議会議事録(平成22年第7回定例会 12月9日)
議会議事録(平成22年第7回定例会 12月9日)
平成22年第7回羽幌町議会定例会会議録
〇議事日程(第1号)
平成22年12月9日(木曜日) 午前10時00分開会
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 諸般の報告
第4 行政報告
第5 一般質問
〇出席議員(10名)
2番 伊藤 昇 君
3番 寺沢 孝毅 君
4番 磯野 直 君
6番 森 淳 君
7番 駒井 久晃 君
8番 船本 秀雄 君
9番 大山 新太郎 君
10番 熊谷 俊幸 君
11番 室田 憲作 君
12番 橋本 修司 君
〇欠席議員(0名)
〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
町長 舟橋 泰博 君
副町長 本間 幸広 君
教育長 山本 孝雄 君
教育委員会委員長 松村 益司 君
監査委員 長谷川 一志 君
農業委員会会長 林 弘之 君
会計管理者 大波 芳弘 君
総務課長 石川 宏 君
政策推進課長 柳田 昭一 君
政策推進課政策調整係長 伊藤 雅紀 君
財務課長 品野 万亀弥 君
財務課長補佐 江良 貢 君
財務課財政係長 室谷 眞二 君
町民課長 藤岡 典行 君
町民課主幹 今野 睦子 君
福祉課長 鈴木 典生 君
福祉課長補佐 永原 裕己 君
福祉課主幹 野上 京子 君
福祉課主幹 更科 滋子 君
建設水道課長 井上 顕 君
建設水道課長補佐 三浦 良一 君
建設水道課主幹 鷲尾 伸一 君
建設水道課管理係長 宮崎 寧大 君
建設水道課建築係長 石川 隆一 君
農林水産課長 山口 芳徳 君
商工観光課長 三浦 義之 君
商工観光課商工労働係長 大平 良治 君
焼尻支所長 杉澤 敏隆 君
学校管理課長 熊木 良美 君
学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 浅野 勝彦 君
社会教育課長兼公民館長 濱野 孝 君
監査室長 工藤 孝司 君
農業委員会事務局長 安宅 正夫 君
選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君
〇職務のため出席した事務局職員
議会事務局長 水上 常男 君
総務係長 豊島 明彦 君
書記 逢坂 信吾 君
◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまから平成22年第7回羽幌町議会定例会を開会します。
(午前10時00分)
◎町長あいさつ・政策表明
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集のあいさつとあわせて舟橋町政4期目に当たり政策表明の申し出がありますので、これを許します。
町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 平成22年第7回町議会定例会の開会に当たり、議員の皆様には時節柄何かとご多忙のところご出席を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
本定例会に提案いたしております案件は、定期監査報告1件、条例制定1件、補正予算2件の合わせて4件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつといたします。
ここで定例会の貴重なお時間をいただき、4期目の町政を推進するに当たり私の基本姿勢について申し述べる機会を与えていただきました。心から感謝を申し上げます。
私は、これまで総合振興計画ほっとプラン21を基本とし、自立と共生へのまちづくり計画や財政の健全化を念頭に置きながら、心と心をつなぐ活力ある羽幌をつくるべく、町民と行政の役割の見直しや町民の目線に立った行政を考え、積極的な業務委託や指定管理者制度の導入、さらには町民提案制度や地域情報連絡員制度、きめ細かな町政懇談会の開催などにより、町民協働によるまちづくりを第一に取り組んでまいりました。昨年8月、民主党政権にかわり、1年以上経過いたしましたが、雇用情勢の悪化やデフレ傾向に歯どめがかからず、国民生活に大きな不安をもたらしております。一方北海道では、改正支庁再編条例が施行され、定住自立圏構想が論議されるなど、行政を取り巻く状況も目まぐるしく変化しております。また、少子高齢化の流れも避けられない状況におきまして、担い手不足、生産人口の減少などが地域経済に大きな影響を与えております。しかし、この現実を真正面から受けとめ、広域連携や町民の皆様に積極的に町政に参加いただき、活力を持って地域力を強固なものにしていかなければならないと考えます。これからも小規模自治体に課せられた多くの問題を踏まえ、これまで先人が築き上げてこられた町の基盤を継承し、安心、安全で暮らしやすい希望の持てる元気な町の未来づくりのために最善の力を尽くしてまいります。今後とも議員の皆様を初め町民の皆様におかれましては、何かと厳しい状況もあるかと存じますが、積極的な取り組みに対しますご理解とご協力をよろしくお願い申し上げる次第でございます。
以下、今後の4年間で取り組む主な施策の5つの目標について申し上げます。1つ目は、自然環境の保全であります。本町は、青い海、緑の大地、澄んだ空気など自然の宝庫であり、焼尻島には人の心をいやすオンコの原生林、天売島には日本で唯一繁殖するオロロン鳥、また世界一のウトウの営巣地である世界有数の海鳥繁殖地が存在するなど多くのすばらしい自然資源があります。その町民の財産であります豊かな環境を破壊することなく、後世に長く引き継ぐための施策を行ってまいります。
2つ目は、安全、安心への取り組みであります。町民の皆様が地域で安心して生活するためには、快適で潤いのある住環境、便利な交通体系、防災や消防体制の確立、そして充実した医療体制の構築等に係る施策の展開が必要であります。既に各種事業を着手しておりますが、今後もコンパクトでフットワークのよいまちづくりの構築と快適な住民生活を追求してまいります。
3つ目は、協働と広域連携の推進であります。少子高齢社会、人口減少時代の到来に伴い、人口構造の変化が生産人口の減少という形で各制度の維持に大きな影響を及ぼし、住民負担、自治体負担も大きくなり、地方財政はますます厳しい状況となります。このため、健全財政を確保するために行財政全般の再点検と町民サービス拠点である役場のコンパクト化を徹底して図りますとともに、広域連携や広域連合等の取り組みを進め、地域住民と民間、行政の役割分担の明確化を図ってまいります。
4つ目は、共生福祉と教育環境の整備であります。少子高齢化問題は、本町のみならず全国的にその進展が激しく、従来の生活環境、地域環境がさま変わりし、今その対応が近々の課題と位置づけしております。高齢者や障がいを持つ方々が自立し、生きがいを持って安心して暮らすことができるよう、また次代を担う子供たちが健やかに生まれ育つよう、保健、福祉、医療、介護など福祉施策の充実を図るとともに、地域全体で支え合う公民のパートナーシップによります新しい公共づくりを基本に政策の実現を目指してまいります。
5つ目は、生き生きとした若者と産業の振興であります。農林水産業の第1次産業はもとより商工業、観光など地域産業の振興は、本町の発展に大きく寄与しております。これら産業の抱える後継者問題、トド、エゾシカなどの及ぼす被害問題、公共事業の縮小などは非常に厳しい重要な課題ばかりでありますので、多くの課題の解決に向け、関係機関と連携を図り、元気な羽幌を目指してまいります。
以上、政策の目標となる考え方を述べさせていただきましたが、すべての目標の基本は住民の利益となるための取り組みであります。平成18年に策定し、取り組みが始まった自立と共生のまちづくり計画、いわゆる自立プランは10年計画の折り返しを今迎えておりますが、このプランの検証や事業との整合性など、今年度から導入した行政評価制度で施策、事務事業の各段階での目標や達成度について検証してまいります。そして、行政課題の発見や行政運営の改善に努め、さらなる職員の意識の高揚と行財政の効率化につなげる地域の力、基盤を強固なものに築き上げながら、来年度から策定、着手する新総合振興計画に生かし、次代に引き継いでまいります。冒頭申し上げましたように、政策の実行には議会はもとより町民の皆様のご理解、ご協力が不可欠であります。行政情報の共有に意を注ぎながら、課題解決に誠心誠意取り組んでまいります。
引き続きよろしくお願いを申し上げまして、私の今後4年間へ向けての所信とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。
◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
10番 熊谷 俊幸 君 11番 室田 憲作 君
を指名します。
◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
12月3日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
議会運営委員会委員長、熊谷俊幸君。
〇議会運営委員会委員長(熊谷俊幸君) 報告します。
12月3日、議会運営委員会を開催し、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
今定例会における提出案件は、報告1件、議案3件、発議3件、都合7件、加えて一般質問3名6件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期は本日から10日までの2日間と決定いたしました。
次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告、一般質問の審議をもって終了といたします。明10日は、報告、一般議案、補正予算、発議の審議を行います。
議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
以上であります。
〇議長(橋本修司君) お諮りします。
本定例会の会期は、議会運営委員会委員長の報告のとおり本日から12月10日までの2日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
したがって、会期は本日から12月10日までの2日間と決定いたしました。
◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付いたしましたので、ご了承願います。
次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
次に、監査委員から平成22年度8月分から10月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
次に、議員の出張報告を配付いたしましたので、ご了承願います。
次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事項について委員長より調査の結果を報告します。
最初に、総務産業常任委員会委員長、伊藤昇君。
〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)
平成22年12月9日
羽幌町議会議長 橋本 修司 様
総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇
所管事務調査報告書
本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。
記
1 委員会開催日 平成22年11月2日
2 所管事務調査事項
(1)観光事業の現状について
(2)町道の除排雪計画について
(3)その他(町道陥没に伴う空洞調査の結果報告について)
3 調査結果及び意見 別紙のとおり
所管事務調査報告書
(1)観光事業の現状について(平成22年11月2日開催)
◎資料に基づき説明を受ける。
・サンセットビーチは昭和62年に整備し、観光客が平成3年に37万人という最高のにぎわいがあった。その後、平成8年に10万人を切り、現在は2万人を切る状況になっている。
・今年はテント料金、マリンボートを無料化し海水浴客の増加を図る企画をしたが思うような結果が残せていない。
・留萌管内の入り込みは11万9,715人で、臼谷の海水浴場以外はすべて落ち込んでいる。
・施設は設置後20年を超えるものが多く計画的補修が課題となっている。
・バラ園は平成10年に道北唯一のバラ園としてオープンした。一時病気が発生し入場者も減少したが、専門家による技術指導や土壌改良により現在は見事なバラが咲いており、入場者数は5万人前後まで回復している。
・今後もバラの維持管理に努め情報発信を工夫しながら入場者数の増加につなげていきたい。
・朝日公園は昭和58年にショウブ5,000株、翌年4,000株を購入。休憩舎やあずまやを整備。キャンプ場としても開設している。
・現在は思うような花が咲かず毎年6,000人程度の入り込みであり、当時の菖蒲園がよみがえるよう努力をしていきたい。
・テントは毎年200張り程度あり、海水浴場以外で張れる唯一の場所であり今後の維持管理に努め、朝日公園というものを維持していきたい。
・イベントごとの入り込み状況については、合宿誘致は今年度から商工観光課と社会教育課で対応している。ラグビー部7校109名、野球部2校67名、修学旅行1校135名。地域との交流等も行っている。
・花火大会は昨年まで観光協会羽幌支部が実施していたが、一本化し観光協会事業として打ち上げ内容も精査し実施し好評を得た。
・オロロンの里はぼろ味まつりは、今年から従来の実行委員会での開催ではなく観光協会事業として実施。内容もリニューアルし2日間開催し2万5,000人程度の入り込みがあり相当の経済波及効果があったと思う。
・離島イベントについては、天売ウニまつりは2日間予定していたが、2日目は悪天候で中止。焼尻めん羊まつりは2日間天候に恵まれ実施した。
・食の観光としては、名産売り込みのため実行委員会を組織し札幌で羽幌町観光物産展を開催し、羽幌町に観光客を呼び込む努力をしている。
・観光協会への補助総額は1,364万7,000円で、内訳として3分の1程度が事務局費、残りが花火や味まつり事業のイベント関連事業とPR事業である。その他、各支部への補助金として天売ウニまつり70万円、焼尻めん羊まつり70万円である。
以上のような説明を受け、観光情報の発信方法であるパンフレット内容の精査と工夫・インターネットの活用と拡充等について調査・質疑応答等し、情報発信は的確に、かつ、インパクトがあり間違いのないもの。発信に間違いがあった場合は早急に訂正できるシステムが必要である旨意見を付した。
また、特色あるイベント活動をするよう工夫、研究することもあわせて意見を付し終了した。
(2)町道の除排雪計画について(平成22年11月2日開催)
◎資料に基づき報告を受ける。
・平成19年度から全路線を民間業者に委託している。当初から民間業者による組合的なものの設立を望んでいたが、現時点では設立に至っていない。
・夏期間の道路維持管理については既に一部の業務を民間に委託している。
・直営の業務については担当職員が1年後に退職、建設水道課全体の職員も年々減少しており、全般的に業務を見直す必要がある。今後の対応、基本的な考え方は町道の全般的な管理業務を通年で組合設立後に委託したいと考えており、今後、事業者に対し説明会を開催する予定である。
・明年3月までに組合の設立を目指し、町も積極的にかかわっていきたい。
・今年の冬はこれまでの業者と継続して除排雪業務を随意契約し対応したい。
・夏期間の業務内容は道路パトロール、路面清掃、路面整正、路肩の草刈り、街路樹及び植樹ますの管理、橋梁防雪さくの管理、車両の維持、その他となっている。
・委託する内容は検討し、平成23年度予算に反映していきたい。
以上のような説明を受け、道路維持管理担当職員退職後の職員体制や業務委託後の監督業務、設立を目指す組合の形態や設立見通し等、また、契約方法等について調査・質疑応答等の後、組合設立ができるか否か、できた場合の問題点を今後十分に検討すること、また、職員体制の検討、さらに委託業者への行政指導の徹底等の意見を付し終了した。
(3)その他(町道陥没に伴う空洞調査の結果報告について)
(平成22年11月2日開催)
◎資料に基づき報告を受ける。
〇南6条通、歩道部陥没及び公園通北、車道部陥没に伴う空洞調査結果について
・平成22年9月8日から9日に地下レーダーによる調査を実施。
・現段階で空洞と判断される箇所は見られない。
・しかし、路盤の凍上抑制層の深さで波形の乱れが何カ所かあり、それを明確にするためには地下レーダー探査はできないため、今後何カ所かを掘削し目視による確認を実施する方向で検討している。
以上のような報告を受け、報告を了承し終了した。
以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。
〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、駒井久晃君。
〇文教厚生常任委員会委員長(駒井久晃君)
平成22年12月9日
羽幌町議会議長 橋本 修司 様
文教厚生常任委員会委員長 駒井 久晃
所管事務調査報告書
本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。
記
1 委員会開催日
平成22年9月15日
平成22年10月6日
平成22年11月22日
平成22年11月29日
2 所管事務調査事項
(1)ミックス事業(し尿処理)について
(2)特別養護老人ホーム改築工事等の進捗状況(現地視察)について
(3)羽幌小学校耐力度調査について
(4)学校教育の諸課題について
(5)羽幌町民スキー場の利用状況について
3 調査結果及び意見 別紙のとおり
所管事務調査報告書
(1)ミックス事業(し尿処理)について(平成22年9月15日開催)
◎くみ取りと下水道汚泥のミックス事業に対する前回委員会での発言訂正について説明を受ける。
・補助採択要件の下水道普及率50%以上になる見通しについての質疑に対し、50%以上になることは間違いないと思う旨の回答をした。
・しかし、普及率の算出方法は2種類あり、供用可能区域内の人口を分母とするものと行政人口総体を分母にするものがあり、補助採択要件の普及率は行政人口総体であったが、質疑には供用可能区域内での数値をもとに答弁した。
・現在、供用可能区域内の下水道普及率は47%であるが、行政人口総体を分母にすると10%下がり37%となること等から供用開始の27年度までに50%に達することは微妙かと判断しているというように訂正する。
・また、間違いではないが建設費の負担割合をできるだけ5割に近づけてはとの意見に対し事業課内ではそれが一つのラインで協議している旨の答弁をしていたが、それは均等割、人口割合わせて建設費全体の5割として答弁していた。説明足らずで誤解を招いてはいけないので、あわせて補足説明する。
以上のような説明を受け、補助採択となるよういかに普及率の向上を図っていくのか、また、前処理施設の建設規模等について調査、質疑応答等の後、訂正報告を了承し終了した。
(2)特別養護老人ホーム改築工事等の進捗状況(現地視察)について
(平成22年10月6日開催)
◎担当者より現地にて工事の状況等について説明を受けた後、視察。
・視察箇所は多床棟内のフロア、各居室、浴場を視察し各箇所の工事状況及び機能等について確認した。
・当初の視察予定にはなかったが、ユニット棟での雨漏り箇所と給湯ボイラーがある機械室もあわせて視察。
・雨漏り箇所について、目視では天井クロスのしみ等は確認できなかった。
以上のような箇所の視察を終え、9月末現在での工事の進捗率が総体で約85%であることを確認し終了した。
(3)羽幌小学校耐力度調査について(平成22年11月22日開催)
◎担当課より資料に基づき説明を受ける。
・調査期間は平成22年8月3日から9月30日
・調査内容は体育館、給食施設を除く職員室及び校舎を建築年ごとの5棟に分け、構造耐力、保存度、外力条件の3点について実施。
・調査の評価は1万点を満点として、4,500点以下の場合は「構造上危険な状態にある建物」に該当となる。
・調査の結果、5棟すべてが4,500点以下であり、補助要件の「危険な建物」となった。
・調査結果をもとに決定機関である北海道教育委員会の内容聴取等は実施済みで最終的な結果通知は12月上旬を予定している。
・最終的に補助要件決定となると、危険建物の改築事業として10分の5.5の「安全・安心な学校づくり交付金」が交付される。
以上のような調査結果を受け町教育委員会では23年度には改築に向けての計画づくりに取り組むとの説明を受け質疑に入った。
【質問】危険な建物として、改築までの期間は決められているのか。その際の補助率は。
【回答】速やかな改築となり、補助率の変更はない。
【質問】調査費用はどれくらいか。また、調査はどのような方法で行われたのか。
【回答】費用は、474万6,000円で委託し、調査方法は棟ごとに構造面に穴をあけ、抜き取った部材を調査する手法をとった。
【質問】改築に際し、保育園、その他の施設の併設を考えているのか。
計画途中で、あるいは計画段階で内容を示すよう強く要望する。公共施設などを新たに整備する場合、3,000平方メートル以下で2階建て構造では木造建築が可能との情報があるが検討してほしい。
校舎の設計上、多目的教室のようなさまざまな教室配置などが予想されるが、どんな校舎にするのかを早目に示していくことが大切。将来に悔いを残さない校舎にするよう期待する。
【回答】計画段階では、町民を含めての検討委員会などが設置されると思う。そうした機会に常任委員会の意見も聞き検討していきたいと考えている。
以上のような質疑後、終了した。
(4)学校教育の諸課題について(平成22年11月22日開催)
◎担当課より資料に基づき「全国学力・学習状況調査結果」の説明を受ける。
・全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握、分析し教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的に実施。
・調査対象は小学校第6学年、中学校第3学年。全国で約30%の学校を抽出。羽幌町では小中学校各1校が対象となった。
・調査は平成22年4月20日に実施。
・調査内容は、基礎的内容を問う国語A、算数・数学A、及び応用活用を問う国語B、算数・数学Bの2教科4種類と学習状況である。
・調査結果は小学校の国語A・Bともに全道平均と比べ、平均点が下回った。算数A・Bはともに全道平均に近い正答率を示しているが、平均点は下回った。国語、算数ともに基礎的な学習が定着していない児童が多く、指導の改善策を考えていく必要があるとの問題が出てきている。
・中学校は国語A・B及び数学A・Bともに全道平均を下回った。国語においては、自分の考えを明確に話したり、情報を的確に聞き取ることに課題があるとの結果が出た。数学においては無回答が目立った。
・学習状況では、小・中学校ともに学習の意欲が低く、生活面では全道の傾向と同じく家庭での学習習慣が確立されていない。
以上のような説明を受け、質疑に入る。
【質問】北海道は全国47都道府県中、45か46位である。その全道平均よりも下回っているということは大きな問題と考える。学力調査も4回目であるが、教育委員会また学校としてはどのように対応をしているのか。
【回答】教育委員会としても深刻に受けとめている。校長会、教頭会の会議などでその対策について話し合い強く要請している。学校においても始業時間前の朝学習などを設定し学力向上に努めている。
以上のような質疑後、学力向上に対し教育委員会及び学校での今後の対応に強く期待するという意見を付して終了した。
また、その他として教育研究所、学校教育指導員及び心の教室相談員の現状と今後の考え方について確認し、教育研究所については所員となっている教員の大きな負担とならないことや研究所のあり方等について、また、学校教育指導員及び心の教室相談員については、配置について十分検討するよう意見を付して終了した。
(5)羽幌町民スキー場の利用状況について(平成22年11月29日開催)
◎担当課より資料に基づき説明を受ける。
・町民スキー場は開設から11年経過した。
・利用状況については、管内スキー場及び道北圏で近隣の同規模のスキー場と比較した。
・羽幌町民スキー場のリフト乗車数は平成19年度が7万1,143人、平成20年度が6万2,640人で昨年は雪が少なくオープンがおくれ、また、2月初旬に雨も降り5万4,000人台となった。
・比較したスキー場を見ても全体的に少しずつ利用者が減っている感じである。
・リフト料金は比較したスキー場と見比べても羽幌町の料金がすべてにおいて安いと考えている。
以上のような説明後、利用者増加対策等について調査・質疑応答等し、現在あるリフト券の種類のほかに1カ月券など、利用者の購入費用の平準化や利便性を考慮した新たな種類の発券について、今シーズンは無理としても利用者増加のため今後検討するよう意見を付し終了した。
以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。
〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。
◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。
町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 平成22年、漁業の水揚げ状況についてご報告を申し上げます。
北るもい漁業協同組合の販売取扱高は、本年11月末時点で49億2,500万円と前年同月と比較して1億2,700万円余り減少しております。年間販売取り扱い計画は前年から4,000万円増の51億円となっておりますが、計画達成まであと1億7,500万円ほどとなっており、達成されるものと思っております。漁獲量及び魚価を前年と比較いたしますと、本年11月末の漁獲量は1万700トンで昨年同期より650トン増となっております。漁獲量がふえた魚種はエビ、ホタテ、タラ、カジカなどで、特にホタテの漁獲量は前年比29.5%増となっております。魚価が上昇した魚種はナマコで、本年はキロ当たり4,400円の浜値をつけております。しかし、主要魚種のほとんどにおいて魚価が下がり、エビ、カレイ類、ホタテ、タコ、サケなど、昨年に引き続き8%から20%の大幅な下落率となっております。この全体的な魚価安が本年の販売取扱高に大きく影響し、漁家経営の厳しさと漁業者皆様のご苦労がうかがわれる結果となりました。
町内の状況でございますが、羽幌本所の総漁獲量及び販売取扱高は前年に比較して144トン、4,400万円の増となっており、年間販売取り扱い計画額20億2,000万円に対しまして同額となっており、11月で達成されております。天売支所におきましては、同じく前年に比較して総漁獲量では26トンの増、販売取扱額では1,800万円の減となっており、年間販売取り扱い計画額3億9,000万円に対しまして3億4,500万円で、4,500万円の減となっております。焼尻支所におきましても、同じく前年に比較して24トン、420万円の減で、年間販売取り扱い計画額2億9,000万円に対しまして2億7,100万円と1,900万円余りの減となっており、天売、焼尻支所においては、昨年の販売額から推計いたしますと本年は両支所の計画達成は難しい状況となっております。
次に、地区ごとの主要魚種の漁獲量と魚価、販売取扱高の動向を昨年と比較いたしますと、羽幌本所のエビの漁獲量は31トンの増ですが、魚価安のため約3,100万円の減、カレイは22トンの漁獲量減と魚価安で約1,100万円の減、ホタテは203トンの漁獲量増でありますが、魚価安のため約600万円の増、タコは1トンの漁獲量減、魚価安で約1,500万円の減、ナマコの漁獲量は1トンの減、魚価高で約1億400万円の増となりました。天売支所は、カレイ類の漁獲量が20トンの減で、魚価安のため約1,000万円の減、タコは14トンの漁獲量減と魚価安のため約1,500万円の減、ウニは5トンの漁獲量増となり、魚価安ですが、約300万円の増、ナマコの漁獲量は7トンの減で、魚価高ですが、約500万円の減、タラの漁獲量は57トンの増ですが、魚価安のため約1,100万円の増としかなりませんでした。焼尻支所は、カレイの漁獲量は2トンの減で、魚価安のため約200万円の減、タコは17トンの漁獲量減で、魚価安のため約1,500万円の減、ウニは2トンの漁獲量減で、魚価安で約200万円の減、ナマコの漁獲量は昨年と同じですが、魚価高のため約2,300万円の増となりました。
以上、年間販売取り扱い計画額及び前年実績に比較した状況についてご報告申し上げましたが、本年は長引く経済不況の波を魚価安という形で大きく受けた結果となりました。円高やデフレが魚価に直接影響しており、これらの問題は漁業努力では解消できない問題であり、燃油や漁業資材の高騰対策も含めて強く政府に要望していかなければならないと思っております。このようにますます厳しさが増す漁業情勢ではありますが、一日も早く世界経済が安定し、国内経済が成長していくことを望み、年末の魚価上昇と大漁を願っているところでございます。
以上を申し上げまして、行政報告といたします。
〇議長(橋本修司君) これで行政報告を終わります。
ここで暫時休憩いたします。
休憩 午前10時50分
再開 午前11時00分
〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第5、一般質問を行います。
発言は通告順に許します。
順序は次のとおりです。4番、磯野直君、9番、大山新太郎君、6番、森淳君、以上3名であります。
最初に、4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 私からは、まず中心市街地の活性化についてお伺いをいたします。町長は、今回の選挙において、これからの取り組みについて生き生きとした若者と産業の振興という目標を掲げ、その中の約束として中心市街地の活性化を挙げています。以前から町長は、コンパクトなまちづくり、協働のまちづくりを提唱されていますが、その思うところがなかなか伝わってまいりません。そこで伺いますが、町長はどのようなまちづくりを考えているのか、それがどのように町の活性化につながるのか、具体案があったらお示しいただきたいと思います。また、この中心市街地活性化の問題については、私が平成18年の議会で旧営林署跡地の有効利用について質問をした経緯があります。その中で、私は老人向けの共同住宅の建設を提案し、それが結果的に町の活性化につながるとの論理を展開をいたしました。その際町長から、基本的には居住人口をふやすということでの町なか住宅を基本にして検討していくという答弁がありました。しかしながら、いまだに具体案が提案されておりません。部内ではどのように検討され、今後どう進めていくつもりなのか、改めてお伺いをいたします。
次に、福祉及び教育についてお伺いいたします。町長は、共生福祉と教育現場の整備という目標の中で、小学校校舎改築と保育園の環境整備の方向を定めると約束されています。これについては、先般の文教厚生常任委員会においても、これからの児童数の推移や町の財政を考えたとき小学校と保育所の複合施設として建設するという選択肢もあるのではないか、またそのほうが建設費も含め町としていろいろとメリットがあるのではないかという意見も出され、担当課にそのメリット、デメリットを示してほしい旨の提案をいたしましたが、この点について町長はどのように考えているのか伺います。
次に、まちづくりについて伺います。町長は先般の公開討論会において、司会者のほうから町民の声を聞くということの中で自治基本条例についてどう考えるかとの質問があり、それに答えて町長は、理念には大賛成である、今このことについて論議をしていると言われましたが、これが協働と広域連携の推進という目標の中のわかりやすく利用しやすい情報の公開と共有、まちづくりに町民が参加できる体制という約束をこの自治基本条例の中で生かしていくということなのか、改めてこの自治基本条例について町長の考えを伺います。また、今論議をされているということは、具体的にいつの段階でどのような論議がされているのか教えていただきたいと思います。
以上です。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 磯野議員のご質問1件目、中心市街地の活性化についてお答えをいたします。
1点目のコンパクトなまちづくり、協働のまちづくりについてでありますが、最初にコンパクトなまちづくりについてお答えをいたします。本町は、人口減少に伴う生産人口の減少と少子高齢化が進み、従来の生活環境や地域環境が大きく変わろうしております。このような現状をとらえながら、住み心地のよいまちづくりをソフト、ハード両面から進めていかなければならないと思います。そのためには、多様化する行政需要に対して、町の財政状況が厳しさを増す中、今まで以上にあれもこれもではなく町の将来に真に必要な社会資本の整備を効果的、重点的に進めていく必要があります。その一環として、スクールバス、福祉バス、町長公用車の運行業務、除排雪や施設管理業務などの民間への委託業務、特別養護老人ホーム、いきいき交流センター、総合体育館、焼尻めん羊牧場など指定管理者制度、これらを導入し、行政のスリム化を積極的に進めてまいりました。また、特別養護老人ホームの改築では、施設規模や機能の効率化を図るとともに、木のぬくもりを生かした木造建築とし、民間の活力と地域力の向上に努めてまいったところであります。地域医療、し尿処理、火葬場、電算共同化などについては、事業の効率化や近隣自治体との広域連携も進めております。さらに、事務事業の縮小やコスト削減に向けて補助金、負担金の見直し、職員提案制度の導入、本年度からは行政評価制度を導入して行政全般にわたって事務事業などの評価を行い、効率的な財政運営と職員の資質向上に努めております。今後も財政の健全化と生きがいと安心のまちづくりに向けて策定した自立と共生へのまちづくり計画、いわゆる自立プランの実現を目指してまいりたいと考えております。
次に、協働のまちづくりについてでありますが、行政運営は行政だけで進めていくことが難しい時代であります。住民がみずから考え、行動する自助、地域で支え、助け合う共助、そして行政の公助を基本として、町民、民間、各種団体など町民の意見を反映させ、町民が主体的に議論や活動に参画できるよう、町広報紙の発行、ホームページの開設、出前講座、地域情報連絡員制度など、情報の提供と共有化を進めてまいりました。また、町の声を伺う機会として、きめ細かな町政懇談会の開催、各行政関係委員の積極的な活用、まちづくりはぼろ、人づくり委員会、町民提案制度など、一人一人の町民がまちづくりに参画できる体制づくりに努めてまいったところであります。今後も行政と町民の信頼関係を深めながら、町民の主体的な活動への環境づくりと支援を進めてまいりたいと考えております。
2点目、旧営林署跡地の有効活用についてでありますが、これまで議会の皆様と町なか住宅の一つとして高齢者の生活特性に配慮した高齢者世話つき住宅、シルバーハウジングについて検討を進めましたが、敷地面積が狭いため5階建て20戸程度の高層建築となり、エレベーターの設置を要すること、高齢者生活相談所を設置し、職員1名の配置が必要となること、入居者が介護認定となった場合は退去の対象となること、住宅マスタープランの変更が生じるため、新朝日団地の整備計画に影響を与えるなどの問題があり、建設は難しい状況となっておりました。公営住宅建設につきましては、今年度で新朝日団地の整備が終了いたしますが、来年度からは昨年度策定いたしました住宅マスタープラン、町営住宅等長寿命化計画に基づき、幸町団地の建て替え整備15カ年を進めることとしております。また、昨年度に旧雇用促進住宅80戸を購入し、町単独住宅、栄町夕陽ケ丘団地として整備いたしましたことから、旧営林署跡地における公営住宅建設については難しいものと考えております。現在まで町民や民間事業者等による土地利用に向けた分譲や売却、町民の憩いや災害発生時の避難場所、中心市街地におけるイベントなどの開催場所として公園や駐車場整備について検討を進めておりますが、いずれも結論に至っていないところであります。今後も商工会や地域住民の意見を聞きながら活用方法を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、2件目、福祉及び教育についてのご質問にお答えをいたします。羽幌小学校につきましては、業者による耐力度調査が終了し、現在北海道教育委員会での内容聴取に臨んでおり、間もなく耐力度の結果が出されることとなっております。予測としては老朽化した建物に該当するとの見込みから、今後は具体的な改築計画を立てた上で建設を目指すべく準備を進めてまいりたいと考えております。まず、建設費に対する財源手当てについてでありますが、小学校の場合は交付金が見込めるものの、保育所については平成15年に国が決定した三位一体改革の決定により、翌年から公立保育所の保育に要する運営補助が廃止され、平成18年からは施設建設の整備費補助もなくなり、厳しい状況にあります。小学校と保育所の併設につきましては、施設の設置目的が異なるところであり、教育施設への保育所併設に想定されるデメリットを申し述べますと、施設面では児童が学習する教育施設としての設置規格であり、義務教育施設とのことから共有利用が難しいこと、運営面ではゼロ歳児から5歳児における低年齢の保育時間や午睡時間の導入を妨げてしまう場合など生活行動面への影響、また乳幼児への悪意なき加害者となることへの懸念やインフルエンザ等の流行に対する保育児への感染防止対策、給食面においてはゼロ歳児からの入所による離乳食など乳幼児への食事供給などが課題とされます。併設のメリットとしては、敷地の効率活用、児童と園児の交流拡大、運動会や学芸会などの協力開催などの利点があるものの、現時点では小学校と保育所の併設は考えてはおりません。
次に、3件目、まちづくりについてのご質問にお答えをいたします。自治基本条例は、自治体の憲法とも言われ、自治の基本的なルールや仕組みを定め、町民と行政がそれぞれの役割と責任を担い、互いに力を合わせて進める協働のまちづくりを目指すものであります。私は3期12年、町民協働によるまちづくりを第一に取り組んでまいりましたことから、先般の公開討論会において理念には大賛成であると申し上げたところであります。また、今このことについて議論していると申し上げたのは、自治基本条例は平成13年4月、ニセコ町まちづくり基本条例が最初であり、以後全国的に制定する自治体がふえ、町村会や行政職員の中でも話題となる機会が多くなってきている状況をとらえたものでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上、磯野議員の答弁とさせていただきます。
〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 旧営林署跡地の件についてまず再質問させていただきます。
私が18年度、その質問をしまして、そのときに答弁されたのが当時の松本助役の答弁なのですが、その中で、今後うちのほうとして内部的には町なかのにぎわいをするには住宅が一番いいのではないかと、それは町で建てる公住もあるだろうし、あるいは民間に売り払いをするということの条件として住宅を建ててもらうとか、そういう方法があると思います。それで、今のところうちのほうとしては住宅についてはその方向で進めたいという考えは持っているので、建てるものでやっていきたいというふうに思っています。その後20年に森議員と伊藤議員からも同じような質問がされています。森議員の答弁については、こういうことです。中心市街地活性化基本計画においてうたわれている高齢者向け共同住宅や民間の町なか住宅の建設促進の現段階の進捗状況についてでありますが、これまでに何回か提案をいただき、協議してまいりましたが、営林署跡地の有効利用を進めていく中で、町なかの居住人口をふやすことを基本に民間事業者等による土地利用や分譲、売却なども含めて検討を進めているところでありますという答弁でありました。伊藤議員からの質問も20年6月にありました。このときの答弁、昨年12月の定例会で、当跡地の活用につきましては羽幌町都市計画マスタープランを作成している最中でありますことから、住民委員会及び都市計画審議会の協議の中で方向性を見出したいと答弁をさせていただきました。その後住民委員会及び都市計画審議会におきまして跡地の活用案として物産館の設置についても報告をし、協議をしていただいたところでございます。委員会では公園として利用することが望ましいとの意見が大半を占めておりましたが、町としての考え方である町なかの居住人口をふやすことを目的に、民間事業者も含めた中での住宅建設の促進に活用したいと分譲、売却を含めた考えを述べさせていただき、ご理解を得たところでございました。また、都市計画審議会におきましても、町なか居住による住宅建設促進に利用すべきとの答申を受けておりますことから、この結果を踏まえ、当用地の活用を進めてまいりたいと思いますということが20年の6月に答弁としてありました。
その後それについては議会に対しても何もなかったわけなのですが、私の耳にちらほらうわさとして入ってきた中で、住宅建設を進めようとするあの辺の町内会の人たちの思いがあったと思うのですが、町長サイドのほうではもうその住宅の建設はなくなったのだという回答もいただいたと。これなぜ、どの段階で、20年までは質問に対してこうやって住宅でいくと答えていて、今の答弁書ではシルバーハウジングという話なのです。シルバーハウジングというのは、寺沢さんが委員長の18年のときに出てきた話なのです。それで検討していると。そのときは、シルバーハウジングということも含めて、いわゆる老人住宅をどうしようという考え方から、旧跡地も含めてケアハウスだとかいろんな論議をされた中でシルバーハウジングが出てきた。でも、この答弁の中で、シルバーハウジングの検討した結果どうも思わしくない、いろんな理由があるということですよね。敷地面積が狭いだとか、入居者が介護認定の場合は出ていかなければならないとか、職員1名の配置、そんなことではなくて、私の言っているのは何とかあそこにそういう老人向けのということなのです。
お聞きしたいのは、20年の答弁以降どういう論議がされて今日の結論になったのか。町民の有志に対してはそうやってもうなくなったよと答えているのに、肝心のこうやって3回も質問された議会に対しては何の答弁もないというのは、非常に不信に思っているのです。その辺のところをお答え願います。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 過去の営林署跡地の利用の仕方ということでお話がなされた中での議会への報告がなかったというご質問かなというふうに思います。その都度、その都度、今議員がおっしゃられましたとおりさまざまなこの跡地利用に対する質問等がございました。また、商工会という組織の中からも要望、要請、請願という形でありました。そういう中で、その都度我々内部的に現状を把握しながら、どういう方向でいけるのかなという内部的な話はあったわけでありますけれども、なかなかその方向性というものがつけにくい状況ということがあった中から、議会への我々の考え方の報告というものがおろそかになったのかなというふうにも思います。今私の記憶で答弁をいたしておりますけれども、原課の中での何かしらの記録等があれば、原課のほうからお話をさせたいというふうに思っております。
(何事か呼ぶ者あり)
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) すみません。20年でしたでしょうか、それ以降の動きということは今現状で把握できていないということでございます。ただ、議員がおっしゃられる議会への報告ということでは、議会での答弁はあったものの委員会への報告はなかったというふうに私はとらえております。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 今のあれですと原課ではそれ以降何もなかったということですよね。私の言いたいのは、本会議3回も、18年、20年に2回、そういう質問の中で明らかに住宅建設でいくと町長がみずから答弁した中で、それが突然今日の質問になったら、それはもうできません、シルバーハウジング云々という話になる。それは、おかしいのではないですか。もう一度委員会で論議をするなりなんなり、そういう形の中で行政としては今あるような理由を言って、委員会なり議会でもう一度討論するという、それからの話ではない、それが先決なのではないのですかという話。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 経過としては、今お話ししたとおりの状況であります。しかしながら、現状を見ながらさまざまな内部的な論議の中でも、今のあの土地利用という、敷地利用、跡地利用ということでは大変重要なことだというふうにとらえております。はっきり言って、行政で商工会からの要請、請願が来たときにも伝えてはおりますけれども、なかなか有効利用という形の中で我々のサイドで案が出てこないということもお話もしております。そんな中で、今現状での取り組み、今までシルバーハウジングを含めたさまざまな取り組みの中で手をこまねいていたということは確かであります。今議員がご指摘されたように我々に相談があってもいいのではないのかと、我々にお話があってもいいのではないのかということは、真摯に受けとめたいというふうに思います。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 一、二点細かいことも言いますけれども、この答弁書に沿って言いますけれども、この中で住宅マスタープランに変更が生じる、新朝日団地の整備計画に影響を与えるということが述べられています。そもそも住宅マスタープランも朝日団地についても、もともと変更、影響を与えるなんていうことではなくて、19年度以降RCの2棟16戸なんかも建設予定がなくなったり、既にもう変更しているのに、これについてはその理由として変更できないから旧営林署跡地は町営住宅建てれないのだと、そういう理由はおかしいのではないかと思うのですけれども。
〇議長(橋本修司君) 町民課長、藤岡典行君。
〇町民課長(藤岡典行君) お答えします。
より正確な表現を用いれば、新朝日団地の整備に関しましては今年度で終了予定でございますので、来年度から建て替えが始まります幸町団地のほうの建て替え整備計画に直接的な影響を及ぼすというふうに改めさせていただいたほうがいいのかと思います。委員会においても、幸町団地の建て替え整備計画については昨年度長寿命化計画の内容を説明した際に触れておりますけれども、現在の78戸を56戸に縮小して建て替え整備を進めていきますよと。これが旧計画では7カ年の計画で、平均年10戸ほど建て替えをするという計画でありましたけれども、これが大きく少なくなった形で年次計画が15年に延びたというような形での影響が出ております。これ財政事情によるものでありますけれども、さらにこの町なか住宅を建設するというような新たなプランをこの長寿命化計画の中に組み入れるという形になりますと、さらにやはり大きな変更を余儀なくされるということは事実でございます。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 私の言いたいのは、今の住宅計画はわかりました。委員会でも説明されているので、将来的にはそれほど足りなくないという、その論議はまた委員会の中で別に論議するとして、この答弁書の中でうたっているのは、そういう公営住宅だけではなくて民間の活力も利用してというふうにもうたっているわけです。その話は、どこかに飛んでしまったのですか。
〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。
休憩 午前11時24分
再開 午前11時25分
〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 別の方法、民活もしながらというほかの案ということだというふうに思いますけれども、これも論議に入ったというか、検討はいたしました。しかしながら、その話も具体的なものが形にならなかったというのが現状であります。本当に何度も申し上げますけれども、中心市街地という意味合いからもあそこのあのスペースというものは大変重要な役割を担うだろうと、担っていただくということも含めながら取り組んできたものでございます。そんな中で、住宅がだめなら、それこそ民間活用の中での民間の発案とか民間への取り組みとかということの中で何とかその利用方法が見つかることを望みながら取り組んできたということでございます。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 民間の活力の案と言いましたが、案ではなくて、それは答弁をしたのですから、20年に、民間事業者等による土地利用や分譲、売却などを含めて検討を進めているところであります。もう時間もないのであれですけれども、今聞いていればほとんど論議がされないで検討もされないで、何も案もなくきたのだろうと思っています。ぜひもう一度議会、委員会なりで、そこに行政側もきちっとこれについては詳しい説明をしていただいて、もっと議論を深めて、町なかの人たちに深めていってほしいと思います。
1点ちょっと気になる点があったので、最後に。営林署の跡地についてはこの1点で終わりますけれども、駐車場や公園というのですけれども、駐車場や公園というのは例えば大都市の郊外型のショッピングセンターの発想でないかと思うのです。駐車場や公園ということを検討しているというのは、町長のコンパクトなまちづくりに町なかに駐車場、公園というのは全然私は理解できないのですけれども、コンパクトなまちづくりの中で駐車場と公園が必要だというのはどういう発想なのですか。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) そういう形の中で事をこれにコンクリートにしているわけでも何でもございません。今までの論議の中で我々も少し考えの中で前に進まないような状況になっているという中で、さまざまな町民の方々の簡易的な利用というのでしょうか、そういうようなお話もあります。そういうところを今そういう状況の中でどういう利用方法、固定された利用方法ということではないのですけれども、そういうことがお話が来ているということでの検討があるということであります。いずれにしても結論に至っていないというところで答弁しておりますけれども、そういう状況だというふうに。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 町の人も中に入れた論議も、ぜひそういう機会を設けて説明をきちっとしていただきたいと思います。
次に、保育所の件なのですが、いろいろと答弁の中にもあるのですけれども、ちょっとわからないのが、私の言ったのは一つの案として併設はどうですか。答えているのですけれども、私の言っているのは何が何でも同じ建物の中に組み込んでしまえということではなくて、例えば同じ敷地に入れる。そうすればグラウンドも共用できる。そういう思いで言ったわけなのですけれども、ただちょっと気になったのは、ずっとこの保育所の問題いろんな経緯で話をしてきました。その中で一つの方向として、担当課のほうから今の旧役場跡地の部分が出てきたというふうに記憶しております。これ19年5月の委員会で担当課長の説明なのですけれども、検討委員会には示していないが、現在建設場所として旧役場跡地を一つの候補地に想定している。当面保育所と2階に他の児童施設を複合させ、将来的に増築して幼稚園機能を一体化しても面積的には十分である。近隣に中央公民館やレストパーク等の公共施設があるなど、利便性が高いと考えているという課長の答弁があったのです。それで、委員会としても、私どもは今の小学校のところにどうせ建てるなら一緒にと思っていた部分があるのですけれども、行政側は、担当側はあそこの旧役場跡地が非常に適地であるということを力説された経緯があります。ところが、この間のところになって突然町側と農協側であの土地が売買されてしまった。前の委員会に対して答弁した課長の行政側の答弁、あそこが候補地であるという考えは一体どこいってしまったのですか。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) このことについては、農協さんに売買、土地を売り払うということの中でその事前のお話をしたというふうに記憶しておりますけれども、検討委員会が設置されまして、さまざまな論議がなされました。その検討委員会に我々行政として求めていたのは、今後の保育園だとか幼児保育に関するあり方を含めた、そういうご意見を聞きたいということでの検討委員会でのお話し合いだったというふうに思います。細かいことを言えば、今羽幌町でいろいろな幼児の支援だとか保育だとか、さまざまな分野での取り組みがあちこち分散されながら、民間だとか、または公的な機関だとかということで取り組んでおります。そういうものも含めながら、どういうことが羽幌町の保育所の改築ということに含めながら考えられるのかなということで、意見を集約するということよりもいろいろな意見を聞きたいということでの目的での検討委員会であったというふうに私は思っております。しかしながら、結果として、検討委員会でのお話の中でそれだけのいろんな流れがあった、ご意見があったというふうに思いますけれども、その場所、今議員が言われる場所だとか、そしていわゆる複合的な組織というか建物、施設であるというようなところまでの検討委員会の結果として出されたものであります。基本的にはそういう結果が出されたということで、言ってみれば我々内部の検討が足りなかったのかなと、委員会報告にそれがそのままいったということで、結果的にはその土地の売買という話もそれ以前にあった話でございまして、そんなところで非常に議会の方々に対しましては、我々の全くの話の行き違いというか不備というものを露呈して全く失礼な形になったというふうに、結果論でありますけれども、そういうふうにして私は反省をいたしております。ただ、そのときの検討委員会の結果が即我々の決定事項ということになっていたという事実はなかったわけでありまして、委員会にそうしたいということで、そうするということで報告されたのかどうなのかわかりませんけれども、行政的には本当の最終段階の決定まではいっていなかったというふうに私は理解をしております。ただ、そういう状況になったということについては、やはり私どもの意思の疎通がなかったなと、そういう反省はしているところでもあります。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) これについても平成19年5月と平成20年の8月の委員会において、旧役場跡地が適していると仮の平面図までも示して委員会で説明をされています。それがこうやって突然変わるという。今町長も反省しているということは言いましたけれども、前段の営林署跡地もそうですけれども、議会で論議をする、委員会で論議をするという重みはきちっととらえていただいて、私は本当に議会軽視だなと思っているのです。そうやって行政側がどんなに議会で答弁しようと委員会で何の答弁しようと、後から変えてしまえばいいのだという話ですから、これ。そんなことが議会の中であっては絶対いけないのだと思っているのです。この問題についてももう一度議会なり委員会なりにきちっと説明をして、なぜあそこの候補地がなくなったのか、その次の候補地は、代替地はどこなのか。代替地ということにもし今意見があるのでしたら、おっしゃっていただきたいです。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) いろいろ考え方はありますけれども、まだ公表するだけのもの、資料、考え方等まとまりはございません。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) 私の答弁書の中で、保育園に関しては翌年から公立保育所の保育に要する運営補助も廃止され、施設建設の整備費補助もなくなり、厳しい状況にあるということなのですが、先般の羽幌町過疎自立促進市町村計画の中で、私たちも実は初めて見たのですけれども、25年に4億4,500万という施設建設事業費が盛り込まれたものを示されたのです。ということは、25年というのを逆算すると、もうそろそろ設計だとかそういう候補地が決まっていなければならないですよね。これ25年と示した経緯というのは、どういう思いがあったのですか。
〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。
〇福祉課長(鈴木典生君) お答えいたします。
今現在は、予定として25年という過疎計画の中に入れたということでございます。それで、今現在国では平成15年度から認定こども園関係、それから21年度の12月、閣議決定で明日の安心と成長のための緊急経済対策、幼保一体化ですけれども、その計画と、それと22年1月29日に子ども・子育てビジョン、子どもと子育てを応援する社会、それと今年の6月には少子高齢化対策会議が決定されまして、今の現状の国の考え方というのは保育所と幼稚園と一体化して要するにこども園というものをつくると、それを来年、2011年度中に国で法律を提案しまして、2013年から実施の方向という、今それで国は動いてございます。その内容が出てきませんと今後の保育所のあり方というのは計画できない状況になっています。それで、一応保育所、今の現状の保育所としましては、先ほど議員おっしゃられましたとおり、25年に一応財政上の関係で入れてございますけれども、その結果が出てから議員皆様に委員会等で私どもの考え方をご説明して、そして方向性を決めてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。
〇4番(磯野 直君) この件については、町民は非常に関心を持って保育所については注視をしているところでありますので、今の25年という問題も含めて、それから先ほどの代替地の問題も含めて、もう一度というか、何度でも委員会等で論議を深めていってほしいと思いますので、よろしくその辺はお願いします。
もう時間もなくなったので、最後になるのですけれども、自治基本条例、私答弁書をいただいて非常にがっかりしたのですけれども、町長が公開討論会、皆さん非常に興味を持って、今回の選挙はだれに入れるかということで、公開討論会も初めてですから、ああいう形で皆さん興味持って行ったのだと思うのですけれども、自治基本条例というのは非常に大きな問題でして、それは私が言うことでなくてもう十分ご承知のことでしょうけれども、町の大事なことは議会や首長に任せておかず、住民も例えば住民投票なり、そういう条例をつくって参加しようではないかという思いの自治基本条例だと思うのですけれども、その際に質問に対して、私のここに書いてあるとおりなのですけれども、町長は理念には大賛成であるが、これを言えるところまで町の醸成がされているのかなというところもあり、これについては今論議をしているところである。それに続けて、理念には賛成で、今論議を続けているところであると2度も言っているのです。これユーチューブで今現在流れていますから、世界じゅうに。それで、その質問をしたら、この回答が町村会や行政職員の中でも話題になっている機会が多くなってきているので、その状況をとらえたものと、要するに人が言っているのだから、それを言っただけですという話なのです。これ羽幌町民の有権者にとっては非常に失礼な話で、ましてやこのときに相手もいて、相手の飯田氏はどう言ったかというと、これについては勉強不足なので、発言は許してくださいと言ったのです。それと同じ質問を町長は、いや、それについては今すぐにでも、大賛成で、今論議して、しかも論議を続けていると言ったのです。これは、この答弁書見ると自分が言ったことでなくて人が言ったことをとらえただけだというので、ここで論議しても何にも始まる話ではない、言っていないと言うのですから。だけれども、やはり皆さんが一番注視をして1票を投じたわけですから、こういう言い方は私は町民に対して非常に失礼だと思います。ぜひ猛省をしていただきたい。1票入れてしまってもう決まってしまいましたから、今さら何言ったってしようがない話ですけれども、こんなことは町長の言うべきことではないと思います。
以上です。終わります。
〇議長(橋本修司君) 答弁は必要ですか。
〇4番(磯野 直君) 必要ありません。
〇議長(橋本修司君) これで4番、磯野直君の一般質問を終わります。
昼食のため暫時休憩します。
休憩 午前11時41分
再開 午後1時00分
〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
引き続き一般質問を行います。
9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) 通告に従い、一般質問いたします。
特別養護老人ホームしあわせ荘の雨漏りについてです。特別養護老人ホームの屋根の板金については、特許出願中の複層防水工法が在来工法より信頼性がかなり高いということで採用されたわけです。その信頼性のもと工事が施工され、昨年末に引き渡しが行われました。その複層防水工法が本当に信頼性のある工法なのか、または施工上の問題があったのか、改築後1年もたたないうちに春先と7月、8月に3回もの雨漏りがあったことは到底考えられるものではありません。特別養護老人ホームの改築については、町長は町民にすばらしい財産をつくるというお話がありました。財産をつくるということは、羽幌町民のお金を使うということです。そこで、春先の雨漏りに対して補修の結果とその後の経緯についてどのようになっているのか。また、7月、8月の雨漏りはいずれも同じ棟で、それぞれ別な場所で雨漏りがありました。この棟の屋根をふいたときの月日と天候の状態はどうだったのか。この原因と補修についてどのように対応したのか。また、羽幌町として今後この問題をどのように考えているのか。
以上の点について質問いたします。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 大山議員のご質問にお答えをいたします。
特別養護老人ホームしあわせ荘の改築工事につきましては、本年11月10日に2期工事の多床棟が完成し、11月26日には入居者の引っ越しを終えております。今年度は明年2月末までに旧棟の解体を行い、来年度は車庫建築及び外構工事を施工し、3年間にわたる改築工事の完成を迎える予定であります。
さて、ご質問の特別養護老人ホームしあわせ荘の雨漏りについてでありますが、平成21年11月に完成いたしました1期工事のユニット棟及び管理棟において、本年春先から11月にかけてすが漏り、雨漏りが発生いたしましたことから、漏水箇所の鉄板の張り直しやシールのやり直しなどで対応しております。再度漏れる箇所もありましたが、原因箇所は違うものの、同様に補修を行った結果その後の雨漏りはありません。なお、一部において補修が残っておりますが、今後天候を見ながら対応することとしております。また、これらの原因としては施工不良が要因と考えられますことから、これらに係る補修につきましては業者の瑕疵責任で実施しております。以上がこれまでの経過、原因、補修の結果及びその後の経過であります。
次に、これらの屋根をふいた月日と天候についてでありますが、施工は平成21年8月10日から行われ、9月17日までにはほぼふき上がっています。1日で終了する作業ではないため、施工の期間中には雨天や風の強い日もありますが、天候を見計らって作業を行っております。
次に、町として今後この問題をどのように考えているのかについてでありますが、先ほども述べさせていただきましたが、それぞれの漏水箇所につきましてはその都度考えられる原因を調査し、当該箇所の補修や張りかえを業者の責任で行っておりますが、今後においても同様に対応していただくよう考えております。
最後になりましたが、当該工事の3層複合防水工法は、在来工法より信頼性が高いとの判断のもと採用したものでありましたが、一連の事態が施工上の原因とはいえ、結果的にこのようなことになったことを重く受けとめ、今後における公共施設の建設等に当たっての教訓としてまいりたいと考えております。
以上、大山議員の答弁とさせていただきます。
〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) それでは、再質問します。
自分は、議員になって今まで、このような工事について1年もたたずに3カ所も雨漏りをするというようなことは初めて経験することであります。恐らく理事者もそうではないかというふうに思っておりますので、その辺はどうですか、理事者。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 雨漏りのことについては、初めての経験です。
〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) 恐らくこのような工事は、本当に皆さんも初めてだと思っております。この工法については、特に信頼性があるということで、在来工法よりいいということで採用したわけですが、答弁にもありましたように原因は施工不良だということです。これは本当に余りにもひどい話で、その後漏水箇所については業者の瑕疵責任で直している次第でございます。ただ直せばいいというふうに普通はとれるのですが、瑕疵責任というのは恐らく有効期限が2年ではないかと思っておりますので、その辺いま一度確認したいと思います。
〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。
〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
今議員お話しのとおり、瑕疵責任は通常は2年でございます。
〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) やはり瑕疵責任は2年ということは、先ほど来町長がすばらしい財産をつくるというふうに前回言っており、そしてまた羽幌町民も大変期待していたわけです。特に瑕疵責任の2年間というのは、非常に業者にしてみれば、受け渡しした後基本的に2年たてば、あとは町側のほうで適当に直すのでないかという、そういう考えにとられかねないところもありますので、その辺の考えは町はどう思っているのか。
〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。
〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
私が先ほどお答えしました通常の瑕疵2年というものに加えまして、町が今回この工事を施工するに当たりまして共同企業体との中で契約書を結んでおります。その中の条文に、その瑕疵が請負側の故意または重大な過失により生じた場合には請求する期間は10年とするという条項がございます。このままこれを読みますと10年ということになるのですけれども、この辺につきまして先般来共同企業体及び設計事務所のほうを交えまして今後の対応について今協議している最中でございます。
〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) 協議は協議でいいのですけれども、雨漏りのする棟というのはユニットのちょうど3列の真ん中で、その部分が大であり、いっそのことこの際そこの部分の漏れている部分の屋根を張りかえるというふうに求めることもできないのかどうか。
〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、井上顕君。
〇建設水道課長(井上 顕君) お答えいたします。
それも含めまして今後協議していきたいと考えています。
〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) 今後においては私どもの町民の財産ということですので、それを町民の不利益にならないようにしっかり理事者の賢明なる判断と、そういうものを期待しているのですが、その辺は理事者はどうなのですか。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 今回のこの施工上の問題ということで、私も過去にそういう業種にかかわっていたということもあって本当にびっくりしたような状況でもありますし、施工業者にはその旨申し上げてきたということもございます。しかしながら、これだけ大きな問題として、町民の多額な財産を使いながら、そして本来ならば末永く財産として守っていかなければならない、そんな立場でいながらこのような問題が起きているということについては、非常に残念な気持ちでおります。今担当課のほうからもお話ありましたとおり、これらのどこに本当の責任があったのかということも含めながら今お話し合いを続けているところであります。町としては、住民の財産ということのこの観点は変わることはございませんし、それを守らなければならないのが我々の務めでもあるというふうに思っておりますので、そのスタンスで関係業者と話し合っていきたいというふうに思います。
〇議長(橋本修司君) 9番、大山新太郎君。
〇9番(大山新太郎君) もう一点、施工の工事の期間中のできれば施工の工事日程表など、恐らくこの場ではないと思いますので、もしとれるのであれば、ぜひともとって提供していただきたいなというふうに思っております。
先ほど町長の答弁にもありましたように、ぜひとも一日も早く町民が安心してそのものを使用できるような、そういう体制をとっていただかなければ、自分としては恐らく1カ所漏ったところは、あのユニットについてはできているとこ6棟ぐらいは順次漏れてくるのではないかなというふうに考えておりますので、その辺だけ十二分に気をつけ、よく内部で協議して、速急に議会のほうに、または住民に知らしめるようにお願いいたします。その辺どういうふうに答弁いただけますか。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) もちろん今これだけの大きな問題、また課題にもなっていることでありますので、ご報告申し上げたいというよりも情報としてもきちっと伝えていきたいというふうに思います。
〇議長(橋本修司君) これで9番、大山新太郎君の一般質問を終わります。
次に、6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 私からは、町長の選挙公約について、羽幌町商工会に対する町の支援制度についてお伺いいたします。このたび12年ぶりに町長選挙が実施され、この選挙に当たり、町長は公約として今後4年間に取り組む5つの目標と60の町民との約束を掲げ、当選されました。今回は、このうち2点と羽幌町商工会に対する町の支援制度について質問します。
協働と広域連携の推進の中で15項目の約束を挙げております。このうち、身の丈に合った財政構造の構築、民間感覚の導入、職員からの提案制度の活用、町民サービスを基本に役場内の経費の徹底削減について、それぞれの意味の説明を求めるとともに、具体的な政策としてどう実現させるのか、町長にお伺いいたします。
生き生きとした若者と産業振興の中で12項目の約束を挙げておりますが、観光を除く商工業の振興については具体的な事業として民間委託による道路環境の維持管理以外触れられておりません。商工業は、町勢要覧、平成20年度産業分類別就業者、所得申告者ですが、構成比で約66.5%、所得構成比で55.3%を占める羽幌町最大の産業であることから、商工業の繁栄が町の盛衰のかぎを握っていると考えます。この観点から、町長の今後4年間の町政執行に当たり、産業振興の中心として商工業を据え、さらなる積極的政策を打ち出す必要があると考えますが、町長の見解をお伺いします。
羽幌町商工会は、本年法制化50周年を迎え、半世紀にわたり地域商工業者の総合的な改善発展を支えるとともに、地域内経済振興に寄与してまいりました。しかし、長引く不況、地域経済の衰退が続く中、町内大型企業の倒産、会員数の減少等の理由から、大変厳しい運営を強いられております。羽幌町は、事業補助のほか人件費の一部補助を行っておりますが、現状のまま推移すると今後の事業遂行に支障を来す可能性が大であります。当然商工会自体さらなる改善のための努力が必要と考えますが、町としても補助制度の見直しなど新たな支援制度を検討すべき時期が来ていると考えます。町長の見解をお伺いいたします。
以上でございます。
〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。
〇町長(舟橋泰博君) 森議員のご質問1件目、選挙公約についてお答えをいたします。
1点目の身の丈に合った財政構造の構築についてでありますが、経済の長期低迷による町財政への影響が続く中で、今後におきましても相当厳しい財政運営を強いられるものと考えております。本町におきましては、これまでも経費の徹底した削減を初め事務事業の見直しなど簡素で効率的な行財政の確立に努めるとともに、羽幌小学校の改築など多額の事業費を要する大型事業が予定されておりましたことから、将来を見通した中で計画的な事業の執行や将来負担に備えるため、基金の創設及び財源の確保に努めてきたところでございます。また、財政の健全化を維持するため、その健全化指標等の維持、改善にも意を注ぎながら財政運営を進めてまいりました。今後におきましても、行財政の運営につきましては慎重な中にも効果的な事業の執行に努め、事業などの実施に当たりましては、まずはその事業などの必要優先度及び財源確保など、慎重を期してまいります。将来に悔いを残さない健全な財政運営を確立することが身の丈に合った財政構造の構築と考えております。
次に、民間感覚の導入についてでありますが、町民と行政の役割の見直しや町民の目線に立った行政運営を念頭に置きながら、民間に任せるものは民間にとの考えのもと民間への業務委託や指定管理者制度の導入を積極的に進めてまいりました。また、きめ細かな町政懇談会の開催や町民提案制度、地域情報連絡員制度など町民協働によるまちづくりを第一に取り組んでおりますが、今後も地域の力と活力を行政に生かしてまいりたいと考えております。
次に、職員からの提案制度の活用についてでありますが、平成15年度から職員提案制度を導入し、職員の創意工夫や企画、提案による事務事業の改善とコスト削減を進めております。平成21年度末現在で99件の提案が寄せられ、審査会を経て23件が採用されております。事務事業の無駄や効率化を図るものがほとんどであり、行政のスリム化を図るとともに、職員の意識と資質の向上に果たす役割は大きいものと考えております。
次に、町民サービスを基本とした役場内の経費の徹底削減についてでありますが、先ほど身の丈に合った財政構造の構築の中で申し上げました簡素で効率的な行財政の確立と運営に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。また、本年度から導入した行政評価制度に基づき、行政全般にわたり政策、施策、事務事業の評価を毎年度実施し、トータルコストの把握と削減を進めるとともに、町民の満足度を重視したサービス提供に努めてまいりたいと考えております。
次、2点目の商工業への積極的な政策についてでありますが、本町の産業は農林業や漁業の1次産業から2次、3次産業までとさまざまな分野にわたっており、町の経済はそれぞれの産業が発展することにより生産性が向上し、産業間相互の経済連携及びその効果により地域全体の活性化が図られることから、産業全体を通したバランスのとれた振興策が必要と考えております。このようなことから、商工業の振興策は産業全体をとらえた中で推し進めていくことが重要と考えております。具体的な振興策については、公共事業の地元優先発注によります地元商店の購買力の向上や活性化を図っておりますほか、中小企業特別融資制度や小口貸付制度、商店街環境整備を初めとする各種制度の有効活用により商工業者の積極的な事業を支援していきたいと考えております。今後も商工業の振興は、町の活性化でもあり、元気な羽幌を目指し、頑張っていく考えでおります。
次に、2件目、商工会に対する支援制度についてのご質問にお答えをいたします。初めに、商工会の収支状況と補助内容について現状をご説明いたします。商工会の収入は、北海道からの人件費補助が約6割、本町からの人件費補助約3割と事務費の補助金、そして自己財源である会費や記帳手数料等の収入で賄っております。商工会の自己財源である会費や手数料、受託料は毎年減少し、繰り入れ引き当て収入も少なくなっている状況から、運営については厳しい状況であることは理解をしておりますし、商工会への補助は地域商工業者への振興策にもつながり、地域経済への影響も大きいものととらえております。しかし、新たな補助については、商工会の経営改善やこれからの収支見通しを立てた計画的な運営も必要であり、今後十分な協議を重ねながら対応をしていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上、森議員の答弁とさせていただきます。
〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) まず、身の丈に合った財政構造の構築についてですが、私としては基本的には今の説明に賛意を示したいと思います。ただ、縮小均衡だけでは地域も衰退していきますし、状況に応じて新しく政策を打ち出す必要も時にはあるのではないかと思いますので、その辺を常に念頭に置いて、この線で財政運営をお願いしたいと思います。
続きまして、民間感覚の導入と職員からの提案制度の活用についてでありますが、まず町政懇談会、これは大分工夫されて、以前から見るとかなり出席者もふえてきているなというふうには理解しております。ただ、現実には244名ですから、まだ住民の40分の1程度でしかないわけでありまして、これからもできるだけハードルの低い、敷居の低い、町民が参加しやすいような形を模索していただきたいと思います。
次に、時間の関係ありますので、まとめて担当課長にお伺いします。町民提案制度、町長が柱と言っている何点かなのですが、これは19年から21年までの間にわずか1件しかなかったという報告を受けています。昨年12月議会のときに寺沢議員の質問の答弁に、今後制度基準を緩和するなど見直しを図ると答弁がありましたが、今年度の実績と見直しを図ったか、図ったとしたら、その内容についてお伺いします。次に、地域情報連絡員制度、これも以前からありまして、名前を変更して、より現実に対応したいということで多少の組みかえを行ったのですが、私の聞くところですとなかなか具体的な話が聞こえてきません。担当課のほうで具体的にどういう成果が上がったのか、どういう事例があったのかお伺いしたいと思います。それと、職員の提案制度ですが、これは昨年末99件ということですが、7年間で99件で、私の記憶では先細り傾向にあったと思います。それで、本年度は職員からの提案はあったのか。この3点についてまずお聞きしたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、柳田昭一君。
〇政策推進課長(柳田昭一君) お答えいたします。
まず、町民の提案制度でありますけれども、今議員さんお話しのとおり、昨年度1件の提案ということにとどまっておりまして、残念ながら公益性等の観点から採択には至りませんでしたけれども、そういう状況であります。それで、見直しにつきましては具体的にまだ取りかかってはおりませんけれども、今の制度そのものがかなり町民が提案するに当たりましては選考基準が厳しいという状況もありますし、それに伴います財源の部分につきましても、例えば新しい施設の建設ですとか、あるいは人件費あるいは管理運営費等は基本的には認めていない、あるいは継続する場合は3年以内というふうなこともありまして、提案する場合に町民にとりましてはいささか厳しいかなという観点もあります。その辺役場内部、そしてまた審査をお願いしておりますまちづくりはぼろの方々とも協議しながら改善できるものは改善したいというぐあいに考えていきたいと思っていますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。
それから、2点目の職員が行っています地域情報連絡員制度でありますけれども、15年から方面区担当ということで始まりましたけれども、見直ししまして19年からスタートいたしております。基本的な目標は、地域の情報を把握しようと、また町の情報を提供しながら共有化を図ろうというふうな主な目的でありますけれども、19年スタートいたしまして、その年は44件、それから20年に15件、21年に7件、本年度2件ということで年々減ってきております。ただ、職員には要望等を必ず私どもの政策推進課に報告する義務づけをいたしておりません。その事件、事犯を担当している課に情報を提供して処理するようにということを基本にしておりまして、恐らくこれはすべてではないと思いますけれども、残念ながら減ってきているという現状はあります。この辺私どももなるべく職員が居住している地域の方面区を担当にするだとか、あるいは以前に居住していた地域を担当するだとか、そういうぐあいにして地域の人方と顔見知りになりながら情報をいただく、あるいは提供するというふうなことも心がけております。この辺は、また再度職員ともいい方法を検討しながら何とか充実した方向にしていきたいというぐあいに考えております。
それから、もう一点、羽幌町職員の提案制度でありますが、これについては先ほど昨年度までの状況を説明申し上げました。本年は、今のところまだ職員からの提案はございません。それで、これについても、今まで初年度に一気に来るだとか、平成19年、20年においては80件を超える提案がなされるだとか相当数の提案がなされておりまして、職員の中にも今まで思っていたことがほぼ出てきたかなという状況もあります。また、全体的に行政としてコストの削減を図るためにさまざまな財政上の取り組みもしておりまして、改善を図っている点もあろうかと思いますが、この辺もまた職員に随時周知しながら職員の意識啓発に努めてまいりたいと思いますので、ご理解お願いしたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 町長の公約で過去の実績をもとに民間感覚の導入、職員の提案制度を取り入れて本来持っている政策を実現させようとしているのですが、今の説明を聞く限りは、物によっては多少制度疲労も起きていますし、マンネリ化も起きているのではないかなという印象を持ちます。先ほどの提案制度のようにまとめて出るときもあるけれども、その都度多少リニューアルしたり問いかけ方を変える工夫をして、せっかくいい発想だと思いますので、現実として機能するような形で考えていっていただきたいなと思います。
次に、町民サービスを基本とした役場内の経費の徹底削減ですが、その中で柱として行政評価制度について触れられております。この行政評価制度は、どういうメンバーで、将来どう活用しようとしているのかお伺いします。
〇議長(橋本修司君) 政策推進課長、柳田昭一君。
〇政策推進課長(柳田昭一君) お答えいたします。
この制度につきましては、本年の4月から導入をいたしまして、職員の説明を経て6月から本格的にスタートいたしております。それで、流れといたしましては、まずは本年度400を超える428事業を評価したわけですけれども、担当している職員及び係長がまず自分の仕事について評価をすると、それを受けて第2段階で担当課長が行うと、第3段階で評価委員会を設けまして副町長を委員長とし、教育長、それから本年度は財務、政策、総務という課長が担当いたしまして各事業の最終の評価を行ったというものであります。いかんせん本年度からスタートしたということでございまして、現状の事業を把握することが精いっぱいでございまして、つい先日全事業の評価を終えたというところでございます。それで、今後は毎年度この評価を実施していく予定であります。それで、何としてもやはり基本にしたいのは、自分たち職員の評価だけでなくて、果たして町民の満足度というのはどうなのかということで、町民の考え方と職員の考え方の隔たりがないのかどうかということを今後の大きな課題にしていきたいというぐあいに考えています。それで、現段階では行政職員によります評価という形にしておりますけれども、将来的には先ほど申し上げた町民の満足度というものを重視するためには町民を交えた評価委員会というものも検討していかなければならないものというぐあいに考えております。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 方向性としては私も賛意を示したいと思いますし、ぜひその方向でいっていただきたいと思います。ただ、今までも町民の声を聞くということで選抜メンバーで行うということがいろんな審議会等あったのですが、どうしてもある程度メンバーが固定化したり、なかなか一般の人の声も届かないということもありますので、例えばですが、これ将来の話として広報等にもきっちり載せる。担当課としては自分の課のやっている事業がA、B、C、DのDだとかとつけられると非常に困るのですけれども、やっぱり一般町民が幅広く触れられるような形、これは例えですから、そういう形の中で自然と先ほど言った町民の提案制度だとかそういうものに反映されるような、ピックアップメンバーはピックアップメンバーでもいいですけれども、いろんな幅広い町民がこれに対して意見を申せるような機会も将来含めて検討してもらいたいと思います。
時間がありませんので、次に商工業の積極的な政策についてお伺いいたします。まず、町長答弁で公共事業の地元優先発注についてお話がありましたが、昨年の特別養護老人ホームの件では、備品購入は地元でほぼ100%やっていただいたと思いますが、建築のほうではJVは町内業者で組まれたわけですが、下請と申しましょうか、板金塗装、建具、解体等々、これは100%近いぐらい他町村の業者が入ってきてやったと。これだとやはり町長が言う地元商店の向上の活性化については、まだまだ不十分な部分もあったのではないかと思います。この件を踏まえて、今後も羽幌町公共事業、特に建築関係は軒並み続いておりますので、今後の公共事業の発注について町長の考え方をお伺いしたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 特別養護老人ホームの改築問題が出てから、以前の建物は鉄筋コンクリートRC造でありましたけれども、何とか地元地域の業者たちでやれないものなのかなといろんな模索しながら、そして最終的にはご存じのとおり地元業者のジョイントが受注してということでありました。内容については、今森議員がご指摘したとおりの結果だというふうに思っております。羽幌町としてもあれだけ大規模な、平家とはいえ大規模な木造建築物ということでは初めてであったと、またジョイントということでも下請業者、いわゆる大手が抱えている下請業者と地元の業者が抱えれる下請業者ということではさまざまな違いがあったのかなと、そういう意味では非常に自分自身としても、また行政としても確かにある意味では冒険というところがあったのかもしれませんけれども、いい勉強になったのかなというふうにも思っております。決してそのときの基本的な地元地域業者ということについてはいまだ何ら変わるものでもありませんし、これからそういった意味ではそういう方々が力をつけながら地域の力というふうにはね返ってくるわけですので、何とか頑張っていきたいと、それに当てはまる事業というものはできるだけ、逆に言うと積極的にそういうものに取り組んでいきたいと、今までの基本を崩さずに取り組んでいきたいというふうに思っております。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 次に、中小企業特別融資制度ですが、これは本当に商工業者は大変役立っておりますし、喜んでおります。ただ、時限制度でありまして、これから例えば利用しようとする方は、借りている最中に制度がもし変わった場合にもとの金利に戻るという可能性も当然出てくるわけであります。そこで、年度はまだ1年余りありますけれども、方向性だけでも町長の方向性出していただければ、自己責任で借りるでしょうけれども、ある程度安心感持ってやれると思いますので、現在時点での町長のお考えをお伺いしたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 商工観光課長、三浦義之君。
〇商工観光課長(三浦義之君) まず、私のほうから制度の説明ちょっとご紹介したいと思います。
中小企業特別融資制度、またはその利子補給に基づくものですけれども、これについては特別融資ということで、その利子の一定額を補給するということで通常2%を超える部分の利子補給を行っているのですが、近年の不況ということで平成21年度から3年間、特例措置として1%を超える部分の利子補給を行っております。最近利用率上がっておりまして、現在59件、65%の利用率という状況になっております。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 利用率、細かい数字ちょっとわからなかったので、そういうもの参考にしますけれども、今議員の言われているとおり、商業者にとって大変使い勝手がいいというか、喜ばれている制度だということもございますし、今の経済状況、また商業者が置かれている立場というものを考えながら、このことについて今現在でやめるとか、そういう物の考え方は持っておりません。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 各種制度の有効活用とありますけれども、各種制度といっても余りメニューはもともとないと感じております。それと、近年新たな制度の設立というのは全く行われていない現状にあります。昨年11月の総務産業常任委員会におきまして、町の現状では企業促進条例がすべてであり、新しいメニュー等は考えないのかという質問に対して担当課長は、限定的ではなく現状では条例を活用、新たな補助対象があれば条例化していくと答えております。ちょっとわかりづらいのですが、いわば要望があれば考えて条例化も検討していくという意味に私はとりました。要望があればではなくて、町側が積極的に例えば企業誘致だとか、それに向けて他町村にでもいろんな進んでいる例もありますから、そういうリサーチをしながら、ニーズにこたえて町がむしろ積極的に新しい政策、条例等をつくってやるということが必要と感じるのですが、その件について町長の考えを承りたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 原課のほうで何か言われれば、あればということだったのかなと、そういう受け身ではなくして、ある意味ではこういう制度があるから、どうぞいらしてください、また地元の既存の業者にもそういうものが利用できるのだよというようなことでの制度が一番生き生きとした、また元気が出る制度でもあるかなというふうに思っております。実際問題は、やはり町内企業でもいろいろと頑張っている企業もございますし、いろいろな問題点として投げかけられている部分はございます。我々もやはり頑張っている企業というのは大事にしなければならないですし、大きな雇用の場ともなっているというようなこともあるわけでありますので、その点も含みながら積極的な物の考え方で企業の育成ということも含めて取り組んでいかなければならないと思っております。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) その観点からすると、羽幌にいるとコストが非常にかかると、企業経営する場合。一例としては、水道代なんかも以前議会の委員会でも言っていましたし、固定資産税が特別高いと思いませんけれども、よそではかなり優遇制度が、大変厳しい状況なので、進んでいる部分があって、羽幌の場合はほとんど見直しをかけていないということがありますので、今後、先ほど言ったことと重なりますけれども、他町村の例等も参考にしながら、羽幌町に企業がやってくる状況を積極的に進めていっていただきたいと思います。おしなべて最初の答弁も含めて割と簡潔でありまして、先ほど私が言った第1次産業、税金の部分55%しか触れていませんけれども、別に第1次産業がだめだとかいいとか言っているわけではないのですが、例えば農業は5%、漁業は10%、先ほど商工業は55%ということを言いましたよね。これは個人所得だけでありますから、商工業に関してはそのほかに法人税を別に会社として納入しています。漁業も法人結構ありますので、プラスアルファになると思いますから、この地域にとって過半数を超える、働いている人も6割を超える、恐らく税金も6割を超える貢献を地域にしているわけであります。その部分で、それがだめになっていくと大きく地域としては形をなさなくなるのでないかなというのが私の心配事であります。この場でこれ以上の新しいものをということは申し上げませんが、そういう観点を持ってここを減らさないということが留萌管内のほかの町村にはない羽幌の特色ですので、ぜひ前向きに事業に取り組んでいただきたいと思います。
次に、商工会の運営補助についてですが、まず答弁の一番冒頭に、これは恐らく町長はおわかりだと思いますが、商工会の収入は云々のくだりで人件費とあれ分けているということなのですが、ちょっと誤解を呼びそうな表現に聞こえましたので、私のほうから商工会の収入について正確なところを申し述べたいと思います。商工会の収入は合計で5,685万ですが、道から2,267万、全体の39.87%、それから羽幌町は1,345万、全体の23.65%、商工会独自の自己財源から出している部分が2,073万、36.46%です。先ほどでいくと何か商工会全体で、6・3・1で商工会1割しか出していないような印象を持たれるかもしれませんので、あえて私のほうから収入について補足させていただきます。
そこで、先ほど町のほうの答弁としても大変厳しいのは理解しているのだというお話でありましたが、主な理由として特徴的なものが羽幌商工会ありまして、繰入金引き当てというのが非常に大きくて、それで今まで予算を組んでいたという現状があります。3つほど基金があるのですが、主な基金は会館運営基金というものがありまして、これ皆さんご存じのように旧商工会の隣に労働会館、何だか会館がありまして、そこで結婚式だとか町の行事だとか、そういうものを特別会計の中で運用しておりまして、ピーク時は4,000万を超える基金がありました。商工会が移転する際に2,000万以上そこで使いまして、平成17年当初は1,850万基金が残っておりました。そこを毎年取り崩して予算を組んでいたのです。だから、後でも言いますけれども、他町村と比べて羽幌ははっきり言って町村の商工会に対する補助は非常に低いです。その理由としては、商工会側も貯金があるのに、それ使わないで町から全額もらうというわけにはいかないという意識も働いたように聞いております。具体的には、平成17年から毎年、1年目、340万、2年目は43万ですが、これは有価証券を売って43万です。それから、3年目は350万、4年目が419万、5年目が348万取り崩しました。本年度は約300万取り崩して、現在残高50万円です。だから、毎年300万から400万を繰り出ししなければ既存の予算を組めなかった団体が基金残高が50万になるということは、来年からもう今の状態では、町の補助が同じ体制では同じような予算が全く組めないということになるのです。人件費相当をそのまんまにすると、ほぼ事業はゼロというような可能性も出てきます。もともと商工会というのはなかなか自己財源を持ちづらい、たまたま羽幌に結婚式をやるようなものがなくて、それは当時の町の協力で商工会に預けていただいたのが実際の経緯ですけれども、ほかの商売やるとしたら必ず町内業者とぶつかりますので、自己財源を求めるための安易な商行為というのはなかなか難しいということからしても、これは何らかの形で変えてもらわなければ、全く商工会自体が立ち行かなくなるというのが将来ではなくて来年から生まれてくるというふうに私は認識しております。今のところの部分に関して町長の認識と、今の説明を聞きながら現在考えていることからまずお伺いしたいと思いますので、お願いします。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 商工会という組織の問題だというふうに思います。我々外から見ていると、商工会がやっている事業なのか、また商工会が中に参加してやっている事業なのかというような、ちょっとわからないところもたまたま町民サイドではあるのかなというふうに思います。また、今議員が説明されましたことにつきましては、そういうふうに書類上も見ておりますし、理解をしておりました。ただ、我々として別に補助をしないということではなくして、事務方のほうで何度となく出すための努力ということもありますし、商工会側からは補助を申請するための努力ということで、今事務方で何度となくやっているというふうに連絡を受けております。そういう中で何とか、どういう形にまとまるかどうかわかりませんけれども、今進めている段階を見ていきたいというふうに思っています。
〇議長(橋本修司君) 6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) それでは、具体的に他町村との比較をちょっと申し述べたいと思います。これは人件費相当に当たるのですが、経営改善普及事業、こういいながら幹部系の人件費なのですけれども、あと経営普及事業、その他の職員の人件費と一部の、ごく一部ですが、事業費に当たります。この辺の国、道、町の割合からすると、羽幌町が約13%、初山別が12%、あとは軒並み10%以下です。5%から9%の間であります。また、地域振興補助、これは部会等の事業補助ですが、羽幌は昔からゼロで、ゼロ・100です。ただ、ほかの町村もそう多くはありませんけれども、ゼロ%というのは羽幌町ただ1町です。あとは、やっぱりほかのまちは出しています。そこで、一番ウエートが大きくて問題になっている人件費相当の補助に関してなのですが、他町村の例を出してちょっと申しわけないのですが、苫前町と羽幌町で比べたいと思います。羽幌町の場合は、局長、指導員、補助員、羽幌でいうと3名程度が道から出たお金の100分の100以内、例えば100万出るとしたら100万以内となっています。それから、記帳専任職員人件費、その他もろもろ旅費等も含めてですが、これはその下の地位にある職員、羽幌でいえば4人、これについては羽幌町は道補助金を控除した額の100分の50以内、半分以下ということです。それに比べて苫前町は、すべて事業費から北海道が交付する補助金を引いた額の100分の100です。全額補助ということです。ちょっとわかりづらいのですが、100分の100と100分の100以内というのは全然意味が違いまして、100分の100というのは、100万あって50万しか出なかったら50万全部出しますよということですが、半分以内ということは、極端に言えば、そんなことないですけれども、10万円でもいいよということです。多少テクニカル的な問題があって、実際には羽幌は100分の50にも100分の100にもならない補助の体制になっています。結果として先ほど言った13%等の数字の大きな要因になっております。
私個人は、町のほうでは事業補助を中心にいきたいという考え方もあるように伺っておりますが、私としては固定費の部分を他町村、できれば苫前並みに必要経費に関しては町のほうも含めて道と町で埋めてやって、事業費等についてはむしろ自分たちの裁量でやれるような格好のシフトに持っていくのがいいのではないか、これは個人的意見ですが、そう思っております。結局そこで赤字埋めていくと、例えば今回のプレミアなんかでも、去年は100分の85町補助で15%商工会自己財源でしたが、今年はもう全然お金がないですから、申しわけない、5%だけ出してくれと、95%町が出さなければならない。しかも、金額を町が大きくしたくても、その5%を出すお金が目の前に現金それしかないから、この金額で、そう言ったかどうかわかりませんけれども、そういうことにつながることが起きております。だから、結局事業補助しか出さないということになると、そっちで埋めた場合、事業やるとしてもその補助が100分の100の事業しか今度できなくなるわけですよ、全くなくなると、赤字状態になると。だから、むしろ考え方としては、逆に固定的なものをやった後自己努力で、もちろん固定的なものも下げてもらわなければならないですけれども、自己財源の確保等に対して商工会も腹いっぱい努力してくれと、そうでなければ事業できませんよというようなスタンスのほうがいいのではないかなと個人的には思っておりますが、そういうこともろもろ含めて町長のお考えをお伺いしたいと思います。
〇議長(橋本修司君) 舟橋町長。
〇町長(舟橋泰博君) 森議員の提案に近いというか、考え方をお聞きいたしました。今現在ここまでの物の考え方を持って話し合いをしているという現実はございませんが、今後の我々の一つの考え方として議員のご提案を少し考えの中の一つに入れてみたいというふうに思います。
〇議長(橋本修司君) もう最後、時間ありません。
6番、森淳君。
〇6番(森 淳君) 最後にいたしますけれども、実は昨年も、課長ご存じですけれども、課長も苦労して約190万ぐらい、もうこういう状況が見えていましたから、町のほうに商工会からお願いして、恐らく商工観光課としては町長査定に回したのではないかなと思います。結果として回答はゼロ回答でありまして、要するに全部だめということで、既存の今までの49万だけ事業費については補助という現実があります。先ほども申したように、来年4月の新年度から商工会立ち行かなくなる可能性もあります。町のほうからどんどん商工会のほうに注文もつけて、また町の納得いくような形にしていただきたいと思いますけれども、あわせて町のほうも商工会の言い分を聞きながら、この地域の最大の産業の中心である、その中心である商工会をお互いに守り立てていくようお願い申し上げまして、最後の質問といたします。
以上です。
〇議長(橋本修司君) 答弁要らないですね。
〇6番(森 淳君) 要らないです。
〇議長(橋本修司君) これで6番、森淳君の一般質問を終わります。
◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれで散会します。
(午後1時54分)
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