で、一番有効な道路なのだけれども、こういう問題点がある。だから、これではなくてこちらのほうを検討しなければならないという、だから具体的なまちづくりの像がいわゆる地図として頭に描かれていなければいけない。それを町民の方たちに説明をして、個々についてちゃんと説明しなければいけないと思うのですけれども、それを私今答弁として町長に望んでいるのですけれども、もう一度同じ質問をいたします。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 今寺沢議員のおっしゃられたこともっともだというふうに思います。過去のいろんな流れから判断するならば、いろんなあの道路がいい、この道路がいいというような中で難しさもありながら、いわゆる一区切りを迎える今の道路になったところであります。答弁の中でも答えておりますけれども、そういった意味では当初一番最初に出てきた2条通、あそこがやはり一番いい、直線道路も長いしということでお話もありましたし、また国道から直接入る、それもいろいろな問題は抱えている中ではありますけれども、いわゆる国道から福寿川沿いに入るというところの部分ですけれども、そんな問題もありました。まずは今お答えしているとおり、これからの計画の中で2条通、そして福寿川の川北ができるのに川南ができないのかというようなことも含めて、今その部分については幅員だとかどれだけ確保できるとか、また一部には難しさ、太鼓橋になっているということで見通しがきかない中でのカーブの難しさというようなことも指摘されているところもございます。そういった意味も含めて、皆様方にその道路を可能性として取り組むという姿勢と、そして2条通のこれからの進め方と、また可能性としてはまだ考えなければならない道路ありますけれども、そういったものをいわゆる年次を切って、そして取りかかっていくと、取り組んでいくということで明示していきたいというふうに思っています。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 具体的に今福寿川沿いのルート、それから2条通というルートが出てまいりました。私平成21年の12月に質問したときにもいわゆる福寿川沿いのルート、これは答弁では国直轄事業として開発から示された案だけれどもという前提であったのですけれども、1度検討されています。それから、2条通も検討されています。そういう意味から非常に有効なルートであるという認識で、ではすり合わせでこれからちょっと質問していきたいと思うのですけれども、そこまできちっとベースがあるのであればもうちょっとちゃんとした形でやっぱり特に関係者には丁寧に説明する必要があると思うのです。それから、今回の答弁の中でもそういういろんなルートを検討するように心がけるという、そういう心がけるという表現を使っているのだけれども、私ははっきり言ってこの言葉見たときに、心がけるということは心の中で思って、行動になかなか移さないのかなと思ったけれども、やっぱり町民に伝える、それから事業に向かって一生懸命取り組んでいく何かみなぎるものというのは僕には伝わってこないです、はっきり言って。そこをやっぱりリーダーである町長に何とか引っ張っていってほしいなと強く私は思います、答弁も見て。
では、福寿川のことについてちょっと触れたいと思いますけれども、今有効な一つのルートである、年次を切って示せるようにしていきたいという、そういう答弁だったかと思いますけれども、とりあえず大型車両を除いて通れるような、そういう道路にしたいのだという一番最初の答弁がございました。これは、最終的な形ではこれもないという、一時的なそういうルートを複数つくるという、そういう措置ということで理解してよろしいのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 過去のお話でこの部分が出てきたときに直轄道路としての取り組みということで言われたというふうに思います。いろんな条件で、確かに直轄道路でやるということになるとまた厳しい条件があるということもお話しされていたかというふうに思います。そんなところで、そこらの取り組みというのは今後大きなものになりますけれども、我々としてはその部分についてやっていきたいという一つの方向を持って今考えております。ご承知のとおりあれだけのところで道路造成ということになりますと、幅員の確保、また細かい話になりますとあそこの既存の建物というようないろんな問題が出てくるはずです。そんなところも含めて、今できる状況のものと、またそれぞれに事業費をかけながらやっていかなければならない等いろんな問題がありますので、先ほど答弁したのについてはこれからの、基本的には先ほど言った太鼓橋とかというのを含む問題というのは、初山別方面から来たときの入る方向として非常に見にくい状況が生まれるということが指摘されております。そういった細かい問題あるのですけれども、そういった意味では苫前方向から来たときに左折する一方通行にするのかとか、いろんな物の考え方の中で幅員も含めて検討して取り組んでいかなければならないというふうなことで技術屋のほうからはお話を聞いております。そういったものを含めながら将来的にはある一定の、北でできるのが南でできないのかというのは、北では大型車両が確かに行き来しております。それと同じような考え方が南に当てはまらないのかということだというふうに思っておりますので、そのことについても十分にこれからのさまざまな検討の中でできる限りのいわゆる利便性を図れる道路として取り組んでいくというふうにお答えしたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 平成21年の12月の答弁では、国直轄事業として開発がいわゆる臨港道路という形でやった場合には、道路造成、それから用地買収、移転補償、それらもろもろ合わせてかなりの多額の費用を要すると。具体的に道路造成が約3,000万、用地買収、移転補償が17件で5億という具体的な数字が出ております。その5億のうち3分の1が町負担だとすればという前提です、3分の1ということではないですけれども、であれば1億7,800万の町の負担だと。これは、その前に開発から示されたものなのです。そういう答弁の内容ですから。そのときなぜここを手をつけられなかったかというと、これをやっても供用開始には間に合わないということがまず1つ。それから、費用の問題もあるということでこれは見送って、そしてやむを得ず今の直角のかくかくかくというアクセス道路になったわけです。現状福寿川沿いの今砂利道の区間というのは港湾用地にはなっておりません。ですが、計画では港湾用地に変更するということになっています。ですから、これを国直轄でやるためには港湾用地に変更して、その上で開発と協議をしてという段取りだと思うのです。ですから、これもやっぱり来年から港が供用開始になるわけですから、その辺早くちゃんとした数字を出して、1億7,000万ということになると港湾の事業であれば年間1億であれば2年かかります。そのかわり今の漁港区になろうとしているいろんな手直しなんかがちょっとできないとか支障が出てきますけれども、そういった形でやっぱり年次計画を組まなければ、いつまでたってもちゃんとした説明ができないのです。その辺きちっと調べて、数字なんかも出していただけますか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 開発との折衝、開発との話し合いについては、この後原課のほうからお話あろうかと思います。
今議員がおっしゃられた数字の案件については、たしかS字状況になってこちらに、国道にぶつかるというプランだったというふうに思います。今私福寿川沿いと言っているのは、あそこの角の、橋の角、本当の福寿川にすぐ入っていくその道路を想定して言っておりました。内容的にはちょっと違っている部分がありますので、それも含めていろんな意味で直轄工事となれるのか、というのは直轄工事だとかという条件というのはいわゆる国道に直角で入らなければだめだとかという制約とかいろんなものがあるはずなのです。そんなことも含めて整理をしながら、皆さんにお示ししたいというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 町長今おっしゃられたように道路の想定によっていろいろまた条件も変わりますので、それも含めてという話ですよね、これからきちっとやるためには。私も開発行って、その辺の諸条件もきちっと調べてまいりました。これ例えば現状の福寿川のあの砂利を舗装して、そして大型車を除く車両だけ通すという場合でも当然開発と、それから安全面を管理する公安委員会と協議が必要になりますから、ですからそういうことを早目にやっておかないと来年度やろうとしてもまたできずに利用者の方々に心配をかけるということにもなるのです。まだその辺やられていないようなので、ぜひともどんどんやっぱり進めていただきたいと思います。
それと、もう一点、2条通の件についても重要なアクセス道路の一つという見解示されたわけですけれども、これまで部分的に地盤を整備するのに有効な工法が見つかったというか、これから最終的な検証が必要だがという話がありましたが、何メートルそれをやって、どれぐらいの経費がかかったのか。そして、あと2条通でどれだけそういう路盤整備しなければならない部分が残っているのか、その辺を、これは課長のほうからお願いします。
〇議長(室田憲作君) 建設水道課長、山口芳徳君。
〇建設水道課長(山口芳徳君) お答えいたします。
2条通の試験的にやった区間でございますが、その区間は2丁目の区間1丁間の116.6メーターの区間でございます。その部分の工事総額が962万8,500円、約1,000万ぐらいということでございます。そのほかに残っている部分といたしましては、現在の道道羽幌港線に真っすぐつなげるためにはあと2丁区間、それと一番最初の2条通1丁目のところも入れますと3丁区間、これがあると、残りあるという現状でございます。
(何事か呼ぶ者あり)
〇建設水道課長(山口芳徳君) 1丁区間大体百十数メートルぐらいです。ですから、それが3丁区間ということで三百何十メーターかというぐらいだと思います。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 私は、今までも常任委員会とかでも現状の道道をこの2条通に指定を変更してもらうようにしたらどうかという話をしておりました。その辺の可能性について私も北海道のほう行って調べましたら、これはできます。近々では来年の3月までにきちっと申請をすれば、北海道が検討に入るということなのです。年度内に、来年度中には結論が出て、そして具体的に道道として管理できるような手続が開始されるということなのです。ですから、この2条通に私は道道を移して、そして北海道のほうにいろいろな面でご支援をいただくのがいいのではと思いますので、そこら辺の検討してもらえませんか、町長。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 道道の件につきましては、ご指摘以前からありまして、私のほうでも問い合わせ等行政のほうでもしておりました。建設、道路改良の部分に対する道の支援だとか、またでき上がった後での道の管理だとかといういろんな分野がございます。そんなことも含めながら、道道にということについては我々も同じスタンスでおりますし、建設というところの中で北海道はなかなか最近出すことには大変厳しい状況もありますので、そんなことも含めて話を進めていきたいというふうに思っています。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) このアクセス道路については、今議論の中で出ました福寿川の点、それから2条通含めてまちづくりという観点でどういうふうに今後整備していくのか、必要があるのか、経費はどれだけかかって、どのような問題があるのかということをきちっと整理をして、常任委員会、それから町民にも一度示していただきたいのです。できれば年度中にでも、これやるという意味ではないです。こういうことがやっぱりまちづくりとして理想的ですよと、これに向かって進みたいのだけれども、こういうようなことが問題としてあるとか経費はこんなにかかるとか、それがあって初めて次のちゃんとした整理された議論に進めると思うのですけれども、それをお示し願えませんか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 議員ご指摘の件でありますけれども、いわゆるいろんな論議の内容、また何がいいのか、悪いのか、何が求められるものなのかということも含めながら、町の事業という大きな枠の中でやはり意見等の集約をしていくべきだというようなことなのかなというふうに思います。そういった意味では、議会での議論が先行した中で、あの道路、この道路、そしてまたこの道路については問題があるようなお話の繰り返しの中で今日を迎えているというふうに思っております。そういった意味では、やはり可能性のある、まちづくりとしてこの道路がこう必要なのだという一つのきちっとしたものの整理というものもお示ししていかなければならないというふうに考えますので、これから原課と相談をしながら、示し方というようなことも含めて、先ほど申し上げましたさまざまなアクセス道路というか、その代替線ともなるいろんな物の考え方もございますので、含めながらまとめ上げてお示ししたいというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 今回考え方は多少見えましたので、ぜひとも年度内ぐらいを目標にお待ちしております。
次、医師のデータベースの関係に質問を移したいと思いますが、実は私この医師確保の問題についてはいろんなことを議論したいのですが、今回はこれ1点に絞らせていただきました。というのはなぜかといいますと、長期的にわたってやはりいろんな地縁、血縁、あるいはこの地域が好きででもいいですし、そういう方々が関心を持っていただいて、そして何らかの形で将来も含めて医療の応援団になっていただくために最良の手段ではないのかなと思っているからなのです。同じ内容について平山議員が今年の3月に若干触れたのです。その答弁では検討材料としていかなければいけないという町長の答弁があったのですが、半年間どのような検討をされたのか、その辺課長のほうから、時間もないので、手短にお願いします。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
現在振興局と、現振興局の課長がデータベース化的なものを前地でちょっと研究していたと、そういうこともございまして、私どもと物事の、いろんな問題がございますので、細かいところのやりとりも含めまして今調査しようとしているところでございます。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 答弁書を見た限りでは、これやるのかな、やらないのかなと、ちょっと私きっとやらないという意味だよなと思ったのです。そうではなくて、では今前向きに検討中で、もうそろそろ形が見えてくるというような形で、そんなニュアンスでいいのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 今はまだ研究している、いろんな問題点もございますので、その問題点について協議しながら、できるものなのか、できないものかも含めてまだ検討している最中と考えていただきたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) 私も天売の診療所の問題を一番間近に抱えていまして、半年間医者のいない状態がずっと続いたわけです。そんな中で、自分なりにいろんなお医者さんの情報を探して、そして個人的にもいろいろ発信したり、あるいは今インターネットの社会ですから、フェイスブックですとかツイッターとかそういったもので窮状を訴え、そうする中でさまざまなお医者さんがそういう地域にやっぱりこれは大変な問題だということで応援のメッセージもいただいたこともありますし、そして関心を寄せてくるのです。ですから、これはやっぱり何らかの形で情報の共有ということについて着手しなければならないと僕は感じるのです。私個人一人でそういうことを必死になってやっただけでも相当な反応ですから、これはやっぱり行政がちゃんとした形でこの地域の医療の実情や医療の話題とか医者に対するさまざまな羽幌町の取り組みなんかをやれば、これは大きな力になると思うのですけれども、その辺の意識の共有がどうも僕はできなくて、ちょっと残念な思いというか、もっと現場と同じ思いになってくれないかなというところがあるのですけれども、失礼な言い方かもしれませんが、同じ気持ちになってやっていただけませんか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 私も議員と同じような気持ちで医師の確保に対しては向かっているつもりでございます。今回のデータベース化につきましてもいろんな情報の共有なのですけれども、ある程度どこまで町ができるか、どこまで、どういうような形で町のデータベースをつくればいいのかも含めて、今その部分についてもできる、できないも含めてもう少し時間をいただきたいということです。
〇議長(室田憲作君) あと1分です。
4番、寺沢孝毅君。
〇4番(寺沢孝毅君) これは、お金のかかるような事業でもありませんし、私は危機感とか気持ちの問題で始められるものだと思うのです。それと、もう一つは、町長の判断ですぐできることだと思うのです。ですから、私町長に時間をそんなにかけないで、半年間検討したのだったら結論出てもいいのではないのですか。町長のちゃんとした判断を私はお願いしたいです。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) データベースという言葉があるがために、いわゆる個人情報だとか管理の難しさだとかご迷惑がかかってはとかといろんな問題点ばかりが前面に出てくるような気がいたします。基本的にはやはり羽幌町の取り組みだとか羽幌町の窮状だとか、いろんなことを訴えながら、そういう情報を流せる、そして端的にそれを感じていただけるような方々のデータをそろえるということの中での動きというふうに捉えれば、さほど難しく考えることもないのかなというふうに思います。そういった方向でできる、私の今の考え方ですけれども、そういった方向でやはり安定した医師確保ということにつながる道の一つでもありますし、そういったところで検討と言ったらあれなのでしょうけれども、すぐ取り組んでいきたいというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) これで4番、寺沢孝毅君の一般質問を終わります。
昼食のため暫時休憩します。
休憩 午前11時44分
再開 午後 1時00分
〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
引き続き一般質問を行います。
6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) 私からは、今後の保育園のあり方について質問をいたします。
昨年来保育園の問題については、議会及び常任委員会において再三論議をされているところですが、そういう中で先般第1回羽幌町就学前子育て支援審議会が開催され、町長より町立保育園の民営化について諮問されたところであります。そもそもこの保育園の問題については、町民からも建て替えについて何度も要望が出され、議会等でもその都度論議をされてきましたが、残念ながら10年以上もたなざらしにされたまま今日に至っていることは皆さんご承知のとおりであり、私も議会議員の一人としてその責任を重く感じているところであります。そういう中で、昨年民間の幼稚園から認定こども園の建設運営計画が示され、それを受けて町側から町立保育園の民営化という考えが示されました。この問題については、文教厚生常任委員会において何度も委員会を開催し、論議がされ、現在も論議が続いているところであります。そこで、この問題について質問します。
1つ、言うまでもなく保育は市町村の義務であり、それは児童福祉法にもうたわれているとおりであります。このことからも保育というものは子供の最善の利益が保障されなければならないことであり、これは子供の側からすれば公的な保育を受ける権利があるということであると考えます。しかし、この民間の認定こども園にはゼロから2歳児の保育の義務はないこととなっています。ということは、今回町側の思いどおりに町立の保育園を廃止した結果、本町における保育施設がこの民間の認定こども園1カ所だけになったとしたならば、町は保育の義務があり、子供には保育を受ける権利があるにもかかわらず、この認定こども園には保育の義務はないということになります。では、一体行政はこれに対し、どうやってその義務を果たすのか甚だ疑問です。そこで、以下の質問をします。
1点目、今回民間施設から示された認定こども園整備計画書によると、その保育園入園の設定条件には保育の義務のないゼロから2歳児の設定しかなく、3歳からは自動的に幼稚園に入園することになっているが、これではもし公立の保育園が廃止された場合3歳児以上の保育に欠ける子供たちは行くところがなくなるが、どう対応するのか。
2つ目、町は公立と民営の場合のその建設費や運営費の比較やそれに対する補助金等の比較を示し、それが民営化を進める一つの理由としてきましたが、民営化にする大きな理由の一つが設備投資や人件費の低コスト化だとしたら、それは大きな問題であります。当然のことながら民間の施設は利益を上げなければならず、それが行き詰まれば保育の質は下がる懸念もあり、経営破綻も考えられるが、万が一そのようなことになった場合町としては民間の施設に対して支援をするのか。
2、現在羽幌町就学前子育て支援審議会が設置され、この問題について審議されているところですが、文教厚生常任委員会においてもいろいろと論議されているところでもあります。この問題については、審議会も常任委員会も情報を共有した上で進めていくことが大事なことと考えますが、そこで以下の質問をします。
1点目、5月に開かれた文教厚生常任委員会に示された資料に委員から審議会の人選について指摘があり、その後7月に開催された常任委員会でも同じ指摘がなされ、8月に開かれた常任委員会で決定したと報告があったが、そこまで二転三転した理由は何か。
2点目、8月の常任委員会に提出された資料の中で、民間は経営が行き詰まることがあるのではとの意見に対し、自治体でも財政再生団体になる可能性もあるとの論理を展開し、あたかも公立の保育所をやることで財政が破綻するように受けとめられかねない資料を示した。これについては、私はこのような言い方は誤解を招くのでは、審議会に示すのはいかがなものかと指摘しましたが、これについてはどのように考え、何らかの対応をしたのか。
3点目、8月の常任委員会で民間にするにしても認定こども園、認可保育園などの選択肢を示した上で論議するべきとの意見に対し、わかりやすい資料を提出して審議していただくと回答しているが、これについてはどのような場で、どのような資料を示したのか。
3、さきの議会においてこの認定こども園に対する予算案が否決されました。これについては、私は議員それぞれの考えのもとに重大な結論を出したものと考えているが、町長はこのことをどのように受けとめているか。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 磯野議員のご質問にお答えをいたします。
初めに、町村における保育の義務についてお答えをいたします。児童福祉法第24条における市町村による保育の実施義務は、市町村の適切な保育の実施を義務づけるものであり、保育園の公営による運営を義務づけているものではありません。
1点目の民間施設から示された認定こども園整備計画書についてでありますが、提出されました計画につきましては現在の羽幌保育園が保育業務を実施している状況での認定こども園の計画であり、町立保育園の廃止を前提としたものではありません。町といたしましては、公営、民営を問わずゼロ歳から5歳までの保育の責務がありますので、今後も全年齢の保育が実施されるものであります。
2点目の民間の事業者が経営破綻となった場合の町の対応についてでありますが、児童福祉法により保育所の運営につきましては保育に要する費用を市町村が支弁することとなっております。ただ、都道府県及び市町村以外のものの設置する保育所につきましては、国が2分の1、都道府県及び市町村が4分の1の負担となっておりますので、そのような状況になることは考えにくいところであります。また、学校法人は、その組織運営等について法的規制が課せられ、公共性の確保が図られているところであり、万が一事業者の経営等に問題が生じた場合には法人の認可が取り消され、町、または他の学校法人等に財産等を寄附することになります。その後につきましては、町の関与のもと寄附を受けた組織が事業運営を実施することになりますので、保育業務に支障は出ないものと考えております。
次に、羽幌町就学前子育て支援審議会についてお答えをいたします。1点目の審議会の委員の人選についてでありますが、町といたしましては子育て支援全般の推進を図るため就学前子育て支援、就学前子育て支援施設の整備、運営、幼児教育及び幼児保育の振興、その他目的達成に必要な事項等をご審議いただくため、児童福祉と関連のある各団体及び施設において代表者をご推薦いただき、決定したところであります。今回審議委員を変更いたしましたのは、文教厚生常任委員会の中で町内の学校法人より認定こども園整備計画が提出されていることから、委員の選任に当たっては住民の誤解を招かないようにとのご指摘がありましたこと、また当委員より辞任の申し出がありましたことから施設において別の代表者をご推薦いただき、委員を選任したものであります。
2点目の財政再生団体になる可能性もあるとの表記は、審議会において誤解を招くと文教厚生常任委員会の中で指摘したが、その後どのように対応したのかについてでありますが、ご意見があったことにつきましては担当課長より報告を受けております。あわせて審議会では誤解の招かないように説明をしたとの報告も受けております。
3点目のわかりやすい資料を提出して審議していただくと文教厚生常任委員会で担当課長が回答した資料についてでありますが、資料につきましては審議の進行に混乱を招かないよう内容に合わせ、会長と協議の上、提出することにしていると聞いております。
最後に、認定こども園の補助に対する議会での否決についてどのように受けとめているかについてお答えをいたします。整備計画書を提出された民間施設は、国の就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に基づき、認定こども園を開設し、幼稚園、保育園を問わず希望する全ての子供に対し生涯にわたる人格形成の基礎である質の高い幼児教育、保育を保障することを目的に実施しようとしているものであります。幼稚園の施設整備により子供たちの環境が改善されることにあわせ、親の就労の有無にかかわらず平等な教育と保育が受けられる環境を確保されることは、町の児童福祉政策におきましても貴重な事業であることから、国の補助基準に合わせ支援を行いたいとの考えにより予算を提案させていただきましたが、町議会でのご理解がいただけなかったことにつきましては行政を執行する者として大変残念に思っております。現在次代を担う子供たちのためによりよい環境整備ができるよう就学前子育て支援審議会におきましてご審議いただいているところであります。答申をいただいた後には子供の最善の利益の実現に向け、町としての方向性を決定したいと考えております。
以上、磯野議員に対する答弁とさせていただきます。
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) それでは、再質問させていただきます。
今回の答弁書をいただいてまず感じたことは、どうも私の質問の趣旨が理解していただけなかったのかなというふうに率直に考えて、それともあえて外したのかなというふうに考えているのですけれども、まず1点目の問題なのですが、確かに民間施設から出された当時は最初のころはあくまでも町立保育園の廃止ということが条件だったのです。その後委員会に示されたのはそうではなくて、あくまでも認定こども園の計画として、そういうものは前提でないというふうに、それは私も当然認識しております。私の言っているのはそうではなくて、あくまでも町側としては、今までずっと委員会の中で論議されてきたのは財政の問題、子供の数の推移、それらもいろいろと考えて、また建てるときの建設費等々を考えて、町としてはできれば民間に任せたいのだということだと、その質問をしたと私は思っているのですけれども、そういう認識でよろしいでしょうか、まず。要するにこの答弁書では認定こども園は町立の保育園を廃止と前提にしたものではないという答弁なのですが、そうではなくて町側の考えとしてはあくまでも民間に任せるということはイコールいずれ町の保育園は廃止するという前提のもとにこの論議がスタートしたという認識でよろしいでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) この話をするならば、そういった話まで戻るわけですけれども、今回のこの一連の流れについて申し上げますと、民間の学校法人がいわゆる認定こども園の制度にのった事業をしたいということの動きが始まったところがきっかけだというふうに思います。民間学校法人が計画して、またそのことについて主体的に話を進めていいわけでありますので、民間学校法人の取り組みとしてその話が具体化されてまいりました。その中で、羽幌町のいわゆる保育の部分というものが絡んでくるわけでございまして、そんな中で羽幌町での保育園問題、またいろんなさまざまなものが過去から論議がされてきているわけであります。そんなことも含めて、いわゆる認定こども園の保育部分について羽幌町の保育園というものを重ねて考えてはいかがかなというようなことで我々がその検討をしたというところでございます。ですから、今議員がおっしゃられるもともとの廃止があっての論議かということではなくして、認定こども園どうしても保育部分と幼稚園部分ということでの2つの絡みが出てきますので、そんなところから保育の部分が羽幌町の保育園と絡んでくるというところでございます。そういったところがこの論議のスタートかというふうに認識しております。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) ですから、端的に言うと、要するに話の進んできたのは町立の建て替え云々という話が町民から出てきているけれども、なかなかその実施には至らなかったと。ここで認定こども園の話が出てきたので、では保育の部分もそこに担っていただきたいと。委員会に示されていますその理由としては、いろんな子供の数の推移だとか、1つはやはり民間が認定こども園を建てる場合の補助金だとか基金だとかという部分と、それから仮に行政がもしそれを建て替える、今の保育園を建て替えるならばかなりのお金がかかるということで、それであれば民間のほうがいろいろと有利なので、保育の部分も民間に任せたいというふうに私はとっているのです。ということは、イコール民間に要するに保育の部分を担っていただくのであれば、町としては当然公立の保育所は建てるとかという話にはならないということですよね。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 確かに形としてはそうであります。建て替えということと民営化というところの論議でいきますと、平成10年の話ですけれども、今後そういうことを視野に入れながらいくべきだという議会の常任委員会の方向性を見た時代もありました。そんなところからいろんな論議がなされておりまして、平成16年あたりから建て替え論議というものも出てきたところであります。我々としては、将来を見詰めた中で羽幌町の保育園、また羽幌町の保育園と同等の形ということにはなりませんけれども、学校法人での教育の分野を担っている幼稚園が2つあるというようなことも含めて、さまざまな論議もなされたところでもありました。
しかし、少しちょっと話長くなりますけれども、その間現在までいろんな意味で幼保一元化、一体化ということの話が出てまいりまして、流れとしてはいわゆる幼稚園、保育園の垣根をなくそうと。就学前までの子供たちは皆同じなのだと、同じ権利を有するのだというようなことから一体化、一元化というようなものの動きが自民党政権のときに出てまいりまして、それ以降民主党政権になってはより強いその方向性が出されてまいりました。そんなことが我々のいわゆる建て替え論議、また保育園のあり方という論議の中で少しちゅうちょさせた原因でもありましたし、そんなところは過去のさまざまな議会の中でご指摘も受けておりますし、いろいろと論議もしてきたところであります。そんな状況の中での取り組みでありまして、今回そういう中で泉学園がいろいろと認定こども園に取り組みに腰を上げたという中では、何度も言われておりますけれども、いわゆるその形をやる最後のチャンスという捉え方であったというふうに聞いております。24年度の安心こども基金という学校法人だけに与えられたこの施設に対する交付金、補助金であります。それが最後のチャンスだということで腰を上げたというふうなことでありましたし、そんな意味で少し拙速な進め方というのはあったように思っております。そんなところから話が現在に至っているというふうに解釈していただければなというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) 民間のこども園の計画に対してどうのこうの言う筋合いは全くありません。それは民間の商売ですから、どうぞご自由にということなのです。ただ、そこに至るまでに、今いる保育園のお母さんたちがやっぱり一番心配しているのは、今回諮問委員会等にも答申されましたけれども、諮問書を見ると公立保育園の民営化が望ましいと考えたと。公立保育園を民営化するということは、要するに公立保育園はなくなるのだと。そうすると、お母さんたちが心配しているのは、では今の公立保育園はどうなるのだと、やめるのでしょうということなのです。要するにやめるのでしょう、公立保育園。諮問書にあるとおり公立保育園の民営化が望ましい、オーケーとなったら公立保育園は閉鎖するということなのでしょう。それを一番お母さんたちが心配している。私の質問にあるのは、であればそうなったときにその保育の義務はどこが負うのかという質問なのです。でないとこの質問成り立たないのです。要するに保育園はやめるのでしょう。民間をこうやって押して、いかに民営化がすばらしいかということをずっと述べてきて、その理由の一つには公立でやる場合の財政の問題、それからこのままだと民間が経営危機に陥ると共倒れになるとまで言ってあるのです。そうすると、要するに民間がやるのだったら公立保育園はやめて、全部保育も民間に任せましょうということなのでしょう。廃止するということなのでしょう。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 今議員の話を聞いていると、何か財政的なことだとか、全く民間への移行というか、いうことの中での町のスタンス、理由というか、そういうところでは何かそういうものが中心になっているように思われます。しかしながら、この廃止されるのかということでいけば、間違いなく羽幌町に保育業務を担う、子供たちの保育を担う施設というのは複数必要ありません。ですから、廃止という形の中で民間移行という形に、一度は形の上では、これは行政的な手続ですけれども、一度廃止して、そしてなくなった状況の中で新たな組織ということに流れではなります。
ただ、ちょっと言わせてください。議員が今財政的な問題だとかそういうことをメーンにしゃべっておられますけれども、我々やはり行政として考えなければならないことたくさんあるわけです。やはり保育と教育とが一体となったいわゆる認定こども園という制度、確かに出だしは悪かったというふうに聞いていますけれども、今それを実施しているところもたくさんありますし、そのことについての中身の反省、そしてまた改善もあります。いろんな姿がありますけれども、そのものについてやはり保育の仕方として、これからの子供たちのあり方として教育、保育と一体にした、今まで保育だけです、町の保育園は。それが今度認定こども園ということになると、教育と保育というものが一体化されてきます。そんな中での子供たちへのやはり保育、教育とはどうあるべきなのかというものが今社会のいわゆる論点になっております。そういったことを踏まえながら、羽幌町の保育園の今後ということでの我々の考え方もあるということで、財政的なことだけではない、逆に言うとそれは後についてくることではないかというふうに思っています。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) 言っておきますけれども、財政的なことというのはそちらが出したことなので、私が言ったわけではないので、理由として出されたのだと思っています。
今の町長の答弁ですけれども、私もそのとおりだと思います。決して民間でやることが悪いだとか、公立とどっちがいいのだなんていう論議はするつもりもないのです。ただ、ここで私が質問して聞きたかったのは、そういう羽幌町として1つでいいですよ、2つ共倒れになるなら1つで、民間の場合は今言う保育と教育も一緒にできます、それはそのとおりだと思うのです。そうなったときの今の保育園に行っている子供たちの保育をどう担保してくれるのかという、そのときに今の認定こども園の民間のやつの計画書を見るとゼロから2歳だけになっていて、3歳からは幼稚園に入る。そうすると、お母さんたちが今事情があって、今は幼稚園と保育園があるのですけれども、事情があって保育園に預けている人は、もし1カ所になってそこに入った場合、ゼロから2歳は保育してくれる、ただし義務はないですけれども。3歳になったら自動的に幼稚園ですよと言われたときに、では私はどうしても家庭の事情から時間外もやってほしいし、そういう要望が出てくるのだと。それに対してどう保育の義務ということを担保するのかと、それを聞いているのです。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 今のお話ですけれども、今ゼロから2歳児までを見て、そして3歳児以上になるとこれはいわゆる保育の必要な方々の行く場所がなくなるのでないかというご質問です。ただ、ちょっと誤解があるのかなというふうに思うのですけれども、今言っていらっしゃる民間から出てきている、いわゆる学校法人から出てきている計画というのは、認定こども園という形をつくる、取り組むために、そしてそれ必要なことなのです、保育部門を抱えるということは。ですから、その部分について15名の定員で保育の部分、ゼロから2歳児の部分をつけて、そしてそれを泉学園は認定こども園として成り立つように申請を進めたわけなのです。ですから、そのときには当初、先ほども議員おっしゃられていましたけれども、一番最初の計画は羽幌町の保育園そのままそっくり入るような人数の設定だったというふうに思うのです。ですから、そのときには全く今言っているような疑問というのは生じないのだというふうに思うのです。そうなったときにはそのまんまずっと保育部門もゼロ歳から5歳まで担保されるでしょうということになりますから、それはないと思うのです。ただ、その考え方が否定されて、取り下げたのです。取り下げて、ですからその時点で羽幌保育園がそのまんまのっかるということの話はなくなったのです、民間の保育園の取り組み方として。ですから、認定こども園を設立する、新しくつくるための組織として必要な数としてその15人というゼロから2歳児の部分を見たのです。確かにその状況の中で子供たちが入ってくると、3歳から5歳は幼稚園に切り替わります。確かに切り替わります。ですから、その形、これ一貫型というのですけれども、認定こども園、連携型の一貫型という形なのですけれども、それはそれでその形で間違いなくなるのです。ただ、今の幼稚園教育、いわゆる長時間保育、長時間教育の形があるのです。ですから、これは運営する側の問題でもあり、取り組み方の問題でもあるのですけれども、基本的に幼稚園に入るだろうということではないのです。いわゆる保育の必要な方々、3歳から5歳児の方々、要するにこの保育に必要な方々というのは保育の内容であり、時間的なものもあり、いろんな要素が含まれているのです、保育というのは。ところが、幼稚園というのは、今までは確かに短時間教育、4時間でした。でも、今延長保育だとか預かり保育だということが地域のニーズに合わせてやりなさいという文科省の指導が入っているのです。それで、この泉学園ではもう10年近くいわゆる延長保育で6時半までやっているのです。ですから、そういった意味では担保されているというふうに考えてもいいですし、わかっている話をするなというような顔しているので、そういう状況の中で今ご心配なされているようなことはカバーされるというふうに、運営者側の考え方ですけれども、そういうふうにして我々は伝わってきております。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) こども園を大変私らも見ていて結構厳しいのだということで聞いています、運営も大変だし、そういった子育ての部分についても。私が言いたいのは、それを決して否定するわけでもないし、それはそれで私も公立ではできないようなことを民間ではできますから、それはそれで非常に結構だと思っています。ただ、やはり一番お母さんたちが心配している、私もずっと審議会等も見ていましたけれども、要するに保育園行っている人たちは家庭の事情、それから経済状況とかあって、それをやはり一番知りたいのだろうと。そのまんま保育園がなくなって、いいのです、なくなって、ゼロから2歳預けて、そのまま幼稚園、でも幼稚園でもちゃんと保育も教育もしますよ、認定こども園というのはそういうところですよ。ただし、今まで行っていた保育料、例えば階層によって3,000円、5,000円、6,000円、1万円となったものが認定こども園になったときにそういう差額だとかが出てこないのかと。それが一番、審議会なんかでもその話が出たと思うのです。そのまんまなのですかと。課長のほうから、そのまま移行しますよと。問題は、やっぱりそういう保育の時間、お金だと思うのです。そこをやはりきちっと説明してやらないと、なかなか私も理解できないしということなのです。端的に言うと、認定こども園がどういう契約するのか私よくわかりませんけれども、例えば今現状の幼稚園ですと保育園にないような費用というのはたくさん出てきます。例えば入園費だとかというのが出てくる。それから、都会ですとバス代だとか出てくる。給食費が出てくる。行事があれば行事のたびにお金の部分が出てくる。そういうのは保育園というのはないのに、今度幼稚園になったときそういう支出が出たときに行政としてはどうするのかという問題が、お母さんたちとしてはそこが一番問題なのだと思うのです。その辺についてやはりお母さんたちにきちっと説明、私もわからないのですけれども、その辺についてはどうなのでしょう。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) まずは、話がちょっと交差している部分ありますので、泉学園で今出ている計画というのは一貫型として2歳までは預かりますと、3歳からは幼稚園ですよということなのです。ただ、これ羽幌町の保育園が廃止したとかということの中での論議の中で新たな認定こども園の形態をとるのであれば、今度はゼロ歳から5歳までの保育部門という形に切り替わると思います。それと、幼稚園は幼稚園としての一つの整備、そういうふうに切り替わります。それが今度連携型の認定こども園という形になります。そういうことであります。ですから、今ちょっと言っている問題、切り替わったときに、そしたら幼稚園になったら幼稚園の体系になるだろうと、そしたらおかしいのでないかと、いろんな問題出てくるのでないのということ、そのとおりだというふうに思います。ただ、今言っているように羽幌町の保育園がそのまま例えばどこでもいいのです。どこかがやるということになったときには、認定こども園という形を整えるのであればそれを2つともゼロから5歳まで保育の部門、3歳から5歳まで幼稚園部門というものが網羅された中で、中身は連携あります。連携ありますけれども、形としてはこの2つが成り立っているということです。ですから、保育の部門でゼロ歳から入った子供が5歳のときにはその保育園の料金体系でいきます。幼稚園は3歳からですから、3歳から入ったときに幼稚園の手続上のがそうやっていきます。ということで、そういうふうな体系になっているはずです。
そして、今もう一つ心配なのは、いわゆる幼稚園の心配、お金のいろんなものがあるのでないかというふうな心配をなされているようです。確かに都会の料金体系見るとびっくりする値段あります。ただ、そういった意味では羽幌町何年も上げていないという、藤幼稚園と2つの幼稚園だけですので、幼児教育の機関としては2つだけです。そういった意味ではいろんな羽幌町の情勢に合わせながら、そして一方ではこれも文科省からのものですけれども、就園奨励費補助金という制度がございます。これが保育園でいう所得に応じた支援の形なのです。それは、本当にここ数年どんどん、どんどん充実してきていますし、そういった意味での幼稚園の制度の中にもそういうものがあるということだけお話ししておきます。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) そればかりやると全然時間がなくなってしまうので、その辺についてはやはりお母さんたちが一番心配しているところなので、間違いのない数字とかそういうものをきちっと出さないとなかなか理解はしてもらえないのだろうと思っていますので、今後委員会等もありますので、それは委員会のほうでまたやっていこうと思っています。
次に、2点目の審議会の問題だったのですが、実は私の質問書の中で二転三転をしていった結果、最終的には辞任をされたという、町長の答弁ではそういう形で辞任をされたというのですけれども、そこまで至るにはかなりの時間がかかりまして、日付を追っていくと1月30日に児童福祉検討委員会に諮問した旨の現状報告がされて、常任委員会のほうから検討委員会のメンバーがおかしいので、変更されてはどうかという話があって、2月16日に町のほうから回答があって、町職員を削除するとの報告があって、4月2日に3月14日の検討委員会で泉学園の副園長と他の委員の辞任の申し出があったと、それを受けたと。5月25日に今度新しく羽幌町就学前子育て支援審議会が設置されております。そのメンバーを見たら、その辞任をされた方がまた入ったと。4月30日に常任委員会においてそれはおかしいのでないかといって反対意見が多々出ました。今度8月7日に開催された委員会で施設代表と保護者代表が入れかわったと、いわゆる二転三転をしたわけなのです。これ町長の親族ですから言いづらい部分もあるのですけれども、普通に町民の側からすればこういう問題が起きたときにやはり自分の直接かかわっている利害に絡むこととかというのは真っ先に辞退をすればこんなややこしい話に、二転も三転もしなくてもよかったのでないかと思うのですが、なぜここまで、確かに名称は違います。検討委員会だったので、今度は子育て審議会、私的から公的になったのだから、また施設の代表なのだからというのはわかりますけれども、普通に考えればこれはやはりまずいのでないかと思わなかったのですか。その辺はいかがですか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
議員ご発言のとおり今まで、前の児童福祉施設検討委員会の役員と、それから今回の就学前子育て支援審議会の委員の関係につきましては、あくまでも子供の将来を見越しまして、今の保育所問題だけでなく、先ほどから何回も申し上げていますけれども、就学前子育ての支援とか、それから幼児教育及び幼児保育の振興とかそれぞれのものにつきましてご審議いただくということで、前のときは委員会でしたので、委員会の中で考えていただく、今回についてはご審議いただくということですので、あくまでも今まで羽幌町の施設の代表者、経験者等を必要として委員として町としては考えていたということでございます。その後、ただ私ども、先ほど言っていました5月と7月と8月の話に戻らせていただきますけれども、5月には一応審議会の委員としてこういう方に委員をお願いしますよということでお諮りしたと思います。その時点では、関係のある場合につきましては参与から外すという形でお話をしたと思っています。それでご理解いただけたと思ったのですけれども、実際にはそういうことではなかったと。それで、7月に出したときにこれではうまくないのではないかというお話がございましたので、もう一度持ち帰りまして、その人選を審議委員の方から辞退をいただいて、新しい方を人選したということでありますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) それは、そちらの行政側の考えというのは、それは理屈としてはわからないわけではないのです。だけれども、これは一般町民が見ていて、それはおかしいだろうというのは普通に思う感覚だと私は思ったのです。だから、何もこんなに名前が変わったから、また新たになんて言わなくても外したほうがスムーズにいったのではないかなというふうに今でも思っています。今さらどうせいという話ではないのですけれども。
それと、もう一点、どうも行政側の今回のやり方でなかなかぴんとこないという部分が今の1つもそうですけれども、それと質問の中でも言いましたけれども、財政再生団体になる云々というのが委員会でこれは示した場合はそれは皆さんあたかも公立保育園をやった場合は財政が厳しくなりますよというふうに受け取られかねないので、この文言は外したらいかがですかという話をしたのですが、答弁では審議会で誤解の招かないように説明をしたということになっている。確かに私もいましたが、説明していました。それは、やはり同じように質問が出たのです。そんなに財政は厳しいのですか、やらないと羽幌町としては財政再生団体になるのですかという質問が出て、確かに課長はいや、そういうことではありませんよと説明をされたのですけれども、委員会でそんなことを言うと誤解しますよという懸念を示したにもかかわらず、また同じ文言を出して、同じ質問をされたというのは私はどうも腑に落ちないです。なぜそこまでして同じ文言を変えないでそのまま出して、質問されたら答えましたということになるのですか。
〇議長(室田憲作君) 質問、答弁はあと3分ですので。
福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
最初の説明のときにもしたつもりですけれども、審議会で説明したのですけれども、ご理解いただけなくて、再質問の中でそういう質問がございました。もう少しかみ砕いてご説明したつもりでございますけれども、あくまでも今の再生団体につきましては保育所建てる、建てないということではないと、そこのところを強くご説明したつもりでおりますので、ご理解はいただけたと思っております。
なぜこれを出さなければいけなかったかといいますと、町の大きな視点で捉えたときにどうしても財政上から見た考えをお話ししなければいけないということがございます。私の審議会の説明の中にもあったかちょっとあれなのですけれども、交付税の問題もございます。財政力指数が40億弱の町で交付税が特別交付税入れて32億ぐらいです。そうしますと、ほとんどが交付税の中で財政をやっています。財政力指数が0.19を割っています。その状況で今の国の施策が交付税一つ変わることによってどのようなことになるかということを、それも踏まえた上での考えですので、これは一応考えの中に入れさせていただきたい。あくまでも保育所を建てる、建てないではなくて、羽幌町全体を見たときの財政ということでお話しさせていただいたということでございます。
〇議長(室田憲作君) 最後になります。
6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) ちょっと時間がなくなってしまったので、あれなのですけれども、もう一点、3点目の委員会でわかりやすい資料を提出して審議していただくということの中で、答弁書では資料につきましては審議の進行に混乱を招かないように内容に合わせ、会長と協議の上、提出するということになっているのですが、実は審議会ではもう前回の審議会であらあらその答申の原案をこしらえて次に提出すると言っている中で、資料というのはいつ提出して、どういう形でその資料に関して論議をされるということ。もう遅いのではないですか。そういうことも含めて、やはり一番大事なのは、先ほどずっと論議していますけれども、お母さんたちにいろんな資料をきちっと認識を持っていただくということが一番大事なので、会長と相談して後から出すといったってもう既に決まりかけているものにという思いもあるのです。この辺に関してはどうですか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
あくまでも最初の時点では羽幌保育園の民営化か公営化という問題でしたので、資料は用意してございました。審議会の委員さんの中からも資料提出もいただいたこと、それと私どもで用意した資料、2つ用意していましたけれども、それにつきましてはその資料を出すことによって審議の方向が煩雑化するというか、先ほど町長の答弁でもございましたけれども、混乱を招くおそれがありましたので、一時その時点では外させていただきました。ただ、この次の審議会の中では、磯野議員おっしゃっていましたけれども、あくまでもその段階では提出させていただこうとは思っています。それと、8月10日に参議院を社会保障と税の一体改革が通りまして、子供の関連3法も通りました。これにつきましても細いところの認定こども園の手続が変わってございます。その部分も含めまして資料の提出についてはちょっと慎重を期さなければいけなかったということもございますので、ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 6番、磯野直君。
〇6番(磯野 直君) 時間なくなって、これで終わりますけれども、先ほどからの論議で私が一番心配しているのは、先ほど町長もとうとうと述べられていましたけれども、そういう思いがなかなか特にお母さんたち、町民、お母さんたちに伝わっていっていないというのがやはり今回の一番の問題だと思います。どうも聞いていて皆さんの考えていること、いわゆる官の常識、民の非常識という言葉がありますけれども、その辺をやはりうまく皆さんのほうでもわかりやすく町民にこれから説明していっていただきたいとお願いをして、終わります。
〇議長(室田憲作君) これで6番、磯野直君の一般質問を終わります。
暫時休憩します。
休憩 午後 1時45分
再開 午後 1時55分
〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 私のほうからは、1件につき3点質問させていただきます。
羽幌町における医療対策について。新しく策定された第6次羽幌町総合振興計画では、地域医療体制の充実が最重点課題に掲げられているところですが、今年6月29日から7月7日まで町長の訪問や羽幌町職員の派遣による羽幌町PR事業in内灘町が実施されております。目的の中の一つが医療対策ということで、金沢医科大学病院においてタウンプロモーションが実施されており、医師確保対策に期待するところではないかと思います。このような中、道立羽幌病院の固定医5名となってからなかなか増員にはならず、地域住民の医療に対する不安は軽減されていません。また、天売診療所においては、今年7月から幸いにも常勤医が赴任されました。しかし、赴任期間が6カ月とのことで、島民の皆様にはまた大きな不安となっていることと思います。このことから、次の点について質問いたします。
1点目、金沢医科大学においてのPR事業は今回初めてですが、どのような内容で医師確保のための協力要請をし、感触としてはどうだったのでしょうか。また、今後の計画はどのようになっているのでしょうか。
2点目、天売診療所常勤医の1月以降の見通しはどうなっているのでしょうか。
3点目、医師確保対策の取り組みとして、町民の署名活動等の検討、計画はどのようになっているのでしょうか。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 平山議員のご質問にお答えをいたします。
1点目の金沢医科大学での取り組みと今後の計画についてでありますが、金沢医科大学においてのPR事業につきましては、羽幌町PR事業in内灘町の目的の一つであります医療対策を主として、7月2日から6日までの5日間、同大学及び病院内にて職員並びに学生を対象に本町の映像の放映とパネル展などを行うとともに、この期間中2回にわたり羽幌タウンプロモーションと銘打った説明会を開催したものであります。説明会におきましては、映像等を活用した町の紹介を行うとともに、本町の医療体制の現況や医師研究資金等の貸与制度なども説明し、本町への赴任等についての要請を行いました。また、焼尻綿羊の試食会を開催した学生食堂において食事中の学生とも懇談することができ、さらには本事業に先立ち金沢医科大学理事長に対し大学からの医師や看護師、学生の派遣、赴任についても改めて要請したところ、問題解決へ努力する考えを述べられましたことから、今後につなげるきっかけと捉えております。しかし、今回のみの取り組みにより直ちに医師確保となるかについては難しいものと認識しておりますが、これからもこれらの縁にて継続して努力していかなければならないと考えております。
今後といたしましては、今年度の実施結果として勤務時間、または学生の学習時間におけるPR活動の難しさを感じたこともあり、また今回のPR事業の実施により本町における医療の現状についてある程度訴えることができたと考えますことから、来年度につきましては次のステップといたしまして金沢医科大学の医療関係者、または学生を対象として本町の魅力を体験していただくような企画を実施したいと考えております。留萌管内を含めた本町の自然のすばらしさなどを体験していただき、本町に対し少しでも興味を抱いていただくことで次につながるものと考えております。
2点目の天売診療所常勤医の1月以降の見通しでありますが、今回赴任された医師につきましては期間が6カ月の予定と聞いております。このため北海道は、保健福祉部医療政策局医療薬務課を窓口に継続して医師募集をしており、現在までの経過といたしましては問い合わせはあるものの協議や決定には至っていない状況にあります。町といたしましては、現在勤務している医師を大切にする環境づくりに努めることが医師の確保につながることと捉え、住環境の整備につきまして細かく要望を確認しながら準備し、また島で生活する上では島民の協力が重要との思いから説明会を開催し、理解と協力をお願いしております。さらには、道も診療所の設備等の整備について医師の要望を聞き、現地を確認し、今年度対応できることからということで進めております。町といたしましては、道との役割を分担しながらできることを続け、環境を整備していくことで今後の医師確保の際によい選択肢となるよう継続して支援したいと考えております。また、医師の確保につきまして道に対し引き続き要望していくとともに、あらゆる機会を捉え、離島の医療現場の窮状を訴えていきたいと考えております。
3点目の町民の署名活動等の検討、計画についてでありますが、町は行政としてできることを、また住民も自分たちでできることをそれぞれの立場で行っていくことが大切であると考えております。町民が声を上げ、行動を起こすことを形としてあらわす一つとして署名活動も有効であると考えており、地域医療を守る会折り鶴の活動の中で取り組む方向で検討していると聞いております。町といたしましては、目に見えてすぐ効果があることではないかもしれませんが、現在勤務している医師の勤務環境及び生活環境などの整備を支援していくことが次の医師確保につながると信じ、町民に対し情報を提供し、また現状を説明しながら理解を求めていきたいと考えており、今後も丁寧な説明、周知を心がけ、環境整備に努力し、病院関係者や道が協議の場でアピールできることを一つでも多くしていきたいと考えております。
以上、平山議員に対する答弁とさせていただきます。
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 再質問させていただきます。
まず、1点目の金沢医科大学においての取り組みですが、説明会において映像とかを活用して町の紹介を行ってきた、それと同時に本町の医療体制の現況、医師研究資金等の貸与制度などを説明し、要請を行ってきたようですが、その医療体制の現況についてはどのような内容で説明してきたのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課主幹、更科滋子君。
〇福祉課主幹(更科滋子君) 今の質問にお答えさせていただきます。
医療の現況ということにつきましては、町内の医療の体制、それから医療機関の現状、それから通院の状況、それと関連する医療機関との距離ですとかそういう現状についてのお話と道立羽幌病院の現状の体制、それから羽幌町の町内の医療機関の体制、道立病院を含む民間病院の体制、それとあと天売、焼尻の診療所の体制、それを含めた環境の面ですとか医療の今の現状の体制の説明をさせていただきました。それと、含めて研究資金ですとか環境整備の取り組みという羽幌町が行っている状況について説明をさせていただきました。
以上でございます。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 今いろいろな町内の医療体制の状況説明ということですが、私が今なぜこのことを再質問したかといいますと、今現在羽幌病院では常勤医、内科が4名、そして外科が1名となっております。地域の住民の人たちは何を望んでいるかというと、安心して地元で産み、そして子供を育てていけるように産科、小児科、そして整形外科の常勤医を切に希望しているのです。ということで、私はその点を深くというか、説明しながら、要望してきたのかなという思いがありまして今再質問したのですが、その点はどうなのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課主幹、更科滋子君。
〇福祉課主幹(更科滋子君) 質問にお答えさせていただきます。
今回の金沢医大でのPR事業ということにつきましては、初回ということで、ポイントを絞ってとかここの部分をということではなく、羽幌町というところがどういうところなのか、羽幌町の医療の実態がどういうことなのかというところをまず説明をさせていただいて、今後につなげていく一つとさせていただきたいというふうに思っていますので、今おっしゃったような産科ですとか小児科ですとかというポイントに絞ってきたのかということであれば、そういう説明はしていません。ただ、道立病院の説明の中で、こういう状況で出張医に頼らざるを得ない状況で診療を続けておりますという説明はさせていただきました。
以上でございます。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) ポイントを絞っての要請はしてきていないということですが、今回初回ということもわかりますが、この医師確保ということは本当に時間をかけてはいけないのです。ですから、私が言うのは、初めてであろうと一応羽幌の事情は産科、小児科、そして整形のお医者さんが一番欲しいのだということを私としては要望してきてほしかったなという思いがありまして、今再質問したわけです。でも、今回ポイントは絞っていないということで、次につなげていきたいという答弁ありましたので、一応理解いたします。
次に、新人議員の親善訪問、研修ということで今年7月に内灘町に行かせていただきました。そこで内灘町のある議員さんが医師確保のためには何回もしつこいくらい足を運ばないと医師の確保はできないよとアドバイスを受けてきました。私もそのとおりだと思っております。地方の病院に金沢医科大学から派遣されているが、やっぱり医師の数は足りないとおっしゃっていました。今後の計画として、羽幌町は来年度に企画を実施したいと考えているようですが、本当に1回や2回の取り組みでは医師確保にはつながらないと思います。内灘町は羽幌からはかなり遠方です。経費もかかることとは思いますが、本当にこの羽幌町の医療の状況を真剣に考えるのであれば、年度内にでもあと一回でも二回でも、大きな事業としなくてもいいのですが、足を運ぶ、そういう気持ちはないのでしょうか。町長にお伺いいたします。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 確かに内灘でのタウンプロモーションを含めた医師確保についてのいろんなアクションを起こしてまいりました。非常にこのことについても本当に内灘町、そして内灘町の方々が医科大学へ動いていただいた中でのチャンスが生まれたということでございます。また、今回そのプロモーションの後に金沢医科大学出身者の道内在住、道内で開業している方々だというふうに聞いておりましたけれども、その方々が北海道で集まる機会があると。そんな中でも羽幌町の窮状をお話しさせていただき、私ではないですけれども、そういう紹介をしていただくという話で事務長さんですか、そんな話もしております。いずれにしても、そんなことも含めながら、やはりこれでもか、これでもかという羽幌町の窮状、また道立病院の今の窮状について訴えて、一日でも早くそんないいお話ができるように取り組んでいきたいというふうに思っています。年度内にもう一度でも二度でもというお話ですけれども、やはりやみくもに行きますからということでもないわけでして、先方と話し合いながら、そんな状況をある意味では積極的に物事を進めていきたいというふうに思っています。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 先方の予定もあることと思います。ぜひ連絡を密にとって、本当にしつこくしつこく働きかけてほしいなと希望いたします。
今回金沢医科大学理事長に改めて医師等の派遣について要請をしてきて、問題解決に努力する考えを受けてきたという前向きな答弁だったと思うのです。やはりこのチャンスを本当に生かして、今の羽幌町の医療体制は本当に最悪な状況です。長い目でなんて言っている状況ではないと思います。一日でも早く一人でも医師の派遣が金沢医科大学から受けられるように積極的な要請、取り組みをお願いしますし、期待しております。
次です。2点目、天売診療所常勤医の1月以降の見通しなのですが、北海道は何か医師募集をしているけれども、今の段階では決定していないとのことで、まだ10、11、12月、3カ月ありますが、どのようになるかちょっとわかりませんが、前回、昨年も天売の診療所の常勤医が不在になったのは冬期間でした。今年もまた1月からということで冬期間になります。冬期間になると、やはり天候の状況によってはこちらからの医師が行こうと思っても船が欠航したりして思うように渡れないときもあると思います。前回もそのようなことがあったと聞いております。そのことによって医師が不在になるということはどういうことが起きるかといいますと、例えばちょっと例を出してお話ししますが、不幸にもお亡くなりになる人がいるとします。これは、死亡確認をしなければならないのです。そのために島にお医者さんがいないということになると、死亡確認しなければいけないので、地元の警察医として指定されている医療機関の医師が派遣されるわけですが、その医師が要請を受けてからの時間、要するに拘束される時間なのですが、そのための料金が発生します。医師が不在でなかったらそのような島民の人には余計な料金の負担ということは発生しないわけです。実際前回お医者さんのいないときに亡くなった方がおりまして、2人の家族の方からそれぞれ請求された金額が違うと、これどういうことなのだと、おかしいのではないかと私のほうに問い合わせがありました。要するに医師の拘束される時間によって料金が違うわけです。島の人は高齢者の方が多いです。そういう人にすると、なぜ金額が違うのか疑問が出てくるわけです。このように医療費の負担増ばかりでなく、病気を抱えている人は嫌でも病気治療のために島を離れなければならない状況になります。ますます羽幌町の人口減少にも影響が出てきます。ちなみに、その死亡を確認するときの料金を参考にちょっとお話ししますが、死体検案料2万6,250円、拘束料金は2時間以内1万2,600円、そして2時間を超えるものは1万8,900円ということで、かなりの料金の負担がかかります。やはり島民の人の生活、命、そういうものを守るためにも常勤医師の確保は絶対しなければならないと思います。例えば1人の医師が長期に赴任しなくても短期間、例えば3カ月、6カ月でもいいのです。とにかく医師の不在期間をつくらないような体制を道のほうに要請していったりすることも1つだと思いますが、その辺の考えはいかがでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 議員がおっしゃられるとおり、昨年の冬さまざまないろんな不在の期間があり、島民の方々非常に不安に思うそんな生活の日々がありました。また、今おっしゃられたとおり亡くなられた場合のさまざまな対応についても大変な状況になるわけですし、そういったことを含めますと本当に不在となる期間がないのにこしたことはないというふうに思います。今12月いっぱいということで、次の常勤医ということでお話をしております。我々としてもこの状況というのは島民にとっては大変な大問題でありますし、我々もそういう認識も強く持っております。そういったところで北海道とも常時連絡をとりながら、またいろんなさまざまな手はないのかというようなことも含めて不在となることのないよう、また冬期間は気候のこともございますし、行きたくても行けないというような状況にもなりかねません。そういったことも含めて常勤という形が整えばそれにこしたことはないと思いますので、これからも意を強くしながら取り組んでいきたいというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) ぜひそういうことを踏まえて、道のほうに要請していただきたいと思います。
それと、先ほどの島の方の料金の負担分なのですが、これはやはり高齢者なんかにするとかなり大きな問題だと思います。それで、こういう負担があるということを知っていたかどうかわからないのですが、まずこういう負担があることをわかっていただき、これに対しての町としての負担とかは考えていただけないでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
現状では考えてございません。ただ、今後の医師の動向を見まして、それに対してはその状況を見ながら考えさせていただきたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) ぜひその点検討していただきたいと思います。
次に、答弁からしますと町としてはできることを続けていくと。まず、今まで環境整備とかしてきていますが、それを継続して支援をしていくと。これが悪いというわけではないのですが、どうも私の思いと何かちょっと違うかなという、私の判断では。単刀直入に聞きます。本当に島民の人困っているのです。羽幌町独自で医師を探して連れてくるという、そういう熱い思いというのはないのでしょうか。
それと、もう一点、今現在島で勤務されている医師に対して羽幌町として継続して赴任をしていただけるような働きかけというのですか、そういうことは今までしてきたのでしょうか。本当に医師がいなくて困るのは島民なのです。その点本当に考えていただきたいのです。町長に答弁お願いいたします。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) まず、独自で医師を連れてくることは考えられないのかと。非常に端的でわかりやすいお話かというふうに思いますけれども、これがやはり一番難しいところでございまして、先ほど寺沢議員のところでもそういった可能性、データ等を集めながら、そういう可能性も探れないかというようなこともございました。本当にそういうことで探す形というものはいつも持っていますけれども、なかなか見つからないのも現状でありますし、本当に来るというお医者さんがあるのであれば、ただ過去には逆に言うと来られたお医者さんもいろいろなことがあってすぐ帰ってしまうとか、すぐいなくなってしまうとか、いろんなこともございました。そんなことも踏まえながら、やはりいつもいつでも医師を探すという強い気持ちでいたいというふうに思います。
また、勤務医、今まで勤めていただきました方々については、やはり基本的には何年ということがございましても継続のお願いというものは常時北海道も含めて、道職員対応ということもございますし、そういうことは町も一緒になってお話をしております。なかなか大変な問題でありますし、常勤医で長くいられる相原先生のような方には本当に頭が下がる思いですし、感謝のきわみだというふうにも思います。そういう形が本当に理想なのかもしれません。また、我々もそれを望んでおりますし、そういった努力については惜しまないつもりでもおります。議員のお話しされたこと本当に我々も同じ立場で、同じスタンスでこれからも進めていきたいというふうに思っていますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 今本当に医師を連れてくるという、そういう思いがあるということを聞きまして私も安心しております。ぜひその点を踏まえて取り組んでいただきたいと思います。
次に、天売のお医者さん、常勤医がいなくなりましてから留萌市立病院からもたしか応援の医師を派遣してもらっていると思います。今後も留萌市立病院とふだんから連携をとって、緊急時には協力要請ができる体制をつくっておくことも羽幌町として必要と思います。このことを前回の議会のときにも私お話しさせていただいています。その後、羽幌町として留萌市立病院と何らかの連携はとり合っているのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
まず、基本的にはやっぱり道を通しますので、道を通してのお話はさせていただいております。あと、広域で管内の留萌市も含めまして課長等が集まる広域連携会議等ございますので、その箇所では直接的な形ではお話はしております。今の現状、いろいろと島等に医師を派遣していただいたこと等のお礼と、それについても今後もお願いしたいということをお話はさせていただいております。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 留萌市立は、やはりふだんから道立羽幌病院にも内科、整形かな、派遣医師が来て、手伝っておりますので、今後もなおの連携を深めていくのがメリットではないかと私は思います。
次に、署名活動、3点目。北海道でも医師確保に向けた取り組みはされていますが、なかなか医師の増員には結びついていないのが現状です。北海道は北海道で医師を探してもらい、地元の医療を守っていくためにみずから行動を起こしていく。地域住民と一体となった取り組みをしていくため、まず署名活動ということを3月議会で私が提案しております。福祉課長からも署名活動も検討の中に入れて考えているという答弁を受けております。今回の答弁からしますと、何かこの6カ月間検討してきて、羽幌町としては取り組まないという結論になったのか、その辺どうなのでしょう。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
町長の答弁にもございましたけれども、住民で署名活動をしていただきたい、住民の責務の中で。町としましては、町のできることをやりますよと。それで、住民としましてもご理解をいただいて、折り鶴の会で署名活動をしていただけるということを聞いていますので、今年度と思いますけれども、署名活動がされると思っております。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 折り鶴の会が活動の中で取り組む方向だということですが、私は3月に提案しているのでありまして、この折り鶴の会の活動取り組むということはいつの時点でわかったのですか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 9月です。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) それでは、9月まで何も検討していなかったということですか、羽幌町としては。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 検討しました。署名の方法について検討していたのですけれども、町がやるほうがいいのか、町として、例えば町がやるとしましたら方面委員さんを通してとかいろいろなことがあるのですけれども、そちらのほうがいいのか、それとも民間で民の考え方というか、そちらを重点的に道立病院とお話をしていただいてしていただいたほうがいいのかという検討をしまして、最終的には住民からの署名ということで折り鶴のほうということにお願いをした、お願いしたというか、そちらのほうで署名をするということになりました。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) それでは、折り鶴のほうには羽幌町からもお願いしたということですか、その署名活動に対して。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
お願いしたというのは、こういうことで折り鶴、民間でこういう方法もあるということを提案をさせていただいたということでございます。提言させていただいたということであります。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 折り鶴に提言して、それで折り鶴が取り組みましょうということになったのかなと受けとめますが、民間でやるのは私は悪いとは言っていません。やっぱり町としてそういう取り組み方をして、道のほうに要請したり、要望していくのも私はすごく重みがあると思うのです。民間の取り組みが悪いというわけではないです。民間はやっぱり民間で取り組んでいただきたいと思いますが、何か民間に投げているような、そういうイメージにしか私は受け取れませんが。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
町の支援も考えてございます。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) ではまず、提言しただけだという、内容的に具体的な中身とか、対象者とか対象地域とかそういうことまでは提言はしていないというか、折り鶴で考えてもらうということなのですね、それでは。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 基本的には自主性というか、折り鶴の自主性を期待しているところでございます。それとあわせまして北海道との連携をあわせまして道立病院との協議の中で署名文としてはどういうものがあるかということも協議いただき、町がその中のパイプ役というのはとらせていただきたいと思っています。
〇議長(室田憲作君) 7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 今町の考えはわかりました。やはり1月以降の天売の診療所の常勤医の問題もあります。ぜひパイプ役となるというのであれば、年度内にでもこの署名活動が実行、実施されますようにしていただきたい。働きかけていただきたいと思います。そしてまた、来年の4月になると道立羽幌病院の医師も交代の時期になりますし、時間が余りありません、本当に。その辺の取り組みよろしくお願いしたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 答弁、質問あと3分です。
7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) 9月から北海道病院事業計画改革プランの素案が先日出ておりますが、羽幌町には何らかの説明はあったでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) 一応概要説明という形でお話は聞いております。
〇議長(室田憲作君) これで終わりです。
7番、平山美知子君。
〇7番(平山美知子君) わかりました。なぜ今この事業改革プランのことを私が出したかというと、これは来年の平成25年度から5年間の計画なのです。その内容は3点ほどあります。留萌第2次保健医療福祉圏における中核医療機関として、地域の国保病院等や他の中核医療機関との役割分担や連携を図りながら、救急医療を初め地域の医療需要に対応し得る医療機能の確保に努めます。2点目、地域に必要な医療を安定的、効率的に提供するため医師確保に取り組むとともに診療体制の見直しを行います。3点目、離島診療所への支援体制の整備に努めますとあります。この2点目の診療体制の見直しということは、まず今ある診療体制から縮小になる可能性があるのではないかと私は考えております。要するに経営形態の見直しが出てきます。現プランにおいての指定管理者制度導入については難しい状況になっており、新プランにおいては一般地方独立行政法人への移行を検討するということが道の外部の有識者による検討委員会から出されております。この独法化になるということは、経営の効率化を第一に求めるものでありますから……
〇議長(室田憲作君) まとめてください。
〇7番(平山美知子君) はい、あと1分ほど。
今後医師の確保ができない場合、今出張医で賄われている診療科については縮小、廃止される可能性があると思います。私がさっきから言っていますが、とにかく常勤の医師を確保していかないとこの地域の医療は守っていけないということなのです。ぜひ金沢医科大学のこのチャンスを生かして、1年と言わず、まず来年度に向けて一人でも確保できるような覚悟で取り組んでいただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
〇議長(室田憲作君) 答弁はいいですか。
〇7番(平山美知子君) いいです。
〇議長(室田憲作君) これで7番、平山美知子君の一般質問を終わります。
暫時休憩いたします。
休憩 午後 2時35分
再開 午後 2時45分
〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) それでは、私のほうからは大きく2点について伺います。
まず、大きな1つ目、郷土の特質、遺産を生かした教育実践について伺います。学校教育では、学習指導要領に基づいた文部科学省認定の教科書を基本に授業が行われておりますけれども、私たちの郷土に根差した歴史や風土、自然、産業などについても副教材などを使って学習をしています。羽幌町内の小学校では、そうした学習のために社会科副読本が編集、発行されており、来年度4月から使用される副読本の改訂、編集作業が現在進められています。羽幌町に生まれ育ち、将来の羽幌町を支えるかけがえのない子供たちに私たちの郷土、羽幌町の何を学んでもらうのか、副読本の改訂、編集にかかわって質問をいたします。また、羽幌町はアンモナイトを初め化石の産出地としても知られていますが、学校教育や社会教育の場での教育実践についても以下質問をいたします。
1つ目、社会科副読本の改訂、編集に当たり、改訂の特徴や作業の進捗状況はどうでしょうか。
2つ目、記載内容について町民からも意見や要望を寄せてもらう考えはないでしょうか。
3つ目、平成15年に改訂、発行された現行の副読本にはアンモナイトや化石の産出について記述されているのでしょうか。また、具体的な教育実践はどうでしょうか。
4つ目、アンモナイトや化石の自然遺産を生かした事業を検討できないでしょうか。
次に、大きなテーマ2つ目です。羽幌小学校改築に向けた審議会やパブリックコメントについて伺います。羽幌小学校改築について審議調査をした5月14日開催の文教厚生常任委員会において、建て替えには概算でおよそ12億円とはじき、教育委員会では道東方面の小学校を視察した後、9月から10月にかけてパブリックコメントを募集する予定と報告していました。とりわけ大きな事業や重要な事業の場合、一般から意見を募るだけでなく審議会や検討委員会を立ち上げて議論、検討を進める手法もとられますけれども、一般住民から組織する審議会などは考えていないのでしょうか。また、新校舎で学ぶ主人公となる子供たちからも意見や要望を聞く場を設けるべきだと考えますが、その見解を伺います。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 教育長、石川宏君。
〇教育長(石川 宏君) 金木議員ご質問1件目、郷土の特質、遺産を生かした教育実践についてお答えします。
1点目の社会科副読本の改訂の特徴と作業の進捗状況でありますが、社会科副読本は学習指導要領に基づいた小学校3学年及び4学年における社会科教科書の補助的教材として町の歴史や文化、町の発展など郷土形成に関する事項を総合的にまとめ、10年ごとを目安に記述内容を改訂し、対象児童へ付与しております。今回の改訂に係る特徴といたしましては、編集業務を町内教職員で構成する団体に委託し、現行の副読本を基本にしつつ、手書きの地図や説明図について可能な限りイラストや写真を使用すること、他の教科書と同様にサイズをB5からA4へ拡大により、より見やすい紙面へ改善を図るなどが主なものであります。
また、進捗状況につきましては、ほぼ当初予定のとおり写真、イラスト、データなどの関係資料の収集段階から収集した資料を整理するとともに、登載に係る本文やコメントを含めた編さん調整に向け、構成段階へと着実に進んでいるとの報告を受けているところであります。
2点目の町民からも意見や要望を寄せてもらう考えについてでありますが、さきに述べましたとおり今回は委託として編集業務を契約締結しており、副読本は社会科の学習指導要領に基づき地域の様子を記述し、先生方が3、4学年の指導に意を用いた構成とした内容にしておりますことから、広く意見を取り入れることはなかなか難しいと考えております。
3点目のアンモナイトや化石の産出についての記述と具体的な教育実践についてでありますが、現行の副読本にはアンモナイトや化石の記述はありません。現在改訂作業中の副読本につきましても3、4学年の社会科教科書の補助的教材としての活用であり、地域の産業や消費生活の様子、地域の地理的環境などが指導目標に掲げられ、身近な地域における人々の産業、生活、環境などが学習内容として進められております。このため町内において発掘される遺跡関係は、祖先の暮らしとのかかわりから記述しているものの、古代の地層が育んできた貴重な化石に関しての事項は分類が異なるものとして記述されない内容となっております。しかしながら、国内でも有数の貴重な化石が発掘される自治体としての状況を踏まえ、何らかの形で記述に向け検討したいと考えております。また、教育実践の状況について述べますと、6学年理科の土地のつくりと変化における地層の単元において理科の情報誌やインターネットから入手した写真、イラストなどを活用し、地質や化石関係が学習されております。今後につきましても引き続き指導要領に基づく教育の推進を促したいと考えております。
4点目のアンモナイトや化石の自然遺産を生かした事業についてでありますが、町内で発掘された化石は現在羽幌町郷土資料館での展示による鑑賞の機会を提供しております。過去には社会教育事業とする子供たちを対象とした自然教室において化石発掘や化石のクリーニング、化石の生い立ちなどの学習活動を展開し、また各種講演会も開催されておりますが、今後も関係団体による自主的なPRや学習活動を支援するとともに、さらなる事業展開を模索しながら推進したいと考えております。
次に、ご質問2件目の羽幌小学校改築に向けた審議会やパブリックコメントについてお答えいたします。羽幌小学校の改築につきましては、昨年度改築の基本的な考え方と方針についてまとめた羽幌小学校校舎改築基本構想を策定し、その内容は既に常任委員会に説明したところであります。
初めに、一般住民から組織する審議会などの設置についてでありますが、現在構想に基づく改築を進める上で地質調査などを実施しており、その契約期限が10月12日までとなっておりますことから、結果をもって意見交換を実施する予定であります。小学校は、児童の学習の場、教員の指導する場及び避難所としての活用に鑑み、議員の皆様はもとより学校関係者、PTAの方々などによる会議の場を設け、経過報告や整備概要などを説明し、意見を伺いたいと思っておりますが、審議会を含む附属機関等の設置につきましては現在のところ考えておりません。また、現構想へのパブリックコメントの実施につきましては、先ほど申し上げました関係者などとの意見交換と並行、あるいは意見交換を終了した後に実施したいと考えております。
次に、児童からの意見、要望聴取についてでありますが、出された意見などの採用可否に対する教育的配慮も必要となることから、関係者の意見を伺い、判断したいと考えております。
以上、金木議員に対する答弁とさせていただきます。
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内とします。
2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) それでは、2つのテーマに沿ってさらに突っ込んで質疑をさせていただきますが、私今回社会科副読本と副読本の頭に社会科という言葉がつくのを初めて知ったわけでありますけれども、今年の夏ごろだったでしょうか、公民館で来年度から使われる教科書の展示がされておりました。教科書は全国共通のものですから、それとは別個にでは羽幌町のことについてたしか副読本というのがあったはずだなと、それはどこにあるのだろうかと探しに行ったところなかったのです。図書室の中を探したのですけれども、図書室にもなかったので、ずっとこの間気にかかっておりました。それで、時を大体同じくして、その前に先に出たのだったのかと思いますが、アンモナイトの本というのか、図鑑というのか、以前羽幌高校に赴任されていた先生がこのたび発刊されたこの本もありまして、こういった題材を使ってぜひ羽幌の特質や歴史や風土、自然のそういった遺産を副読本なんかで紹介されて、今の子供たちがきちんと学習されていればすばらしいなという思いを抱いたというところが発端となって、今回いろいろと調査をさせていただいたところです。
それで、現在この社会科の副読本は、主たる教材は教科書だとは思いますが、副読本を使ってどのような授業をされているのか。教科書と並行して、必要に応じて副読本を開いてもらって授業をするというスタイルなのか、一定時間、何時間かこれからしばらく副読本を使って勉強するよということで1週間なり、一月なり、そういった授業なのか、どのように副読本って活用されているのですか。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
副読本の活用ということで述べさせていただきますが、この副読本については教科書の補助教材というような形の位置づけということで先ほど説明をさせていただきました。それで、社会科というような部分で教科書と並行して使った手法もあれば、総合学習の中において副読本独自での活用というような部分もあろうかということで伺っております。いずれにいたしましても、郷土の歴史、文化等を学ぶ際にはこの副読本をフルに活用しながら実施しているというのが現状であります。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) それで、今回副読本が改訂作業に入っているということは、今年度の当初予算の予算書の中でも年間予算45万円だったでしょうか、改訂、編さんのための委託事業として載っていたので、そういったこともちらっとは頭の隅にあったわけですけれども、先日教育委員会にお邪魔をしまして、どういった作業が行われているのかということもあらあらはお聞きはしましたけれども、その編集に当たっている委員会は現場の学校の先生方だというふうに伺いました。特に先生方は子供に教えるプロですから、それについてはどうこう別に文句を言うつもりも何にもありませんけれども、学校の先生となると確かにこの留萌管内を中心に教育活動をされているので、ある程度は羽幌についての自然や歴史やということもご存じなのだろうとは思いますけれども、教員、教師の立場以外からも、古くから羽幌で生まれ育っている住民からもぜひ今の子供たちにこういうことを教えてもらいたい、こういうことを覚えてもらいたいということを住民の側からもやっぱりそういう意見を出す場、拾う場というものもあってもいいのではないかなというふうに考えております。今回の答弁ではなかなかそこまでは広くするのは難しいということですけれども、できないということですか。その辺もうちょっと、難しいということのその意味合いをもうちょっと詳しく説明していただきたいと思います。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
今現在の副読本の改訂作業につきましては、町内の教員、離島も含めまして中学校、小学校、総勢11名の先生方で構成し、改訂に臨んでおります。その中においては、小学校の先生方についてはもちろんなのですが、中学校の先生においても社会科の専科を持った教員、そして小学校につきましては3年、4年生の先生方を中心に構成した中で改訂作業ということで努めているところであります。そこで一般の方々の意見を入れるという部分になりますと、やはり先生方のほうが今のところ私どもの考えといたしましては精通されている部分、そしてそれを実際活用するに当たっての理想の形での改訂作業は行われるというようなことから、現在のところは教員の方々を中心とした組織においてお願いをしているところであります。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) そういった状況は理解はするわけですけれども、教育委員会あるいは学校の先生方の中でいろいろ考えられて進めるほかに、教育委員会がありますので、教育委員のメンバーの方々は一応住民代表というようなスタイルもあろうかと思います。ですから、その教員、教師的な目のほかにもやはり住民的な視点での教育委員としての立場からのそういった考えや思いなども、新たな委員会を立ち上げる必要もないわけですし、もう既に常時教育委員会という組織もあるわけですから、そういった中である程度その進捗状況を見ながら、あるいはもし意見を出せれるような場があるならば、ぜひそういった意見を反映させると。そういうことであれば、ごく広く何千人から意見を聴取するわけではないわけですから、そういった方法もそんなに大がかりなことにはならないだろうと思いますし、教育委員という立場ですからそんな突拍子もない意見も出ないだろうというふうに思いますので、そういった教育委員会という組織を使った検討なりということもちょっと考えられないでしょうか。その辺の見解はいかがですか。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
先ほどこの改訂に係る特徴の部分でも触れたことなのですが、今回については先生方で構成する改訂委員会にこの作業をお願いした部分がございます。それで、以前、前回作成した場合においての組織の中には今議員がおっしゃったように教育委員会の職員も含まれておりました。ただ、うちのほうは今回委託というような契約上、やはり行政の職員が入るのは透明性に欠けるだろうというようなことから、一括してその組織にお願いするというふうなことで教育委員会の職員については除外をしたような経過があります。そこで、どういう形で意見を反映したらいいのかということをうちのほうも考えまして、この組織とは年に何回か全体会議というようなものを催すような形で打ち合わせをしております。その全体会議の中で、教育委員会の職員、あるいはうちの学校教育指導員等も加わりながら、監修というようなことでその校正に加わっていきたいというふうな形で今のところ進めております。意見等があれば、その際においてある場面では軽微な部分においての内容の修正であるだとか、またこういうことについては改善したほうがいいのではないかなというようなことの意見交換を経ながら、改訂作業を進める予定ということで行っております。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) ぜひそういった形ででもいいと思いますので、この後の大きな2つ目、小学校改築に向けたパブリックコメントなどについてもちょっと関連するのですけれども、町民、住民の側からの意見も反映されるようなそういった方法、手法をぜひとっていただきたいというのを私からの強い要望として申し述べておきたいと思います。
それで、では一体いきなりなぜアンモナイトかというふうに問われると困るのですけれども、先ほど言いましたこの本も出されたということもあるのですけれども、羽幌町の紹介の仕方、幾つかポイントを挙げて、いろんな項目を挙げて紹介をする場合に、非常に豊かな自然があって、島に行けば多数の海鳥がいて、ウトウの数は世界一だというようなことは何かにつけて枕言葉的に紹介されますし、特産物としては羽幌の甘エビは日本一の甘エビだということも言われます。実は、アンモナイトも世界一とは言いませんが、かなり国内的にも有名で、北海道全体があちこちからアンモナイトは産出されるのですけれども、中でもこの羽幌近辺から産出されるアンモナイトは良質で、非常に評判がいいというふうにいろんな文献や書物などをあさってみますと紹介されているのです。羽幌で生まれて、ずっと羽幌で育っているとなかなかそれがぴんとこなくて、それで案外ほかの町の方から言われるのです。自称アンモナイトマニアだというような人ともちょっと私知り合いなのですが、羽幌の資料館行ってちょっとがっかりしたと。あれだけすばらしいアンモナイトがあるのに、何か雑然として置かれているというような言い方をされて、私もちょっとショックだったのですけれども、人によってはそれほど評価のあるこのアンモナイトも一つのウトウ、海鳥、甘エビ、そして日本、世界に誇れるアンモナイトということも非常に羽幌町の紹介する自慢すべき、できるものではないかと私は思います。
それで、では一体どんな事業展開ができるのかということについてなのですが、私も具体的にあれやこれやいろいろ持ち合わせているわけではありません。ただ、これもある知り合いから割と近間にあります空知管内の沼田町、沼田町では町の事業として体験、化石の採取というのですか、河原にぽこぽこ出ているらしいですから、そこに行って子供たちや団体ツアーを募って採取をすると。それをとってきては、クリーニングといいますけれども、磨いて、化石の部分だけを持って帰るという事業をされているということをお聞きしたものですから、先日そこの施設と連絡をとって私はどんな中身なのか伺ってまいりました。少し時間をとって紹介したいと思いますが、これが沼田町の化石体験館という施設があるのですが、そのパンフレットです。そこには専門の学芸員が常駐しておりまして、町の職員です、常駐しておりまして、沼田町の市街地、町場からほろしん温泉に向かう、五、六キロ離れているかと思いますが、そのほろしん温泉に向かう途中の河原で二枚貝がぼろぼろ出る場所があると。その場所を使って、夏場、6月、7月、8月ぐらいに集中的に化石採集クリーニング体験事業を実施している。もう10年ぐらいになるそうです。どんな人たちが申し込んでくるかというと、札幌周辺の小学生、中学生の修学旅行が申し込む。8月になると、大人の団体ツアーが申し込んでくると。今年は40団体、2,000人を受け入れたとおっしゃっておりました。ただ、それだけ場所も非常に近間にあって、すぐ近くには温泉施設もありますし、こういう体験の会館もあるということもありますけれども、内部的にいろいろまだ問題はあるのだとおっしゃってはおりました。1人1個までを持ち帰ることができるというルールで行っているけれども、ほんのちょっと、半分ぐらいのかけらでも手にできた人は喜んで持って帰るのだと。ただ、役場や議会の中ではこの事業は一体いつまで続けるのだと、ずっとやっていたら化石資源がなくなってしまうぞという声も実際にはあると。2,000人来たとはいっても、ではどれだけ経済効果があったのだという声も実は聞かれてはいるのだけれども、これは町のまちづくりとか経済発展の云々でやっている事業ではなくて、その体験を通して沼田町に親しんでもらおうと、そういう文化財に親しんでもらおうというのがメーンでやっている事業だということです。羽幌では無理でしょうねと言われてしまいましたけれども、ただいろんな具体的な事業展開するにはまず専門的な学芸員をつくることということをまず第一におっしゃっていました。これも人件費等々がかかるわけですけれども、専門的な学芸員によっていろんな知識を得ながら、羽幌町に適した事業展開ということを考えていく、これも一つの大きな示唆をいただいたと思っております。
羽幌では古くから、もう設立して34年になりますが、羽幌古生物研究会という民間の愛好家の方たちの団体もあります。隣の苫前町では学社融合事業といって教科書からちょっと離れて地域の中に足を踏み込んだり、地域で活躍している方を講師に呼んで体験事業をしたりということもされておりますけれども、羽幌でもこういったことを、アンモナイトや化石に詳しい人を学校に呼んで勉強するというようなことぐらいはできそうだなという気にはなっております。また、古生物研究会の方にお聞きしますと、アンモナイトが出るところまではなかなか素人さんには無理だと、行けないけれども、上羽幌近辺の河原では二枚貝がよく出るのだと。ですから、この二枚貝を探すような体験のツアーぐらいは夏休みのどこか天候のよさそうな日を選んで、行ってみたい子供たちを何人か、希望者でいいです。全員となるとまた大変になりますから、そういった希望する子供たちを募って、そういう化石探し体験、それに飽きたらすぐそばに炭鉱の遺跡がありますから、炭鉱遺産をちょっとめぐるとかということも組み合わせながら、このぐらいはできるのかなというふうには私はこの間考えておりましたけれども、この後今後ぜひ考えてみたいということなのですが、そういったことも参考にしながらいかがでしょうか。何か具体的な事業というところで発言いただきたいと思いますが。
〇議長(室田憲作君) 社会教育課長、浅野勝彦君。
〇社会教育課長(浅野勝彦君) ただいまの金木議員のご質問にお答えいたします。
金木議員今ご説明のとおり、本町におきましては古くから古生物研究会の方々が中心となって、教育委員会とタイアップしていろんな事業をアンモナイトに関しても展開しております。最近では子供たちが郷土資料館でレプリカづくりだとかそういうことも実際にやっております。ただ、金木議員もご存じだと思いますが、古生物研究会のほうもちょっと活動のほうがなかなか思うようにできない状況に今なっておりますので、私たちとしてはその古生物研究会の活動を援助していくというか、支援していくというか、そんな活動を最近は展開しております。ここのところでは、今週ですけれども、16日に、北海道開拓記念館でアンモナイト展が開催されております。それにうちのほうの事業として移動芸術鑑賞事業、これバスツアーですけれども、バスツアーで何人か、10名ほどですけれども、行って、アンモナイトに興味を持っていただいた方には古生物研究会のほうで活躍していただけるような、興味を持っていただくような、そんな事業も展開しております。また、自然教室のほうではいろんな町内の資源を利用した活動を毎年実施しておりますけれども、ここ何年かは化石のほうになかなか手を染められないというか、向かなかった状況でございますけれども、ほかの自治体でいろんなところで、今の沼田町を初め中川町でもいろんな体験学習をやっております。その辺を参考にしながら、これからうちのほうも検討していきたいというふうに考えております。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) このテーマ、社会教育のほうの問題にもなりますけれども、ぜひ私町長にお聞きしたいのですが、羽幌のそういった自慢できるものの一つとしてアンモナイト、非常に私は有効ではないかなと思います。先ほど古生物研究会のメンバー非常に高齢になられて、私もちょっとびっくりしたのですが、なかなか若い方も入ってこられないと。もう80代も後半の方々がほとんどということにもなって、毎回会合も集まってももう何もすることがないので、現在休止状態なのだというふうなこともおっしゃっていました。やはり町がいろんな体験事業などを通して今の若い子供たちにこういった羽幌の特質、アンモナイトや化石に触れるというようなことを通して、羽幌の自慢できるものの一つにということで、ぜひそういう会の活動を継承していく、若い世代にも継承していくということも含めて羽幌町でも取り組んでいってはいかがかと思いますけれども、町長、このテーマ、この件について何かお考えはないでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) このアンモナイトにつきましては、私も勉強不足で、古くからの公民館だとか新しく建ててからの中央公民館だとか、あちこちで小さなころから目にはしておりました。古生物研究会の方々からもいろんな要請事項、元気な時代がありまして、要請事項でクリーニング施設をちょっと手を加えて作業しやすくしたりというような時代もありました。今の現状、私も友人の方、知人がたくさんいらっしゃるので、いろいろとお話は聞いております。勉強不足でまことに申しわけない。アンモナイト、三笠だとか空知近辺、特に炭鉱があった地域だとかそこらへ行きますとあちこちでアンモナイトの展示物がございます。そんな中にも羽幌町産だとか羽幌町何々地域の名前が入って、そんなところを見ながら、羽幌町のアンモナイトもあちこちこうやって展示されるものが出て、あちこちで展示されているのだなということを感じていた程度であります。ありとあらゆるいろんな分野で高齢化が進んで、組織が成り立たないとかいろんな問題を抱えているところもたくさんございます。そういった意味では、アンモナイトのこの地域での有効性だとか今金木議員のお話の中で随分熱い気持ちで語られておりましたし、社会教育の分野に入るのでしょうけれども、そんなところでの組織の存続というようなこと、そして羽幌の地域でのアンモナイトのいわゆる優位性というのですか、それらの重要性というか、そんなところも伝えていくのも役割なのかなというふうに思っております。今のところ私も勉強不足で、その程度の考え方しか出てきませんけれども、社会教育のほう、教育委員会のほうとじっくりと話し合いながら、何かしらの取り組みができればいいなというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) 外部から、余りこういう場で言うのはふさわしいかどうかわかりませんが、いわゆるマニアという人は羽幌を狙っていまして、春の雪解け水がどっと流れた後、夏場の大雨が降った後、崖がどっと崩れたような、そういう天候の直後を狙って実はアンモナイトを探しに来ているというふうに聞いております。羽幌町がほとんどが国有地ですから、羽幌町のものでないといえばものでないのかもしれませんが、羽幌にあるそういう自然遺産を羽幌町は事業も対策も何もとらずに、ただマニアの好き勝手にされてしまうというのも私としてはそれでいいのかという思いもあります。ぜひ可能なところ、できるところを羽幌町としても取り組んで、羽幌にある自然遺産、自然のものということで取り組みをぜひ進めていってもらいたいと思っております。
次に、大きな2番目、小学校の改築に向けたパブリックコメント等についてですけれども、答弁をいただいた中ではこれから学校関係者、PTAなどから意見を求めて、パブリックコメントも実施すると。今年度中にパブリックコメントは実施するということでよろしいでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
現在の予定といたしましては、10月ごろから各方面と意見交換をした中で、その状況を踏まえて今年度内としてパブリックコメントを実施予定で進めております。
〇議長(室田憲作君) 2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) ということは、今年の春出されましたこの基本構想の報告書によれば、その後基本設計に入り、実施設計に入るという流れになっていると思います。18カ月とかいう期間がかかるようになっておりますから、実際建築となるのはそうすると平成26年から27年ころの計画になっているということでよろしいでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
この構想の際にもお話をさせていただいた経緯があると思うのですが、一応うちのほうの考え方といたしましては、現制度、これは補助制度が27年度には着工していなければ該当にならないということで進められております。そういうことから、当方といたしましても27年度の着工に向けて進めていきたいというような考え方で現在は推移しております。
以上です。
〇議長(室田憲作君) あと3分です。まとめてください。
2番、金木直文君。
〇2番(金木直文君) それで、今24年ですか、あと2年、3年ぐらいにはとんとんかちかちとなるのかと思いますが、それに向けてどんな校舎にするのだと徐々に徐々に検討も詰められてきてはいると思いますけれども、先ほどの広い方々からいろんな意見を伺うということの一つに、議会では今年7月4日に石狩市の緑苑台小学校を視察訪問いたしました。平成14年に建築をして、その後ちょうどここは新興住宅地でどんどん人口がふえていて、去年から今年にかけて増築をされたという学校ですけれども、最初に14年の建築に際して3回にわたってどんな学校がいいかということを子供たちと話し合ったのだということをお聞きしました。この中では、子供たちから出た意見の一覧表も渡されました。屋上で運動ができるような場所をつくってほしいとか、これが結構多かったです。玄関を自動ドアにしてほしいとか、この中で二つ三つは実現したと言っていたのが教室のドアをなくして、2つの教室を一体として使える、もし合同で何かやるとなれば一体で使えるような、そういう教室にしてほしいという意見がこれが採用されて、行ってみたらびっくりしました。廊下がなかったと。真ん中に仕切りがあって、右、左、2クラス、廊下は共通と。廊下と隔てるものがないということで行われていました。教員も子供たちもなれれば結構楽しくやっているということでした。そのほかにも児童館、すぐに家に帰れないような子供のために児童館を学校の中につけたと。これも子供からの意見だったというようなこともあったのですが、大人たちの考えだけで進めるのではなくて、やはり子供たちからも意見を募って、一つでも二つでも実現すると。答弁の中では教育的な配慮もあるので、なかなか簡単には踏み込めないような答弁でしたけれども、100要望を出したら100実現するというふうなことはないのだよということを子供たちにわかってもらうのもこれは教育的に必要なことではないのか、その中で一つでも二つでも今度自分たちの弟や妹のために、おまえたちのために兄ちゃん頑張ったよと、こういう意見を出して考えたのだよということを行っていくのもこれこそ私は教育的配慮ではないかと思いますが、改めてこの点についていかがですか。
〇議長(室田憲作君) 教育長、石川宏君。
〇教育長(石川 宏君) お答えいたします。
答弁の中では、今金木議員がおっしゃいましたように何を言ってもかなわないというようなことがあってはかわいそうだなということから、何が出てくるかわからないというものもあって、その辺もいろいろ学校の先生などとも協議しながら、できるのならというような形で答弁させていただきました。今言ったように100あっても1つか2つしかかなわないかもしれないけれども、何かあったら聞いてみてということは必要なのかもしれませんので、その辺学校ともまた協議してみたいというふうに思います。
〇議長(室田憲作君) これで2番、金木直文君の一般質問を終わります。
暫時休憩します。
休憩 午後 3時25分
再開 午後 3時31分
〇議長(室田憲作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 私からふるさと教育の推進と地域資源の活用について質問いたします。
今年は羽幌町開基115年になり、また羽幌、天売の両小学校が開校120周年を迎えました。歴史の浅い北海道の中にあっても本町は100年以上も続く歴史と文化を持ち、また自然環境が豊かで、天売、焼尻島を含むほかの地域にない特色を持ったすばらしい地域であると思います。そして、農業、漁業の第1次産業と観光業が盛んな町でもあります。羽幌町は、近年多くの課題もある中、各施設や環境の整備等も行い、町民とともにさまざまな分野で発展してきました。しかし、人づくりへの施策がおくれていると思われます。まちづくりは人づくりという言葉のとおり、まちづくりを考える上で地域を愛する人づくりは大変重要な施策であると考えます。そのためにもふるさとの自然風土、歴史、文化、産業に関する理解を深め、ふるさとに対する誇りや愛着を育むふるさと教育の推進が不可欠だと思います。北海道教育委員会も北海道教育推進計画の中にもあるふるさと教育の独自プログラムを作成し、推進を進めています。羽幌町でもふるさと教育を推進することにより、子供たちだけではなく大人も今よりも主体的に地域とかかわりを持ち、地域への関心、意欲が高まり、地域に必要な人材を育成していくことにつながると考えます。それが将来地域の力となり、羽幌町の未来への大きな魅力と希望になっていくためにふるさと教育を推進すべきと考えます。そこで、次のとおり4点質問します。
1点目、ふるさと教育を推進することにより地域に対する意識の変化、各産業への活力や連携、また総合的な地域力の拡大につながり、町の将来を考える上で重要な要素と考える。農業、漁業、観光、教育、環境などさまざまな連携を通して、町が総合的な方向性を示すことが必要と思う。今後ふるさと教育の活用や取り組む計画があるのか。
2点目、羽幌町には観光分野でも重要な役割を担っている天売、焼尻両島がある。平成25年4月には新しい港とともにフェリーターミナルが完成し、新しい高速船も就航の予定である。また、北海道が推進する羽幌町エコアイランド構想実証プロジェクトも今年度から行われる。地域の資源を正しく理解し、有効に活用することも大切であると考える。ぜひこの機会に多くの町民が島に渡り、地元のすばらしい環境を体験する機会やふるさとのよさを再発見する機会をつくるべきと考えるが、計画はあるのか。また、島の活用についての具体的な取り組みはあるのか。
3点目、地元の子供たちに学校教育の中でふるさと教育を行うことが大切だと考える。現在もさまざまな形で地域の施設を活用し、文化、産業団体と一緒に取り組んでいるが、今後も計画的に一貫性を持った形でふるさとを学ぶ機会を継続していただきたい。また、子供たちが天売、焼尻を訪れる機会をつくり、ふるさとのすばらしさを体験できることは大切だと考える。しかし、現在は両島を訪れることができていない。今後島に渡ることにはさまざまな課題があるとのことだが、それをどのように取り組んでいくのか。
4点目、地域づくりのためには人材育成や教育が大切だと考える。現在は人づくり事業補助金が間接的にサポートしている状態である。町が主体となって積極的に人材の育成やふるさと教育を計画し、実践していくことも必要と思われるが、どうか。
〇議長(室田憲作君) 教育長、石川宏君。
〇教育長(石川 宏君) 小寺議員のご質問にお答えしますが、質問2点目、町民が離島へ渡る機会の提供及び島の具体的な活用及び4点目、積極的な人材育成とふるさと教育の実践につきましては、私の答弁の後、町長からご答弁申し上げます。
それでは、1点目のふるさと教育の活用や取り組む計画についてでありますが、北海道教育委員会では平成20年に北海道教育推進計画を策定し、基本目標に社会で生きる実践的な力の育成、基本方向に社会の変化に対応し、新しい時代を切り開く力を育む教育の推進、そして施策の方向性にふるさと教育の充実を掲げ、自分が生まれ育った地域の豊かな自然や伝統、文化に親しむことなどを通してふるさとへの愛着や誇りを育み、地域社会の一員としてふるさとに生きる自覚の涵養に努めると提起されています。言いかえれば地域の人、もの、ことを活用し、地域の人たちとのかかわりを通して子供たちの豊かな心を育もうとするものであります。
そこで、町内の学校における取り組み状況ですが、各学年ごとの教育課程における総合学習の時間を主に活用し、身近な草や木を含む自然体系に関する探究、田植えや稲刈り、芋掘り、水産加工などの体験学習、郷土芸能の伝承、環境問題に関する研究など地元関係者の大きな協力を得ながら、ふるさと教育を広く捉えた形で取り組んでいる状況にあります。また、今年度は羽幌中学校におきまして北海道教育委員会からふるさと教育推進協力校として指定を受け、アイヌの人たちの歴史、文化をテーマとした学習が展開されており、昨年度には天売小中学校が天売島における環境保全などについて、さらに焼尻小中学校でも北方領土と焼尻の歴史、文化など積極的に教育実践が展開されております。今後とも各学校の主体的経営を尊重しつつ、各方面の協力を得ながら、地域の教育資源を有効活用することでふるさと教育を推進したいと考えております。
次に、3点目の島へ渡ることの課題とどのように取り組んでいくのかでありますが、議員から昨年6月の町議会において教育の中で地元にあるすばらしい自然を体験する機会の提供についてのご質問があり、羽幌小学校5学年を対象とした宿泊研修に関する内容として過去から現在の実施状況及び当時における課題などをご説明させていただきました。天売島、焼尻島における自然体験学習の提供につきましては、両島とも雄大な自然の美しさ、厳しさを兼ね備え、動植物と島民の共存、離島という特殊な環境など最も身近で恵まれた学習の場であるとの考えは変わるものではありません。しかしながら、50名以上に及ぶ参加児童などへの安全な食事の提供や健康管理、夏季の観光時期との重複による支援体制の確立、気象条件に委ねざるを得ない日程調整など多くの課題が提起され、余裕のない現在の教育課程において離島での宿泊研修を行うことは効率性、経済性、さらに安全性などを考慮した場合極めて厳しいと考えております。ただ、貴重な自然環境に恵まれた離島を訪れ、ふるさとへの愛着心を育むことは大切なことと思いますので、宿泊を伴わない日帰りの研修などによる実施の可能性について学校と協議するほか、社会教育事業の中で希望者を募り、離島を訪問する学習機会の提供事業などを検討したいと考えております。
私からの答弁は以上とさせていただきます。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 続きまして、私から小寺議員のご質問2点目、町民が離島へ渡る機会の提供及び島の具体的な活用について及び4点目、積極的な人材育成とふるさと教育の実践についてお答えをいたします。
まず、2点目の町民が離島へ渡る機会の提供及び島の具体的な活用についてでありますが、町の活性化を図る上でみずからが住んでいる地域を知り、また見詰め直すことは大変重要なことと理解をしております。島へ渡る機会の提供につきましては、来春羽幌港の中央埠頭が完成し、新フェリーターミナルの供用開始、さらには新たな高速船が就航いたしますことから、何らかの施策が必要と考えております。このためフェリー運航事業者や関係機関との連携のもと高速船の利用促進策を初め天売、焼尻両島のすばらしさを知る機会の拡充に向け、さまざまな施策の検討を進めてまいります。
また、島の活用につきましては、天売島において自然に優しく環境に配慮した島の活性化を目指し、エコアイランド構想の実現に向け、本年と来年度の2カ年にわたって本町、留萌振興局及び民間企業等との協働により実証試験を行うこととしております。エコ観光の推進や再生可能エネルギーの活用などのさまざまな可能性について調査研究するとともに、企業などの協力を得ながら、自然エネルギーに係る実験を学校授業として取り組むことなどについて協議していきたいと考えております。
次に、4点目の積極的な人材育成やふるさと教育の実践についてでありますが、現在本町が行う人材育成の一つとして人づくり事業基金制度があります。本制度は、個人及び団体の積極的な事業実施をサポートするものとして多くの皆さんに活用され、特にここ2年は申請件数が増加し、本制度も浸透しているものと考えており、人材育成については積極的に取り組むべきものと理解しているものの、町が主体的となることによってそのやる気をそいでしまう可能性も考えられます。このため町民の主体的な活動に当たっては、補助制度などの情報提供や助言等に努めるとともに、町民と行政がそれぞれ主体性を持ち、連携、協力して行うものについては相互理解のもと取り組む考えでおりますことから、人材育成に当たっては町民の皆さんの積極性を引き出すことを主眼に取り組んでまいりたいと考えております。
なお、ふるさと教育の計画的な実践については、1点目の質問に対する教育長からの答弁をもってこの質問に対する答弁とさせていただきます。
以上、小寺議員に対する答弁とさせていただきます。
◎会議時間の延長
〇議長(室田憲作君) お諮りします。
本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長したいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
〇議長(室田憲作君) 異議なしと認めます。
したがって、本日の会議時間は延長することに決定しました。
◎一般質問(続行)
〇議長(室田憲作君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 私のほうから再質問させていただきます。
まず、1点目のふるさと教育の推進ということで、ふるさと教育という言葉は教育用語の一つということで私のほうは認識しているのですが、ただ今回私の質問した内容に関しては教育だけではなくて、もっと広い意味でのふるさと教育というのを考えています。質問の中にも触れましたが、農業だとか漁業、観光、その中の一つとして教育というのもあるのかなと、そういう認識でスタートしたいと思います。
まず、ふるさと教育、総合的な面で私は見ています。子供だけの学校教育だけではなく、社会教育、またはそれに伴うふるさと教育という大きな枠組みを考えた中で、さまざまな自分の中でも問題が出てきたように感じます。その中で、まず1点目質問したいと思います。町長が答弁の中で、ふるさと教育の取り組みについては学校教育ということで触れてはいるのですけれども、町としてのふるさと教育、それは子供だけではなくて、大人も含めた取り組みというものは現段階で考えていらっしゃるでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 暫時休憩します。
休憩 午後 3時47分
再開 午後 3時47分
〇議長(室田憲作君) 会議を再開します。
町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 議員のご質問にお答えをいたします。
町としてふるさと教育という、大人に対してどう考えているのかということですけれども、単純に大人の方々にふるさと教育といういわゆるふるさとを知って、さまざまなよさを発見していただくとか、さまざまなこの目標についての取り組みをどうしているのかという質問ですか。ということでありますけれども、ある意味では大人の方々にふるさとのよさというのは難しいことであります。今まで大人の方々が培ってきたふるさとへの思いとか、ふるさとのよさという自分の感覚の中で自主的に動ける状況にあるというふうにも思います。そんな中でですので、やはりそういう教育を新たな考え方として持っているかということにつきましては、さまざまな生涯学習だとかいろんな取り組みの中で大人の方々については一応の取り組みというのでなくて形をなしてきているのかなというふうに思っております。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 1点目については、回答が教育長のほうからあったのですけれども、教育的な分野の回答はいただいたのですけれども、私は町が総合的な方向性を示すということで、町の方向性を知りたかったものですから町長にお伺いしました。
学校教育の関係でいいますと、各学校、小学校も中学校も含めてふるさと教育には今のできる可能な限りの時間内で施設を使って各学年ごとに取り組んでいることは私も知っています。ただ、その中でふるさと教育の推進という言葉が出たのは、昨年の同じこの議会の中で教育長が今後ふるさと教育の推進に努めていきたいということで答弁があったものですから、1年過ぎて私のほうでその言葉を受けてどのように推進していったのかというのを知りたくて、今回大きな話題として、課題として、質問の大きなものとして取り上げてみました。この1年間でふるさと教育の推進、推進というのは現状でとどまるのではなくて、1つ、2つと進めていくことを推進と私は認識しているのですけれども、この1年間でどのように推進していったかお答えいただければと思います。
〇議長(室田憲作君) 学校管理課長、熊木良美君。
〇学校管理課長(熊木良美君) お答えいたします。
ふるさと教育につきましては、各学年ごとに総合学習の時間を中心に展開しているところであります。その中におきましても先ほど話が出ていました副読本等を使った中でのふるさとにおいての歴史、文化、そういうような中身を重点的にやっているというようなことでは伺っております。ただ、毎年推進というようなことで着実にそれが伸びていくかというような部分でいくと、学年によってはその部分の繰り返し、あるいは掘り下げた部分もあるというようなことでは聞いております。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) ありがとうございます。
答弁の中で、教育長がこれからも私のほうでそういう認識で、その前には学校教育のみならずいろいろな形で取り組めることがないか、私のほうでもそういう認識で考えていきたいということを答弁されています。これは、教育長が個人的に考えるということなのでしょうか、それとも教育委員会として会議体の中で議題を上げて考えていったというような流れなのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 教育長、石川宏君。
〇教育長(石川 宏君) その辺は、多分前回の質問の中で宿泊研修の部分、身近にある離島をふるさと教育というか、地域を知る、愛着を持つという意味の中からそういうことが必要なのではないかというような中で、そういうことも含めて何か取り組むことができないかということでお答えしたのだというふうに記憶しています。今そういうことでお話しして、先ほども答弁させていただきましたが、今前回からそれ以上進んでいないと言ったら怒られますが、何か具体的に取り組む事業が始まったというものはございませんけれども、答弁の中でお話ししましたようにこれから宿泊等は伴わなくても、島も含めた中で日帰りでも何とかできないのかとか、また社会教育事業の中で子供たちを連れていくことはできないのかということでこれからまた来年に向けて検討してまいりたいということで考えております。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 昨年の質問から一歩進んだ中で、宿泊はちょっと厳しいけれども、日帰りはどうかだとか、社会教育の立場からと、さまざまな膨らみがきっと出てくると自分も認識しています。ぜひできないと言うのではなくて、先ほど町長の答弁もありましたし、教育長の答弁もあったとおり誰もが島のすばらしさを認識しているわけですから、それをどういう形で成功というか、実行できるようにやっていくかというところが大事だと思っています。宿泊を伴わないということですけれども、できたら自分としたら本当に宿泊をして過ごすこともとても重要だと思っています。すぐにはならないことかもしれませんけれども、日帰りから始まって、やっぱり泊まってウトウを見るだとかいろいろなことというのはまたこれから出てくると思いますので、ここで日帰りができるので、これでいいというのではなくて、よりよい形としてぜひ教育委員会の中でも論議をしていっていただきたいなと思います。
続いてですが、それに伴うふるさと教育、前回も私の質問の中で羽幌の子供たちが島に渡っていないのではないかということで、そのときは実数がわからず、半分以上の子がということで私も質問したのですけれども、先日小学校、中学校、高校にアンケートをお願いしに行ったのですけれども、結果的に教育委員会のほうでとっていただいたということで資料があります。これは、総児童数ではなくて調査数ということで、一応小学校のほうでは314人中天売島の訪問者が60人、焼尻島の訪問者が55人、約5分の1の子供たちが島に渡っています。中学校に関しては、回答数は155名中41名が天売島を訪問し、焼尻島へは43名、高校においては苫前、初山別も含めてですけれども、181名中68名が天売を訪問し、焼尻島には63名訪問しています。具体的にどのような形ということは触れませんけれども、やはり行っている子が少ないのが数字的に見て現状があるのではないかというふうに思います。この数字、もちろん教育委員会のほうでお持ちだとは思うのですけれども、数字を見てどのような感想を持たれるでしょうか。教育長お願いします。
〇議長(室田憲作君) 教育長、石川宏君。
〇教育長(石川 宏君) 私のこの数字を見た率直な感想であります。今議員のほうから例えば羽幌小学校ですと天売訪問は60人、2割ぐらいというのでしょうか。あと、焼尻では55人、2割を切る十七、八%。これは、調査によって、これ重複しているのであればこの数なのですが、私は天売しか行ったことない、焼尻しか行ったことないということでカウントすれば何らかの形で島へ行った人は115人いるともとれる数字なのかなとも思うのですが、その辺は別として、多くもないし、このぐらいだったのかなというのが率直な感想であります。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) そうですか。自分としては、ぱっと見たときにはやっぱり少ないなという、これが20年前にとればどういう結果になったかなということを想像していました。島に渡れない理由の一つに生徒数が、20年前のことでしたけれども、多くて対応がし切れない、前回の答弁では100名以上が当時食事をすることに対して応援が大変だということがありました。それで、私のほうでも平成5年から緑の村だとか道立施設に移ったということで、その当時の生徒数は全体で、小学校ですけれども、592名、現在、ちょっと平成22年の資料なのですけれども、生徒数が328名。その学年によってはばらつきはあるとは思うのですけれども、生徒数も減っています。また、観光客の繁忙期で忙しくて支援ができないということだったのですが、平成4年段階で島への観光客が3万9,662名、平成22年で1万5,121名と半分近く観光客が減っている状況にあります。フェリーの利用者に当たっては、平成4年時点では10万3,574名、平成22年で3万6,189名。島に渡る人も少ないですし、フェリーの利用者も少なくなっている。子供も少なくなっている。その中で、本当に島が対応し切れないのか、現状で。20年前は3万9,000人いた観光客のことで大変でしたけれども、今の段階では半分以下に落ちている段階で本当に支援ができないのか、そういうような疑問も持っています。羽幌町としても多くの方が島に渡っていただけることは、観光面でも産業においてもとても重要なことだと思います。学校として50人の食事が安全に提供できないところということで、行くことができないということで答弁があったのですけれども、それは今後ほかの学校が、羽幌町以外の学校が島に行く場合に50名以上は対応できないので、受け入れを拒否していくのか、それともそれをどう対応して受け入れていくのか。地元の子でできないのであればほかの学校でも難しいのかなとは思うのですけれども、何年か前に高校を受け入れたこともあると思いますけれども、今後この50名の食事の提供ですとかそういう面についてどのように対応していく考えでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 暫時休憩します。
休憩 午後 4時01分
再開 午後 4時01分
〇議長(室田憲作君) 会議を再開します。
産業課長、江良貢君。
〇産業課長(江良 貢君) 質問にお答えします。
天売島、焼尻島の例えば学生、小学生、中学生等々の宿泊研修等で対応するとすれば、今の段階では旅館等々の分宿という手法しかとれないかなというふうに判断をしています。一時研修センター等で宿泊研修等々も行っていたようでありますけれども、なかなか現状ではそれもお風呂だとかいろんなケースで、食事の関係とかも含めて厳しいものがあるかなという認識でおります。今言ったように旅館等々の分宿、あるいは大きなホテル等であれば対応も可能でしょうけれども、ちょっと厳しいものがあるかなという認識はしております。
以上です。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 最初に断っていたとおり、ふるさと教育を考える中で本当に各産業にまたがる議題になってきますので、今産業課のほうで答えていただきました。ただ、本当にこれからはそういう対応もしていかなければいけないというときに、ふるさとに住む、地元に住む子供たちが行けない島になってしまわないかと。それで、よその子を島のほうへ連れていくようなことがまたできなくなってしまうのではないかというすごく懸念があります。ぜひふるさと教育、羽幌の子だけですけれども、それを考えた中でいろいろな産業に波及していくことがたくさん出てきますので、町としても全体の意識として教育だけではなく、観光だけではなくという分野で分けるのではなくて、町として進むべき方向をあわせていただけたらなというふうに思っています。
続いてですが、町民が島に渡る、これは学校の子供たちに限定しているわけではなくて、なぜこれを提案したかというと本当に来年4月というのは羽幌にとっても大きな、島にとっても大きな話題がある年かなと思っています。先ほど子供たちがどれぐらい行っているかという推移で、私は少ないという認識ですけれども、子供が行っていないということは大人も子供を連れていくことができていないのではないかなというふうに思っています。何人かのお父さん、お母さんに島について聞いたところ、やはりフェリーの運賃が高いですとか、子供を連れて家族で行くには本当に何万円という、金銭的なことですけれども、負担が多いので、連れていくことができないということを話でよく聞きます。何らかの施策が必要である、重要であるということで答弁があったのですけれども、ぜひ来年の4月までに何らかの対策というか、来年1年だけでもいいですし、本当にきっかけになるようなものを考えていただけたらなというふうに思っています。現段階で何かそのような具体的なものではないのですけれども、そういう形、計画等はありますでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 町民課長、藤岡典行君。
〇町民課長(藤岡典行君) お答えをします。
考え方としては、答弁書に盛り込んだとおりであります。具体的に今こういう事業を企画しておりますということは、残念ながらまだお答えできない段階でございます。答弁書にありますとおり、やはり高速船の就航を記念した何らかの施策ということで、大枠で考えますと新船就航の記念キャンペーン的なものを実施できないかということで考えておりまして、今現在検討を進めて、関係機関とも協議を始めたところでございます。いろいろこの新船の就航に際しましては、運輸局等々でも地元の交通機関とタイアップしたツアーの計画があったり、あるいは沿岸バスさんでもモニターツアーのようなものを企画できないかという提案もされております。また、先ほどございました運賃に関して申しますと、現行の事業者が今企画物として実施している運賃割引、高速船も含めた運賃割引ですけれども、夏休みの親子割引ですとか、団体の宿泊研修割引等々がございますので、これら等も勘案しまして、競合しないような形での調整をしながら、何らかの有効な施策を考えたいなというふうに思っております。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) よく町民の人と話したときに天売、焼尻の方はもちろん生活でフェリー高速船を使うことで生活では本当に大事な機関だと。島民割引という制度もあって、それを使用している。それを使用してもやっぱり持ち出しもあって大変だという話もあります。島民も羽幌の町民だと私は思っていますので、例えば島民割引ではなくて町民割引のような大きな割引を考えて、毎回ではなくて、例えば羽幌町のこっちのほうに住んでいる人は年に1遍ですとか、期間を決めて1年に1回、来年のみとか、いろんな形をとることができると思います。そのような施策で、予算も使いますけれども、それによってまた二度三度訪れる人がいたりだとか、その人たちが天売、焼尻のすばらしさを伝える機会になるとも私は思っています。ぜひ来年の4月でなくてもっと早くてもいいのですけれども、せっかく新年度から新しくなりますので、それにあわせた中で予算組みなり、そのような計画を上げていただけたら観光においても島にとってもみんないいのではないかというふうに考えていますので、ぜひそのような計画で進めていただきたいというふうに思います。
続いてですが、人づくりに関してです。人づくり基金、それもふるさと教育の一環であると私は認識しています。羽幌の人が、大人も子供もですけれども、それぞれがスキルアップすることによって、ひいては地域にとっていい影響が与えられるのではないかというふうに考えています。ただ、残念なのは今積極的に民間団体、個人がそれぞれ申請したものに関してサポートというのではなくて、町として自主的な形で、答弁の中でありましたけれども、やる気をそぐような、そのようなやる気をそぐ可能性があると考えられるというので、やる気をそぐような、町が主体となることでやる気をそいでしまうようなことなのかなと。もし今までそのような事例で個人なり、団体がやる気をそぐ可能性があったのであればどういうものがあったのか、またはそのやる気をそぐという意味はどういう意味で考えられているのでしょうか。
〇議長(室田憲作君) 総務課長、井上顕君。
〇総務課長(井上 顕君) お答えいたします。
やる気をそぐという言葉は、あくまで物の考え方です。この根本には、答弁書に書かせてもらいましたとおり、自主性を重んじたい。特に成人等の部分につきましては、先ほど出ましたが、成人講座だとかいろんな部分で町が主催した事業もございます。ただ、この人づくり事業というのは、あくまでも自分たちが何かをしたい、そういうことをこの人づくり基金を使って私たち行政がお手伝いしたいという発想から生まれたものなものですから、具体的にやる気をそいだ事例はございませんが、そうした懸念があるということでこういう答弁になったと考えております。
以上でございます。
〇議長(室田憲作君) 3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) 今回に関しては、人づくり事業補助金を例に出して話したのですけれども、全般として、町全体として、ここにもありますけれども、積極性を引き出すということではなくて、町も先頭に立って走っていただけるような、こういう形で町を進めていくと、そのためには町民のみんなが必要なのだと、そのために計画があったり、予算立てがあったりすると私は思っています。町民がなかなか一歩を出せないのであれば、やっぱり町なり、町長なりが主導権を持ってこういう町にしていくと、そのために協力してくれというような積極的な取り組みというのが自分はあったらいいなというふうに考えています。町長はどのようにお考えですか。
〇議長(室田憲作君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 大枠での質問なのか、ちょっとなかなか難しいご質問であります。先ほどの人づくり事業基金については、やはり総務課長のほうから言われたとおり住民の自主的な物の考え方から積極的な使い方をしていただきたいというようなことで、行政の関与というか、行政が主体的な動きを余り強く前面に出ないようにというようなことで人づくり委員会の主体性にお任せしているというところもございます。今議員それ以降の質問ということでお話しなされたこと、なかなか難しい質問ですけれども、いわゆる町民の方々にこの羽幌町のふるさとのよさを発見していただくとか、愛着心だとかそんなものの醸成だとか、またふるさとに生きるそのための意欲の喚起だとかとさまざまなふるさとを思う気持ちの中での姿というものはあるというふうに思います。一つ一つの事業の中でそれを形づくって町民の方々に提供するとかという動き、なかなか今議員の質問の中で想像は発想として出てきません。と申しますのもやはりふだんからそういう形の中で住民の方々を巻き込むさまざまな事業展開をしているというふうに考えている部分もございまして、質問の不足だというふうに思います。いま一度わかりやすい質問があれば、その答えることにも絞っていけるのかなというふうに思っていますけれども、よろしくお願いします。
〇議長(室田憲作君) 残り2分です。
3番、小寺光一君。
〇3番(小寺光一君) どう質問していいかわからなくなってしまいました。自分の質問の仕方が悪かったのか、難しかったのか、ちょっとわからないのですけれども、自分としては町がどういう方向に進んでいきたいのか、そのためには何が必要なのか、そういうことを考えたときに今回質問したふるさと教育というのを念頭に進んでいったらいいのではないかという提案でした。それは、もちろん学校教育にもかかわることですし、各産業にもかかわることですので、町長がふるさと教育は大事だということはお答えいただいているので、それを具体的な形にぜひそれぞれの分野で波及させていただけたらなというふうなお願いの気持ちを込めて、質問ではないのですけれども、意見として終わりたいと思います。
〇議長(室田憲作君) これで3番、小寺光一君の一般質問を終わります。
◎散会の宣告
〇議長(室田憲作君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
本日はこれで散会します。
(午後 4時15分)
お問い合わせ先
議会事務局 TEL:0164-68-7011 お問い合わせフォーム