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議会議事録(平成21年第9回定例会 12月10日)

議会議事録(平成21年第9回定例会 12月10日)

平成21年第9回羽幌町議会定例会会議録

〇議事日程(第1号)
 平成21年12月10日(木曜日) 午前10時00分開会

 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期の決定
 第3 諸般の報告
 第4 行政報告
 第5 一般質問

〇出席議員(10名)
  2番 伊藤 昇 君
  3番 寺沢 孝毅 君
  4番 磯野 直 君
  6番 森  淳 君
  7番 駒井 久晃 君
  8番 船本 秀雄 君
  9番 大山 新太郎 君
 10番 熊谷 俊幸 君
 11番 室田 憲作 君
 12番 橋本 修司 君

〇欠席議員(0名)

〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人
 町長 舟橋 泰博 君
 副町長 本間 幸広 君
 教育長 山本 孝雄 君
 教育委員会委員長 松村 益司 君
 監査委員 米澤 幸雄 君
 会計管理者 大波 芳弘 君
 総務課長 石川 宏 君
 政策推進課長 柳田 昭一 君
 財務課長 品野 万亀弥 君
 財務課長補佐 江良 貢 君
 財務課財政係長 室谷 眞二 君
 町民課長 藤岡 典行 君
 福祉課長 鈴木 典生 君
 福祉課長補佐 熊木 良美 君
 福祉課主幹 野上 京子 君
 福祉課主幹 更科 滋子 君
 建設水道課長 西村 修 君
 建設水道課長補佐 三浦 良一 君
 建設水道課主幹 鷲尾 伸一 君
 建設水道課建築係長 石川 隆一 君
 建設水道課港湾係長 熊谷 裕治 君
 農林水産課長 山口 芳徳 君
 商工観光課長 三浦 義之 君
 天売支所長 井上 顕 君
 焼尻支所長 安宅 正夫 君
 学校管理課長 水上 常男 君
 学校管理課長補佐兼学校給食センター所長 浅野 勝彦 君
 社会教育課長兼公民館長 濱野 孝 君
 監査室長 工藤 孝司 君
 農業委員会事務局長 荒井 光昭 君
 選挙管理委員会事務局長 石川 宏 君

〇職務のため出席した事務局職員
 議会事務局長 長谷川 一志 君
 総務係長 豊島 明彦 君
 書記 富樫 潤 君

    ◎開会の宣告
〇議長(橋本修司君) ただいまから平成21年第9回羽幌町議会定例会を開会します。

(午前10時00分)

    ◎町長あいさつ
〇議長(橋本修司君) 町長から議会招集あいさつの申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今年もいよいよ残すところわずかとなりました。平成21年第9回町議会定例会の開会に当たり、議員の皆様におかれましては年末何かとご多用の中ご出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今年1年を少し振り返ってみますと、春にメキシコで新型インフルエンザの発症が確認された後、日本国内でも徐々に感染が拡大し、本町におきましては8月に初めて発症者が確認されました。特に子供たちの感染者が多く、その影響から幼稚園、学校等の教育現場において学級、学校閉鎖が相次ぎ、羽幌小学校では2度学芸会を延期せざるを得なくなるなど、各種行事の開催にも影響が出ております。最近になり、罹患者は減っているようでありますが、日ごろからの健康維持に対する心構えと初歩的な予防対策であるうがい、手洗いの重要さを改めて思い知らされたところであります。また、8月にはボランティア愛ランド北海道2009・オロロンラインinはぼろが開催され、全道各地で活動するボランティア団体、個人の約1,000人の方が本町を訪れました。講義や分科会の実施により、参加者の資質の向上や相互の交流が図られたほか、同日に商工夏まつりが開催されたこともあり、会場となったバラ園や体育館周辺は大変なにぎわいを見せておりました。事業に関係された皆様方のご労苦に対しまして、心から敬意を表する次第でございます。
 次に、基幹産業でありますが、農業は7月以降の長雨日照不足などの天候不順により大きな被害を受けております。水稲は、冷害危険期の低温の影響で穂ぞろい性が悪く、不稔の発生も例年より多くなったほか、小麦は収穫期の降雨により圃場で種子が発芽する穂発芽が見られ、さらに豆類や飼料作物等は湿害による生育不良が見られるなど、多くの作物で減収や品質低下といった被害が発生しております。このような深刻な事態は、平成15年以来でありまして、被害を受けられました農家の方々に対しまして心からお見舞いを申し上げます。
 なお、漁業につきましては、この後の行政報告にて詳しくご説明を申し上げます。
 さて、本定例議会に提案いたしております案件は、監査報告1件、加入する一部事務組合に関する議案が4件、各会計補正予算が2件の計7件であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつといたします。

    ◎開議の宣告
〇議長(橋本修司君) これから本日の会議を開きます。

    ◎会議録署名議員の指名
〇議長(橋本修司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第118条の規定によって、
   9番 大山 新太郎 君  10番 熊谷 俊幸 君
を指名します。

    ◎会期の決定
〇議長(橋本修司君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
 12月4日、議会運営委員会を開催しておりますので、委員長から報告を求めます。
 議会運営委員長、熊谷俊幸君。

〇議会運営委員会委員長(熊谷俊幸君) 報告します。
 12月4日、議会運営委員会を開催し、今定例議会の運営について慎重に協議をした結果、次のとおりであります。
 今定例会における提出案件は、報告1件、議案6件、発議2件、都合9件、加えて一般質問2名4件となっております。議会運営委員会では、これらの案件を勘案の上、今定例会の会期を本日から11日までの2日間と決定いたしました。
 次に、審議予定について申し上げます。本日は、この後諸般の報告、行政報告、一般質問の審議をもって終了といたします。明11日は、報告、一般議案、発議の審議を行います。
 議会運営委員会では、本日程の中で議事運営が敏速に進行されますよう、議員各位の特段のご協力をお願い申し上げます。
 以上でございます。

〇議長(橋本修司君) お諮りします。
 本定例会の会期は、議会運営委員会委員長報告のとおり本日から12月11日までの2日間としたいと思います。ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日から12月11日までの2日間と決定しました。

    ◎諸般の報告
〇議長(橋本修司君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 本日の遅刻届け出は、3番、寺沢孝毅君であります。
 次に、会議規則第21条の規定により、本日の議事日程表は配付しましたので、ご了承願います。
 次に、地方自治法第121条の規定により、本定例会に説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付してありますので、ご了承願います。
 次に、監査委員から平成21年8月から10月分までの例月出納検査結果の報告がありましたので、報告します。ご了承願います。
 次に、議員の出張報告を配付しましたので、ご了承願います。
 次に、各常任委員会から、閉会中の継続調査とした所管事項について調査の結果を報告します。
 最初に、総務産業常任委員会委員長、伊藤昇君。

〇総務産業常任委員会委員長(伊藤 昇君)
 平成21年12月10日

 羽幌町議会議長 橋本 修司 様

 総務産業常任委員会委員長 伊藤 昇

 所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

 記

1 委員会開催日  平成21年11月6日 ・25日

2 所管事務調査事項
 (1)町道(除排雪)の維持管理について
 (2)商工業の振興について
 (3)雇用促進住宅の対応について
 (4)国の補正予算に伴う町の事業の執行状況について
 (5)国の事業仕分け等による現状と町への影響について

3 調査結果及び意見  別紙のとおり

 所管事務調査報告書
(1)町道(除排雪)の維持管理について(平成21年11月6日開催)
 〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
 ・平成21年度の除排雪業務については、全路線業者委託。
 ・除雪延長は121.1キロメートル、18路線である。
 ・汐見、築別高台の路線については、平成21年2月から業者の業務停止に伴い直営で実施(409万8,185円)、今年度は一般競争入札とし、11月4日に入札を執行した。落札額は税込み525万円。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】平成20年度当初の業者契約額(941万6,400円)と、今回入札額との差が大きいが。
【回答】落札率は約60%である。
【質問】除排雪の苦情の内容に対し、町の管理体制は。
【回答】委託業者との間で始業前に業務内容について確認、シーズン中その都度指導し、シーズン終了後も指導をしている。

(2)―1商工業の振興について(平成21年11月6日開催)
 〇担当課より資料に基づき説明を受け、質疑に入る。
 マル1中小企業特別融資制度について
 ・利用状況については利用件数昨年18件、今年36件。うち新規は7件から22件とふえている。
 ・利子補給額については、3月に不足となる状況から補正を考えている。
 マル2宿泊施設内部設備改修資金貸付制度について
 ・町内の旅館業を営む事業者の活性化を目的に、平成5年から始まった制度である。
 ・商工会に当時5,000万円を預託、平成13年度に利用率が低いことから2,000万円に圧縮現在に至っているが、本年9月で返済が完了したため、精算し返還を商工会に申し入れ納得了解を得ている。
 マル3企業振興対策について
 ・5月21日の委員会での企業支援策の検討であるが、水道料金については、平成17年に10年間ということを見据えて料金改定をしている。したがって現時点で改正の考えはない。その後、企業振興条例や管内の状況等も調べながら関係課と協議してきたが、課税免除の実施等もあり、現制度をきちんと利用、活用してほしいということである。

【質問】商工会からの要望事項は、まだあったと思うが。
【回答】文書が出てきているのはリフォーム関係等、それらを含め関係課に振り分け検討中である。
【質問】水道料金について、10年間変えないという結論的前提で当時議会に通したものとして記憶していないが。
【回答】現段階では変えないということである。
【質問】町の現状の企業促進条例がすべてで、新しいメニュー等考えないということか。
【回答】限定的ではなく、現状では条例を活用、新たな補助対象があれば条例化してやっていく。
【質問】起業したい人の融資制度について、検討したか。
【回答】道や国の制度で優遇資金制度がある。PRもし活用しようと考えている。

 マル4プレミアム商品券について
 ・20%プレミアム商品券として5,000セット用意。
 ・利用額5,978万円、未利用額22万円。未利用者対策として換金期間を延長(10月10日まで)。
 ・利用状況の主なものは、商用約85%、自動車整備関連約9%、宿泊・食堂・交通関連3.15%。
 ・地域別では市街地区97.57%、天売1.31%、焼尻1.12%。

【質問】早期買い占めの実態は。
【回答】重複しないよう申し入れたが、そのようなうわさも聞いたので、もう少し厳しくしてもよかったかと思う。

(3)雇用促進住宅の対応について(平成21年11月6日開催)
 〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
 ・5月1日委員会開催以降の事務的連絡及び交渉について説明。
 ・6月24日、機構の技術者現地確認、譲渡・入居条件・修繕等の要請。
 ・11月4日、機構から譲渡金額・補修等の最終案が示され町として基本的には了承。
 ・2月の臨時議会を経て、今年度中に所有権移転を済ませ4月1日より、町営住宅として運営したい。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】今後、維持費や解体時の費用も考慮し家賃収入を決めていくのか。
【回答】現段階では2年前に出したシミュレーションがあり、そのときの設定で家賃2万5,000円から3万円の間。修繕費を見込んでも10年後くらいには解体費用を捻出できるシミュレーションとなっている。
【質問】経過と今後の対応について、入居者へ早期に説明をしてほしい。
【回答】早急に管理人及び自治会長に説明したい。
【質問】新しい町営住宅ができる。現在の公営住宅との絡みも含めきちんとした財政計画を立ててほしい。
【回答】入居資格や家賃、減免等も含め今条例、規則、要綱を策定中である。

(4)国の補正予算に伴う町の事業の執行状況について
(5)国の事業仕分け等による現状と町への影響について
(平成21年11月25日開催)

 〇担当課より資料に基づき説明を受ける。
 ・地域活性化事業・経済危機対策臨時交付金は、それぞれ事業を設定し予算措置をしており、政権交代があったが交付金はすべて確定している。この中で町内業者に発注した額は1億4,149万円ほど、町外業者は8,901万円ほどという状況である。
 ・今述べた以外の国の補正関連では子育て応援特別手当給付金事業は、国が執行停止した事業であり羽幌町も12月補正で減額する予定。
 ・離島地区情報通信基盤整備事業は、地域情報通信基盤整備推進交付金9,600万円は確定しているが、地域活性化・公共投資臨時交付金1億6,128万円は未定である。
 ・女性特有のがん検診推進事業は予定どおり実施予定。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】地域活性化・公共投資臨時交付金は1次補正なのか。
【回答】当初を1次補正と言っていると思うが、政権交代後は執行の見合わせや停止等で、補正を組んだという認識はしていない。要は事業費を削減する等の中で情報通信の部分は減額するという方針が出ている。
【質問】補正の見直しで、3兆円減額の中に地域活性化・公共投資臨時交付金が全体の枠の中に含まれている。どの程度削られるかわからないが、減額された場合に辺地債の増額をにらみながら様子を見ているということか。
【回答】そのように考えている。
【質問】減額がどのくらいなら辺地債へ振りかえできるのか。
【回答】辺地債でどの程度振りかえできるかの情報は現在のところ入ってきていない。多少の増額は可能かと思うが全体枠もあり、どの程度辺地債にかぶさっていくのかを見ないとわからない。
【質問】過疎法は来年3月で切れる。政権がかわってから延長すると報道されているが、それらの情報があれば説明願いたい。
【回答】確かな情報は今のところないが、今までの流れからすると新たな過疎法が制定される可能性は高いと思う。
【質問】北海道は割と過疎債についても対応を認められるケースが強い。今までの大型事業はほとんど過疎債を活用している。危惧しているのが過疎債的ないわゆる補助金とは思っていないが、補助金的なものをやめて交付金なりあとは自治体で使いなさいのような流れが一方ではあるような気がする。単に今年や来年の話だけではない。新しい過疎計画の策定時期でもあり、大型事業の計画もあり、大きな見直しの可能性が出てくる。その辺行政として考えているものや情報があれば教えてほしい。
【回答】全く不確定な部分である。過疎債のような形で残さないと財源的にもたないと思う。一括交付金と地方交付税一体で一括交付金になるのか、地方交付税に取り込まれるのかはわからない。仕組みの中で一括交付金等にされないとしても全体財源はふえることはないと思う。地方交付税の部分と一括交付金部分で何か制度をつくられるのかという気はしているが、全くわからない。
【質問】羽幌町の新年度予算編成の考え方は。
【回答】今のところ事業仕分けの部分に出てきているものもあるが、実際に中身の部分は全く議論されていないため、今までどおりの制度で予算を組み、状況に応じて補正予算で対応するしかないと考えている。
【質問】事業仕分けは法的な拘束力は何もないが、一たん方針になったものを国が予算を決めるときに当然参考にする。その中で羽幌町の予算をつくるまでの過程は。
【回答】今年度も例年どおりに考えている。予算案をつくるスケジュールに間に合えば国の方針をある程度反映した新年度予算を組んでいきたいと考えている。
【質問】報道されている中で、暫定税率廃止する等がある。それらを含め地方交付税等が変わらないという見方をしていてもよいのか、それともある程度低目に抑えて見ていると思うが、どの程度低く抑えているのか。
【回答】概算要求の見直しをしている。その段階で交付税は1兆円増額する報道があり、それを含め概算要求を取りまとめているようだ。歳入ベースでは交付税は増額の概算要望になっているが借金を除いた出口ベースで国は0.3%減となっている。それらを踏まえ町は今年度比1%減で見る考えでいる。

(2)―2商工業の振興について(平成21年11月25日開催)
 〇前回(11月6日開催)に引き続き商工業の振興について説明を受ける。
 ・町内外に羽幌町の産業や特産品等の情報を発信して地域活性化を図る。
 ・情報収集のため現在、事業所経営動向調査を実施し、町内の経営状況の調査を全件回ってやっている。
 ・情報収集にあわせ羽幌町のいろいろな制度も説明している。
 ・収集した情報は、一つの方法として、ホームページを充実して羽幌町から発信する。
 ・現在、羽幌町の情報を知り得る状況としては、羽幌町や観光関連、個別のホームページはあるが、企業等関連の情報を知り得る状況にない。産業別に個別情報を詳しく掲載する。
 ・事業者の特徴やセールスポイント、自慢となるようなことを詳しく載せる。
 ・効果として町民が情報を知ることによって町外消費への流出防止が考えられる。また、町外の方が情報を知ることによる町内消費の促進も考えられる。
 ・カード情報による客の誘導。現在札幌で実施している。例えばホテルに泊まるといろいろな飲食店の情報がカードまたはパンフレット等が記載されロビーにある。
 ・札幌で無理なのは全店載せることができないが、羽幌の場合は店が少ないので全店載せることが可能であり、これがメリットとなる。観光客から羽幌を訪れたが、どこに行けばよいのか行き先がわからない、場所がわからない、わからないから入る勇気が出てこない等と聞いている。
 ・情報を個別に知らせることによって客を誘導できると考え、道の駅等にカードを設置して、飲食店関連、下町関連等70店舗程度を並べる。カードはジャンル別に区分し、店名や住所、電話番号、さらにセールスポイント、メニュー、どんな自慢なものがあるのか、裏面には地図を掲載する等、1店1店確認し了解を得て実施したい。
 以上のような説明を受け質疑に入る。

【質問】知恵を使って前向きに考えている姿勢がうかがえる。今の羽幌町の空気としては産業振興に対し冷たい、関心がない等一部の人かもしれないが、そのような空気も実際にあるように感じる。情報による振興策、インターネットはかなり普及している。よいところのホームページはリンクを上手に活用し、情報がどんどん深くなるようなつくりになっている。今どう考えているのか。
【回答】現在、離島も含め自主的に自分の情報を載せているところがある。町は全町ということを考えており、そこに入っていくとそこに飛べるようなリンクも考えており十分反映したい。
【質問】実際に職員が離島を含め各戸を回っているのか。
【回答】市街地区は、正職員1名と臨時職員1名で対応、離島は正職員で対応したい。
【質問】事業に係る予算関連は。
【回答】新年度ということで考えている。
【質問】融資の部分で、問題は銀行側の判断がどうなのかということ。町が全面的にバックアップする、職員も回ってPRしていることを銀行サイドに伝えて、町が相談したものは極力今の状況をしのぐように町からもプッシュする姿勢を首長も含め空気づくりをしてほしい。PRと同時に実効性が上がるようにお願いしたい。
【回答】町の融資制度の来年度の状況について、銀行に説明してきた。また、新規創業者の場合の融資制度、個人で起業する場合等の制度について、今後、金融機関も説明していくし、現在も説明しているとのこと。町としても今の小口融資の利用率が悪いので、利用しやすい形、創業者向けにも若干間口を広げるような形にできないか検討している。
 以上のような質疑後、終了した。
 以上、総務産業常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) 次に、文教厚生常任委員会委員長、駒井久晃君。

〇文教厚生常任委員会委員長(駒井久晃君)

 平成21年12月10日

 羽幌町議会議長 橋本 修司 様

 文教厚生常任委員会委員長 駒井 久晃

 所管事務調査報告書

 本委員会は、調査中の案件について下記のとおり調査を終了したので報告します。

 記

1 委員会開催日 平成21年11月17日
2 所管事務調査事項
 (1)羽幌中学校の現地視察について
 (2)羽幌小学校の改築について(現地視察)
 (3)羽幌保育園の改築について(現地視察)
3 調査結果及び意見 別紙のとおり

 所管事務調査報告書
(1)羽幌中学校の現地視察について(平成21年11月17日開催)
 〇学校長より概要説明を受ける。
 ・5月1日現在生徒数は、177名である。
 ・地域との取り組みとして、積極的に情報発信をして、地域の皆様から羽幌中学校が少しでも変わったと理解していただけるよう、地域に開かれた学校づくりをしていきたいと考えている。
 ・生徒指導として、地域の人に講話をお願いし、豊かな人間性、感性、道徳教育の充実など、心のあり方、人間としてのあり方等について、生徒に働きかけている。
 ・家庭との連携として、参観日、学校だより(現在17号)等で現況を報告、ご意見をいただいたりして、健康安全な生活を目指し協力をお願いしている。
 ・教職員も充実していて、学校運営をしていく上で張り合いがある学校である。
 以上のような説明を受けた後、意見交換を実施した。

 マル1 耐震構造、安心安全を高める耐震化工事について
 ・工事で夏休みを5日間延長。
 ・雨の季節と重なり、校舎全体をシートで覆っている時期が長引いたため生徒で体調を崩す者が出て一時期欠席者や体調不良を訴える生徒が多数出た。委員から発生原因、教育委員会として業者に指導したのか等質疑があり、関係者等で協議し対策を講じ生徒たちの体調も回復した旨の回答を得た。
 ・外観は、生徒、教師ともに見た目以上の違和感がなく、全道に先駆け実施してもらい何物にもかえがたい安全を感じ感謝している。
 マル2 インフルエンザの罹患状況について
 ・10月20日過ぎから罹患者が出始め25日に急増。学校医とも相談の上休業措置をとる。多いときは五十数名おり、10月26日から11月1日まで休業としたことから3年生の時間数が足りなくなったため、参観日、冬休み等利用し対応を考えている。
 意見交換後に校舎内及び耐震化工事箇所等を視察し終了した。

(2)羽幌小学校の改築について(現地視察)(平成21年11月17日開催)
 〇学校要覧に基づき概況等説明を教頭より受ける。
 ・今年度から外国語活動の取り組みが始まり、町のALTが来校し指導に当たり、5、6年生には活動が楽しく受け入れられている。
 ・学校経営の基本方針は「子供達の学び」、「地域からの信頼」、「教職員の力量向上」の3点を柱にしている。
 ・今年度から具体的な取り組みとして、1年から6年生までで12の班をつくり、縦のつながりを意図して縦割りでの給食活動や休み時間に各班対抗のゲーム等を取り組んでいる。
 ・今年度59名が卒業し来年度68名の入学を予定している。
 以上のような説明を受けた後、意見交換を実施した。
 マル1 インフルエンザの発生状況などは。
 ・10月になり感染が拡大。2年生で学級閉鎖を始め15日からは2年生の学年閉鎖、その時点で学芸会開催の延期を決定。19日には全校的に三十数名を数え、23日まで学校閉鎖とした。金曜日に各家庭に調査したが、いまだおさまっていないとして26日まで学校閉鎖とした。11月には、1、5、3年生で4学級閉鎖をした。
 ・罹患者は、最高で五十数名、現在までに6割くらいの児童が罹患している。
 マル2 特別支援TT、これはどういうものか。
 ・特別支援学級までいかないが支援を要する子供たちが26名と特別支援学級6名でばらつきはあるが数年前に比べ多く、個別の指導が必要として要望し、加配としてつけてもらっているものである。
 マル3 学習指導要領の改正により授業時数は変化するのか。
 ・1、2年生は2時間ずつふえ、週4時間授業の日がなくなる。その上の学年は1時間ずつふえる。
 意見交換後に校舎内を視察し、2階廊下の雨漏りと同廊下柱のモルタルが剥離している箇所を確認。同行していた教育委員会職員に修繕等の対応について意見を伝え終了した。

(3)羽幌保育園の改築について(現地視察)(平成21年11月17日開催)
 〇担当課より「保育園の概要」に基づき説明を受ける。
 ・認可開園日は昭和43年4月1日。建物は昭和43年12月20日に完成している。
 ・入所定員は現在90名。施設の開所時間は月から金曜日は7時45分から18時まで、土曜日は7時45分から13時までとなっている。
 ・現在の職員状況は、施設長1名、保育士8名、調理員2名、公務補1名、子育て支援センターの臨時職員1名の計13名である。
 ・本年4月1日現在の園児の状況は、入所希望が49名、入所児童は47名で、その時点では2名の待機児童がいた。
 以上のような説明を受けた後、担当課と意見交換を実施した。

 マル1 2名の待機児童はどうなったのか。
 ・1名は幼稚園へ、もう一名は保育園に入園した。
 マル2 正職員は何名。
 ・施設長の園長1名と保育士3名の4名である。
 マル3 新聞に載っていたが、平成22年度での新築はないのか。
 ・ない。
 マル4 午後6時までの保育時間、延長の希望はあるか。
 ・今日ちょっとおくれます等、時々の間隔ではあるが、それほど遅くはならず、10分か15分程度である。
 マル5 園長から緊急的にお願いしたいことはないか。
 ・子供たちの手洗い場が水しか出ない。これから寒くなるとうまく手洗いができないのでお湯が出ればよいと思っている。
 マル6 給食は学校にある給食センターから配食するのは絶対に不可能なのか。
 ・センターとつながっていなくてはならないとかいう制約はあるが、全くだめではない。今年から遠別は行っている。
 マル7 インフルエンザで休所したことはあるか。
 ・10月13日から17日まで休所、決定の段階では11名くらい。罹患者は、3分の2くらいと思われる。保育士も1名かかったが現在は完治している。
 意見交換後に園舎内を視察し、園長より要望のあった手洗い場の温水給湯設備設置の必要性を委員全員からの附帯意見として担当課に伝え終了した。
 以上、文教厚生常任委員会の所管事務調査報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで諸般の報告を終わります。

    ◎行政報告
〇議長(橋本修司君) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありますので、これを許します。
 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 平成21年羽幌町の漁業の水揚げ状況についてご報告を申し上げます。
 北るもい漁業協同組合の販売取扱高は、本年11月末時点で50億5,300万円と前年同月と比較して3億700万円余り減少しておりますが、年間販売取り扱い計画を魚価安傾向を見越し前年数値から1億2,000万円下方修正したため、計画達成まであと700万円ほどとなっております。漁獲量及び魚価を前年と比較いたしますと、漁獲量がふえた魚種はサケ、ウニ、カジカなどで、特にサケは漁期前の不漁予測にもかかわらず2.8倍の漁獲量となりました。魚価がアップした魚種は、ホタテとナマコで、特にナマコは平成14年以来の急激な上昇傾向が衰えず、本年はキロ当たり3,500円の浜値をつけております。しかしながら、主要魚種のほとんどにおいては魚価が下がり、エビ、タコ、イカ、ウニなどでは10%から20%もの大幅な下落率となっております。この全体的な魚価安が本年の販売取扱高に予想以上に大きく影響し、漁家経営の厳しさがうかがわれる結果となりました。
 町内の状況でございますが、羽幌本所の総漁獲量及び販売取扱高は、前年に比較して34トン、2億300万円余りの減となっておりますが、年間販売取り扱い計画額20億2,600万円に対しまして19億7,900万円と、残すところ4,700万円は12月で達成の見込みとなっております。天売支所におきましては、同じく前年に比較して77トン、6,600万円の減となっておりますが、年間販売取り扱い計画額3億9,000万円に対しまして3億6,400万円と、2,600万円の減となっております。焼尻支所におきましては、同じく前年に比較して6トン、2,300万円の減となっておりますが、年間販売取り扱い計画額2億9,000万円に対しまして2億7,600万円と、1,400万円余りの減となっており、天売、焼尻支所の昨年の販売額から推計いたしますと、本年は両支所の計画達成は難しい状況となっております。
 次に、地区ごとの主要魚種の漁獲量と魚価、販売取扱高の動向を昨年と比較しますと、羽幌本所では、エビの漁獲量は2トン増ですが、魚価安のため約1億5,000万円の減。カレイ類は、120トンの漁獲量減と魚価安で約4,600万円の減。ホタテは、243トンの漁獲量減で、魚価はアップしましたが、約4,800万円の減。タコは、15トンの漁獲量増となりましたが、魚価安で約1,400万円の減。サケの漁獲量は、昨年の約2倍となったため魚価安となりましたが、約1,800万円の増となりました。
 天売支所では、カレイ類の漁獲量は46トンの減で、魚価安のため約2,500万円の減。タコは、42トンの漁獲量減と魚価安のため約2,900万円の減。ウニは、5トンの漁獲量増となりましたが、魚価安で約700万円の減。ナマコの漁獲量は1トン減ですが、魚価高のため約800万円の増。タラの漁獲量は9トン増ですが、魚価安のため約200万円の減となりました。
 焼尻支所では、カレイ類の漁獲量は7トンの減で、魚価安のため約600万円の減。タコは、11トンの漁獲量減で、魚価安のため約1,500万円の減。ウニは、6トンの漁獲量増となりましたが、魚価安で約1,800万円の減。ナマコの漁獲量は昨年と同じですが、魚価高のため約1,200万円の増となりました。
 以上、年間販売取り扱い計画額及び前年実績に比較した状況についてご報告申し上げましたが、本年は昨年から引き続く経済不況の波を大きく受けた結果となりました。円高やデフレが魚価に直接影響しており、漁業努力では解消できない問題として強く政府に要望していかなければならないと思います。
 また、本年もトド、アザラシの来遊時期が来ておりますが、それに加え、エチゼンクラゲが本町まで北上してきたということで、南北から漁業被害の元凶があらわれる状況となり、まことに憂慮すべき事態であります。このようにますます厳しさが増す漁業情勢ではありますが、一日も早く世界経済が不安を解消し、国内経済が安定することを望み、年末の魚価上昇と大漁を願っております。
 以上を申し上げまして、行政報告といたします。

〇議長(橋本修司君) これで行政報告を終わります。
 暫時休憩します。

休憩 午前10時51分
再開 午前11時05分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

    ◎一般質問
〇議長(橋本修司君) 日程第5、一般質問を行います。
 発言は通告順を先例としますが、3番、寺沢孝毅君の遅刻の届け出により、次の順序といたします。4番、磯野直君、3番、寺沢孝毅君の2名であります。
 最初に、4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 私からは、特別養護老人ホームにおける防災体制について質問をいたします。
 新しいユニット棟も完成し、いよいよ入居が始まりましたが、新しく入居される家族の方々や施設を管理、運営する社会福祉協議会などからも防災上の不備が指摘されております。議会も11月24日に全議員で視察をしてきましたが、その中で私自身もこの介護施設に疑問に思う点があり、早急に改善すべきだと考え、以下の点について質問をいたします。
 1点目、居室の出入り口が90センチしかなく、入居者が利用するベッドの出し入れが不可能であることが指摘されています。現在ホームに入居されている方々は介護度が高く、寝たきりの方が多いのはご存じのとおりであります。中には自力歩行のできる方もおりますが、その数はわずかであり、またそれらの方々においても高齢であり、また認知症の方も多く、当然行動も緩慢で、自力で避難することは困難であることは言うまでもありません。そういう中で万が一火災などが起きた際には、当然のことながらベッドごと避難をすることが最善の方法と考えられます。しかし、この施設では部屋から出ることさえできません。先般開催された家族会と行政との会議においてもその点が議論になりましたが、行政側は当初からベッドでの避難は想定していないとの回答でした。また、その後開かれた議員協議会においても副町長から同じ説明がなされました。私は、このような老人介護施設を建設する際は防災に配慮するということは最優先の検討事項と考えます。その上で入居者の安全を確保するためにあらゆる事態とその対応を想定し、設計、建設されるべきではと考えますが、何ゆえ今回この施設についてはベッドでの避難は想定されなかったのか伺います。
 2点目、各ユニットにベランダが設置され、そこが避難口に設定されていますが、これも間口が90センチしかなく、ベッドはおろか、車いすで出るのも困難です。仮に戸を破って出ようとしてもベランダと外のスロープに段差があり、スムーズに出ることはかなり難しく、また仮に何とか外に出すことができてもベランダの正面にはコンクリートの壁があり、そこで直角に曲げなければ避難できません。何ゆえ避難口にわざわざ段差をつけたり、正面に壁をつくる必要があるのか。介護施設で一刻を争う事態になった際に、このような避難口というのはおよそ信じられません。確かに全体を見れば廊下に開口部を十分とった避難口が6カ所設けられていますが、わざわざ廊下に出るよりも一番手近な避難口から出るのが当然のことと考えますが、なぜこういう設計になったのか、町としてはこれをよしとするのか伺います。
 3点目、廊下にある6カ所の避難口のほかに突き当たりにもう一カ所避難口が設けられていますが、この避難口も開口部が狭く、またこの避難口も同じように段差があり、また外にはコンクリートの壁がS字型に設けてあり、ベッドや車いすを2度回転させなければ外に避難できません。介護施設の非常口が場所によって避難できたりできなかったりとはどういうことでしょうか。仮に火災が発生し、消防隊が救助に入った場合、どの避難口からベッドが出せて、どの避難口が出せないのか、混乱を招くだけと考えますが、理事者はどのように考えているのか伺います。
 4点目、ユニットの真ん中に柱が4本設置されていますが、これも避難誘導の際支障になるのではないかと懸念します。これは、当初の設計にはなかったものですが、何ゆえ突然こういう設計変更がされたのか、検討委員会では了解されたのか、また当然議会にも報告があってしかるべきであったのではと考えますが、理事者の考えを伺います。
 5点目、これらの点については、安心、安全のもと理想的な介護を目指し、その運営を担っている社会福祉協議会にとっては大変大きな問題であります。当然社会福祉協議会としても今回の問題以外にも行政に対し改善点の指摘がされていると聞いていますが、行政としてはどのように対応を考えているのか伺います。
 6点目、この施設については、当然設計の段階から建築確認申請や消防に対しても申請が出され、また完成時においても消防やその他の関係機関の検査があったと思いますが、特に介護施設ということで避難経路などについて指摘はなかったのか、このような介護施設についてはどう考えるのか、これで施設の防災については何ら問題はないと考えるのか、この施設が火災の際の円滑な避難が可能な構造と考えているのか、理事者の考えを伺います。
 7点目、この施設については、当初はRC構造の予定であったものが地元経済の発展などの理由から木造に変更された経緯があります。そのことについて、私は防災上の理由から木造にすることについては懸念を申し上げましたが、スプリンクラーの設置など防災に十分配慮するということで納得した次第です。その際、委員会において特別養護老人ホームを木造にする基準について意見を述べましたが、改めてもう一度確認します。平成21年3月に改正された特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定めた厚生労働省令の11条に、特別養護老人ホームの建物は、建築基準法に規定する耐火建築物もしくは同法に規定する準耐火建築物でなければならない。ただし、この規定にかかわらず、都道府県知事が火災予防、消火活動等に関し専門的知識を有する者の意見を聞いて、次のいずれかの要件を満たす木造かつ平家建ての特別養護老人ホームの建物であって、火災に係る入所者の安全性が確保されていると認めたときは、耐火建築物または準耐火建築物とすることを要しないとあり、その条件の第3号には、避難口の増設、搬送を容易に行うために十分な幅員を有する避難路の確保等により、円滑な避難が可能な構造であり、かつ避難訓練を頻繁に実施すること、配置人員を増員することなどにより、火災の際の円滑な避難が可能なものであることとあります。
 そこで、伺います。町としては、何をもって十分な避難路が確保されているというのか、何をもって円滑な避難が可能というのか、理事者の考えを伺います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 磯野議員のご質問にお答えをいたします。
 1点目、ベッドでの避難は想定されなかったのかとのご質問ですが、特別養護老人ホームの建設については関係法令等に適合することを前提に設計をされております。緊急時の避難に関しては、一般的には安全で迅速な行動という観点から、1に担いで避難、2に車いすでの避難、3にストレッチャーでの避難と考えており、基本的にベッドでの避難は想定されておりません。その理由として、ベッドで避難した場合にさまざまな支障が出ることが予想され、逆に危険を招くおそれがあると考えられます。また、防災上の観点から申し上げますと、国の指導といたしましても全国消防長会から示されている避難訓練等マニュアルを参考とすることとされ、避難、救出時のベッド活用は指導すべきでないとの見解であります。支障となる具体的な例を申し上げますと、避難移動に時間がかかる、避難口等の障害となり、混乱を招くおそれがある、救出に多くの人員が必要となる、入所者を転落させる可能性がある、地震等の際には物件が散乱し、移動が不可能な場合があるなどが考えられます。参考までに、同様の施設及び病院においてもベッドでの避難は考えていないと聞いております。以上のことからも、議員お話しのとおり、防災への配慮が最優先の事項でありますことは言うまでもなくそのとおりと考えておりますが、ベッドごとの避難につきましては全く考えられないわけではないものの、リスクが伴いますことから最善の方法と考えておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、2点目、避難口についてのご質問ですが、ユニット棟の避難口につきましては、建築基準法に基づいて渡り廊下に6カ所、廊下の東側突き当たりに1カ所、各ユニットで6カ所の合計で13カ所設置されております。ご質問のテラスにつきましては、緊急時には避難口にもなり得る箇所ですが、通常時は居間からの景観や家庭的な雰囲気を確保するために設置されているものであり、雨水や雪による水の浸入や積雪、外部床面の凍結により開閉が困難にならないよう段差がついております。また、外部のコンクリート壁については、風雪の吹き込みや飛散物の抑止を目的として設置されており、いずれも居住性を確保するために設置されているものでございます。しかし、議員ご指摘のとおり、テラスが設置されている箇所は避難口にもなり得ることを考慮して段差については解消したいと考えております。
 次に、3点目、避難に混乱を招くのではとのご質問ですが、1点目のご質問にお答えいたしましたとおり、ベッドでの避難は考えておりませんが、車いすやストレッチャーで避難する場合を考慮し、段差については解消したいと考えております。
 次に、4点目、ユニットの居間部分の柱についてのご質問ですが、この柱は施設が木造建築として競技設計を行った際から既に設置されておりまして、平成20年8月19日の文教厚生常任委員会及び8月21日の羽幌町特別養護老人ホーム建替検討会議において平面図をお示ししたところであります。ご質問の柱のことについては、改めてご説明申し上げておりませんが、木造とする構造上必要との判断から設置されているもので、それ以降も設計変更を行っておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、5点目、行政としての対応についてのご質問ですが、管理運営者である社会福祉協議会からは工事施工中に建設現場や福祉課で担当職員が何点かの指摘や要望を受けております。問題点につきましては、建物の機能及び設備などの内容を説明し、理解を得る一方、変更が可能な箇所につきましては対応しているところであります。
 次に、6点目、関係機関からの指摘及び7点目、十分な避難経路の確保と円滑な避難についてのご質問ですが、避難口を含め、屋外への移動及び避難にも活用可能な数多くの開口部を設けていることなどから、避難口や避難経路の指摘はなく、十分な避難経路が確保されており、円滑な避難が可能な構造と認識しております。また、特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準第11条における設備基準のスプリンクラーの設置や非常警報設備の設置などの要件、建築基準法に基づく建築確認、消防法に基づく消防用設備等設置状況の確認においても関係機関の指摘はなく、安全は確保されていると認識しております。
 なお、建物構造や設備が法令等の基準に適合しているから万全な体制と考えてはおりません。より安全性を確保するためにも施設の運営者における維持管理や避難方法の徹底、避難訓練の実施もあわせて行わなければならないと考えております。加えて、今後入所者の状況や安全に関する変更等に伴う事項については、入所者の安全、安心に配慮して対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、磯野議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) まず、ちょっと話をしたいのですけれども、皆さん多分、そちら側におられる方も自分の家をお持ちだと思うのです。その際に、皆さん多分自分の家を建てるときは、物すごいお金を何千万と投資をして建てるときに、やはり大工さんといいますか、設計者といろんな相談をして、例えば自分の家族状況はどうなのか、2世帯住宅にするのか、子供の数は、それから年寄りは何人いるのか、そのためには台所の高さをどうするのか、玄関はどうするのか、廊下の幅はどうするのか、ドアの幅はどうするのか、畳にするのか、床にするのか、いろんなことを話し合って、皆さん理解をして、さあ、始めますということで建てるのだろうと。ですから、皆さんの家もそうでしょうけれども、例えばドア一枚にしても廊下の幅にしても階段の幅にしてもそれぞれきちっとした皆さんの要望もあって意味もあるつくり方をされているのだと。当然だと思うのです。ですから、当然この介護施設もそういういろんな相談があって、設計者と。ということは、もう すでに前議会の寺沢さんの委員長のときからこの図面というのはずっと見てきたわけで、もう4年も5年も前から、しかも結果的にその図面になったわけですから、そういう中でいろんな話をされたのだと思うのです。
 そういう認識をまず持っていただいて、これから再質問をしたいと思うのですけれども、盛んに私ベッドでの避難ということを申し上げました。今、回答をいただきました。ベッドでの避難というのは想定をしていなかったという話なのです。私ゆうべこれ考えていて、私もかなりあほだなと思ったのです。皆さんは、さすがに頭がいいと思ったのです。ベッドでの避難は想定されていない、そのとおりなのです。想定されていない。そもそも入らないのです。入らないものを出す必要ないのです。90センチのドアからどうやって95センチのベッドを入れるかということなのです。私質問を間違ったのです。どうやって出すかという質問をした。違うのです。どうやって入れるかという質問なのです。そうしなければならなかったのです。前段に言いましたいろんな設計者と設計の打ち合わせをした中で、60人全員が95センチのベッドに入っている人たちのそのベッドを90センチのところから入れるという論理的な説明をしていただけますか。入れたでないですからね。入れたというのはわかっています。それは、もうアパートの引っ越しなんていうものではないのですから。アパートの引っ越しだったらどうやって入れるのといったら、何とか入れましたで済むけれども、これは何年もかかって設計して、しかも95センチのベッドに60人の人が寝ているにもかかわらず、間口が90センチしかなかった、90センチでいいという論理的な理由があったはずなのです。なぜ90センチにする理由があったのかが聞きたい。しかも、どうやって入れるのか聞きたい。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時23分
再開 午前11時24分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 福祉課長補佐、熊木良美君。

〇福祉課長補佐(熊木良美君) 私のほうから、ベッドを入れた現状についてご説明をさせていただきます。
 ベッドにつきましては、備品ということで購入いたしまして、その購入した際の条件として業者が入れるというような形で設定しております。ベッドにつきましては、幾つかのパーツ、部品に分かれておりまして、本体、それから安全的なカバー、頭側のボードですか、そういうものを外した、車でいいますと車体となるフレームのような状態にして入れております。その際については、ドアを外した中で、車輪がついておりますので、その車輪を使って転がしながらパーツの状態、フレームの状態で入れております。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) どうやって入れたかと聞いているのではないのです。90センチにした理由を聞いているのです。ベッドが95センチあるのに、今言ったのはわかりますよ、ドア外して入れたと。入れたのではないのです。どうやって設計の段階で90センチにした理由を聞いている。ベッドは95センチあったはずです。

〇議長(橋本修司君) 副町長、本間幸広君。

〇副町長(本間幸広君) 磯野議員さんのご質問は、1点目から最後までの部分でちょっと基本的な部分がございますので、その辺の認識をまず持っていただいてからちょっと先へ進めたいというのもございますが、私のほうからまず全体的な部分で基本的な部分ご説明をさせていただきたいと。お許しいただけますでしょうか。今の90センチの話にも当然言及されていく話かなとも思いますので……
(何事か呼ぶ者あり)

〇副町長(本間幸広君) それは、町長の答弁書で理解をしていただいたということ……
(「基本的なことはわかります」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 発言は挙手をしてお願いします。
 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 基本的なことはわかっています。私の聞いているのは、なぜ設計の段階で90センチにした意図、論理的な理由を教えてくださいという話なのです。これは介護施設なのに、だから前段でしゃべったのです。個人の住宅でもいろんなことを考えて大工さんにここのドア広くして、ここは狭くてもいい、それはすべてのものには、なぜここに柱が立っているのか、なぜ台所はこの高さなのか、なぜ洗面所はこうなのかとすべて理由がある。だから、90センチにした理由は何なのかと聞いているのです。ベッドは95センチですよという話をしている。
(「休憩」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時27分
再開 午前11時27分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建設水道課建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) ただいまの質問にお答えしたいと思います。
 90センチとした考えなのですけれども、北海道福祉のまちづくり条例というのがありまして、その誘導基準の中で90センチ以上という書き方があり、それを参考としています。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) だから、どうやって95センチのベッドを入れるのですかと聞いているのです、90センチの間口から。それはわかっています。90センチ以上ということはわかっています。もっと言うと、来年建つ多床室は120とっているのでしょう。にもかかわらず、何でここは90しかとらなかったの。90以上は基準としてわかっています。だったら、1メートルでも、95あるのだから、広くするのが当然。だけれども、90にした理屈は何ですかと聞いている。

〇議長(橋本修司君) 今の答弁で納得できませんか。

〇4番(磯野 直君) だって、入らないもの。どうやって入れるの。95センチのベッドをどうやって入れるかと聞いている。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時28分
再開 午前11時32分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建設水道課建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) 引き続き今のご質問にお答えします。
 考えとしては90センチということで、その条例の考えで90センチということにしていますが、建物としては扉となる引き戸の部分と、あとその扉をつける開口部とありまして、一般的に引き戸という形で使われるのが介護施設一般だと思います。引き戸の場合、どうしても引き残し、ドアを引く部分というのが使える位置になければならないことなので、どうしても引き残しというのが出てきますが、枠としては1メートルとってあって、扉を外すということで引っ越しの荷物だとか、そういうことに対応できるということで考えております。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 要するに結論としては何も考えていなかったということですよね。そういう設計したのは、この開口部については95センチのベッドが入るなんてことは想定していなかったということですよね。今言う理屈は、へ理屈みたいのはわかります。ドア取っ払えば、確かに結果として開口部全部あければ何とか通れるという話だけれども、設計の段階では入らないことはわかっていたということですよね。
 先ほどのをもう一回、この話はもう時間食うだけですからやめますけれども、町長の答弁では1に担いで避難、2に車いすで、3にストレッチャー、ベッドでは考えていないということなのですけれども、これについてちょっと質問します。担いでというのは、非常に難しいと思うのです。なぜかというと、介護度4か5の人たちで、簡単に担いでと言いますけれども、では担ぐということは、行って寝ている人をいきなり担ぐなんてことは多分嫌がるだろうと、非常に難しいのだろうと思うのです。過去の災害のこういう介護施設の火災の例を見て、いろんな被害を大きくした部分で共通した点が2点あるのです。1つは、やはり夜間の介護体制が、人員体制が少なかった。もう一点は、火災が起きたときにこの利用者たちが異常な行動を起こすのです。要するにもうほとんどこの人たち、確かに体は大きいですけれども、介護の人たちに聞くとわかりますけれども、どういう状態ですかというと、大体どのような対応を考えるかというと、1歳か2歳かぐらいの子供だと思って間違いないのですよ、この入所者というのは、介護度4と5の認知症のある。なぜかというと、一人でご飯は食べれない、もちろんおむつをしている、こちらの言うことはなかなか理解できない、現状も理解できない。そうすると、大体1歳か2歳だと。その赤ん坊がいざ非常ベルが鳴って火災だと思ったら、火災という認識はまずできない。それから、何が起きたかわからないからパニックになる。そういう人を担いでというのは、可能だと思いますか。

〇4番(磯野 直君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 今のご質問にお答えをいたします。
 確かに、今過去の例をとりながら担いでということが難しいのでないかというようなことでございます。基本的にその答弁書の後のほうに書いてありますけれども、本当に緊急時の避難って想定外のこともたくさん起こるのかなというふうには思います。ただ、あってはならないことでもありますし、ある意味では想定外のこともいろいろなことを考えながら避難についての訓練も必要でありますし、その意識も持っていなければならないということだというふうに思います。現実にもしものときに携わる方々、特別養護老人ホームの職員でもあるわけですし、いろいろなことが考えられます。そんな中でやはりそういうことも想定しながら、一概に一義的に担いでが一番で、全部そのとおりやらなければだめだよというではなくして、それはそのときの臨機応変な機敏な判断というものが訓練の中でも植えつけられるでしょうし、そういうことも大切なことではないのかなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 先ほど私の質問の中でちょっと間違っていたのは、ユニットの避難口というのはそもそもベランダを指定しているのではなくて、その横にある非常口、そこから出ることにしていますよね。今の言う1に担いで、2に車いすで、3にストレッチャー、担ぐということは、結論から言いますと非常口の幅は70センチしかないです、ドアですから、ですよね。これは確認しなくていいです、私はかってきましたから、70センチなのです。人間の体というのは、僕きのうはかってみました、大体50から55ぐらい肩幅があるのです。大きい人だったら、多分森さんだと60以上ある。そこに人を担ぐ、ここが幅ができるのです。実はきのうやってみました。85あります、担ぐと。85の担いだ人をどうやって70センチの非常口から出すのですか。これは絶対不可能です。教えてください、どういう方法があるか。答えられる方いたら、どなたでもいいです。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時37分
再開 午前11時39分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) ただいまの質問にお答えします。
 緊急の事態のときには、答弁の中では担いで、あと車いす、ストレッチャーというのもありますけれども、緊急時の時点ではいろんな方法が考えられると思います。ただ、車いすとストレッチャーについての幅なのですけれども、70センチでも通過、大きいにこしたことはないのですけれども、通過できます。あと、方法としては、シーツにくるんで引っ張り出すとか、緊急時にはさまざまな方法がとられると思います。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 車いすって何センチあるのか言えます。大体六十七、八あるのです。70センチの開口部しかないです。そうすると、2センチぐらいしかあかないです。しかも、外側に車輪ありますから、それを手で回さなければならない。もう一つ難しいのは、あの非常口は要するに部屋と直角にあるわけです。しかも、壁にぴたっとくっついている。そこまで車いすを持ってそこで直角に真っすぐにしなければ、論理的に出れますよ、70センチのところに六十七、八センチのものが、だけれども直角にぴったりドアに寄せることはまず不可能です。それと、もう一つ、なぜドアにしたのかなのです。非常に介護のときに難しいのは、ドアというのは要するに車いすの場合手前に引けば自分の足がぶつかります。奥にはそれ以上押せません、車いすに乗っていますから。こんなひどい非常口、今言うように車いすではまず不可能です。それから、ストレッチャーという話ししました。これ担当課長、家族会と話したとおりです。ストレッチャー一台もありません。とも含めて、どうやってこのユニットから出したらいいのでしょうか。そうすると、残る方法としては、今シーツにくるんで引っ張り出すという、それだけなのです。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時41分
再開 午前11時43分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) ユニットからの出入り、外に直接出せるところについては、そのドアが避難口という考えをしております。
 そして、避難口という考えではありませんけれども、答弁の中にもあるテラスのところの窓というのが避難にも使用できるという考えでありますが、それ以外にも単に外に出る1方向だけではなくて廊下方向に2方向ということを考えた場合に、外部と廊下に向かって、あと廊下から渡り廊下の部分の避難口から逃げる、または逆側のほうのユニットのほうからも逃げるということを考えております。
 なぜドアかということなのですけれども、直観的に外側に逃げるということなので、一般的に非常避難口としては外開きのドアという考えがあります。そして、そこをドアにするというのは、構造上引き戸というのは壁の寸法を決める際に制約もあってドアということで考えております。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 今廊下の6カ所の両開きの避難口の話をしましたよね。確かにあれは有効だと思うのです。あれなんかは2メートル以上とっていますから。そうすると、例えばベッドごと出す場合には、ユニットの避難口が出ないのであれば廊下へ連れてきて廊下から出すということも確かに可能なわけなのです。私もそれは十分考えています。ただ、6カ所あるうちにユニットの一番奥の栄町というユニットと幸町のユニット、これは火災になったときに煙が出ると自動的に防火扉が閉まりますよね。そうすると、奥の2つのユニットは防火扉が閉まってしまって、廊下の2つの避難口は使用できませんよね。

〇議長(橋本修司君) 建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) 火災が発生したときには、自動的に扉は閉鎖される構造になっております。ただし、その防火扉については、両側開ける形になっていて通行可能です。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 論議がいろいろかみ合わないのですけれども、私は先ほど言っているとおりにベッドごと避難させるというのがやはり基本だと思っているのです。そのために、今防火扉が閉まってもわきがあくと言いましたよね、横から小さい扉あくという意味でしょう。90しかないのです。そこベッド通らないです、やっぱり。そうすると、その奥の栄町と幸町の人たちはどこから避難するかというと、仮にユニットから出れなくてベッドごと廊下に出てきたときには、一番東側の端っこの避難口から避難せざるを得ない。その正面には、ここで言っているとおりS字型というか、コの字型と言ったほうがいい、クランクなのです、要するに。わざわざ壁を2カ所設けて2度回転しなければならない、その避難口しか使えないのです。なぜそういう避難口を、わざわざ壁をつけたり、わざわざ二重もつけてコの字型にする避難口が不思議でたまらないです。それは、どういう理屈からなのですか、その壁をつけた。今言うように、雪が入ったとかなんとかという理由を一般質問の中で答弁ありましたけれども、やはりこういう介護施設というのは確かに雪だとかなんとかという居住性よりも安全性が優先、ましてや避難口に居住性だ云々というのはちょっとおかしいのではないですか。なぜ壁をつけたかということを聞きたい。

〇議長(橋本修司君) 暫時休憩します。

休憩 午前11時47分
再開 午前11時48分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 建築係長、石川隆一君。

〇建設水道課建築係長(石川隆一君) 先ほどの答弁にもあったのですけれども、壁をつけているというのは冬場風の吹き込み、雪の吹き込みで避難口が埋まらないようにということで壁をつけております。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) これを聞いた町民は、多分怒ると思います。こんな論議を、自分たちの命を預かっているところで。理屈としてはわかります、吹雪がどうのこうのなんて。避難口がそういう壁で、そもそもベッドも出せない、何も出せない。もっとつけ加えて言うと、その一番奥の避難口も実は引き戸ですから開口部90しかない、そこからもベッドはやっぱり出せないです。それと、段差があるということ。時間もないので、これをやりとりしてもしようがないのですけれども、そもそもこういう介護施設でこの設計で、最後に言いましたけれども、消防なり、それと知事許可が必要ですね。こういう形のものが通ったということは、非常に私どういうことなのかなと。私も、行政側もそこまで認識していなかったのか、ただ単に許可が通ればそれでもうよしとして、現場見るまでは全然こんなものわからなくて、言われたらしようがないから何とか言い繕ってというふうにしか見えないのですけれども、設計の段階でこれは全然、今私が言ったことは全然気づかなかったのですか。

〇議長(橋本修司君) 副町長、本間幸広君。

〇副町長(本間幸広君) 今の磯野議員さんの直接技術的な部分は、私承知しておりませんので、後ほど追加でもしあれば技術担当のほうでお話しさせていただきますが、ちょっと議論の観点の部分で、町長の答弁で議員さんご理解いただいたものということでありますが、やはりどうしてももともとのコンセプトがベッドで避難するということは想定していない施設でございますので、であればどんな方法で、では今ご心配なさっているベッドで入所されている方、年々ふえているというようなこともございますが、どんな方向で考えているかと、もう一度だけ私のほうからちょっと確認の意味も含めてお話しさせていただきたいなと思っております。
(「それわかりました、答弁で」と呼ぶ者あり)

〇副町長(本間幸広君) それは、町長の説明でご理解いただけました。
(「はい」と呼ぶ者あり)

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。残り時間10分ほどです。

〇4番(磯野 直君) はい、わかりました。
 来年度は多床室もかかるわけですけれども、今言った点をもう一度やっぱり十分に考え直す必要があるのではないかと思います。それと、私質問に書きましたけれども、例えばユニットの中にある4本の柱、設計段階ではなかったのが実施設計のところで木造ということで当然入れたのだと、説明はなかったけれども、図面には入っているのだと。確かにそれは言いわけとしてはわかります。でも、木造とした段階で、いわゆる介護施設なのだから、柱をつけない設計というのは十分できたのだろうと思うのです。これ普通の家だって今20畳、30畳の居間平気でありますから、そこに柱立てるなんて話は普通だれも考えない。だけれども、構造上というのであれば、そういうそもそも柱を立てなくて、いわゆる年寄りだとか、そういう車いすだとか自由に往来できるような、そもそもないのですから、柱を立てないような木造計算というのはできたはずだと思うのです。設計屋ができなかったのかもしれませんけれども。それは、当然同時に来年建つ多床室にも言えるのです。真ん中に柱、8本ですか、立っているのです。これなんかももう一回やっぱり検討し直して、もたないのであれば何とかもつ方法で木造で柱を立てないような方法というのは考えられるのでないかと思うのです。その辺は、これから例えば来年度に向けて、今立っているユニットの柱切れとは言いませんけれども、来年度の多床室の部分についてそういう設計変更というのは全く不可能なのですか。

〇議長(橋本修司君) 答えない。
(「同じ質問だから」と呼ぶ者あり)

〇4番(磯野 直君) わかりました。それはいいです。別な質問。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) ぜひ、その部分は寺沢さんのほうからもあるということで、それについては寺沢さんに任せるとして。
 先ほどからの中で1つだけ。家族会との中でやりとりがあって、何とかベッドで出してほしい、それは認識の違いはあると思うのです。例えばそんなに寝たきりの人がいない。多分介護の立場からいうと、いわゆる介護的にいうと寝たきりというのは今いる中で10人ぐらいしかいないとこの間副町長言っていましたけれども、私なんかだと七、八割は寝たきりではないかと思うのです。だけれども、介護としてはそれは寝たきり。私のおふくろそうなのですけれども、下半身だめで寝たきりなのですけれども、ちょっとしたときに、例えば昼御飯食べるからと車いすに乗れるというだけでそれは寝たきりではないという判断なのです。だから、ちょっとその辺は認識が違うのでないかと思うのですが、ただやはり家族会の人たちは自分の親というのは理屈はどうこうあれ寝たきりだと思って、なるたけはやっぱり安全を確保してベッドで出したいというのがこの間の家族会の話だったと思うのです。その中で今の開口部を広げてくれ、それは解決してきのうからかかっているそうです。それと、もう一つは、何とかベランダからベッドを出せるようにということがあったと思うのです。でも、答弁の中では段差は解消する、段差はとおっしゃったことになると段差しか解消しないという意味だと思うのです。家族会でも、それと社協のほうでも要求していたのは、あそこの非常口が使えないのであればあのテラスから何とかベッドごと出せるようにということがそもそもの要望だったと思うのです。それが抜けているのですが、そもそもあそこからベッドは出さないから段差だけという回答なのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 副町長、本間幸広君。

〇副町長(本間幸広君) まず、直接回答する前に、前段いろんな意味で説明不足やら対応のおくれがあったということで家族、入所者の方に不安を与えたということと、あと関係者の皆さん、議員の皆さん方にこんな事態を招いた、心配をおかけしたということだけ前段おわびさせていただきまして、その後家族会の方にご提示申し上げた、居室開口部の部分は今回もう既に解消するということで、2点のうちの1点はご理解いただいたと。2点目の件についても、段差は解消いたしますという根底には、やはりこの施設のコンセプトと申しますか、建物の機能全体でベッド避難というのを想定していないという、これは言葉なのですが、基本的にとつけ加えさせていただきます。万が一、ちょっと我々でどのような事態が想定されるかわかりませんが、そういう事態もないわけではないということから、今回不安を解消させていただくという趣旨で、まずは開口部を1メートル確保させていただきました。その後のあとベランダの開口90しかないからベッドで出せるように広げていただきたいと、そんなお話かと思いますが、その辺についてはあの時点で即答できないお話でございまして、今後議論、検討しながら可能性を探ってみたいと思いますが、基本的にはベッド避難を想定していないということでご理解をいただければと。理由については、先ほど町長のほうからご答弁申し上げた内容ということでご理解いただければと思うのですが。

〇議長(橋本修司君) 4番、磯野直君。

〇4番(磯野 直君) 家族会も2回目のときには副町長さんも出ていただきました。1回目のとき課長も出ていただいて、先ほど言いましたが、家族会の考えとしてはなぜあそこでいろいろと紛糾し、論議をしてこのままでは入れないというのだったかというと、やはりベッドごとの避難ができないというところが一番のメーンだったはずです。それで、家族会の要望としては、1つはベッドが出れるように部屋を1メートルの確保、それとベランダからも出れるように、ベランダも90しかないですけれども、そこも1メートルを確保して、なおかつ段差を解消しなさい、それから棟の一番端っこには先ほどコの字型、S字型の壁があると言いましたけれども、そこも90しかないので、そこもベッドが出れるような、壁の部分も取り外してほしいというのが家族会の要望だったと思いますし、これは社会福祉協議会のほうからも要望だったと思うのです。段差だけを解消ということでは決してないので、それは今後またいろんな形で町民の方々が新聞の記事等も見るだろうし、議会の報告を見るだろうと思いますから、それは家族会との約束だと思っていただきたいのです。もしできないのであれば、本当に家族会を集めてどういう理由でできないのか、どうやって安全を確保するのかということをきちっと説明していただかないとならないと思うので、最後に、では町長お願いいたします。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 22日の家族会の説明以来1週間足らずの間にいろんな論議、また我々にとっても混乱もした部分もございました。基本的には答弁書でお答えしたとおりベッドでの避難は考えていない中での設計、または避難口の設置というふうに考えて進めてまいったものであります。一番大切なのは、先ほども申し上げましたけれども、より安全に機敏にどう避難できるかという形をつくり上げるということでないでしょうか。その役割を一番果たすのは特老の職員でもあり、またそれ以前に避難計画というものを出して、その避難計画がやはり、消防団員の方もたくさんいらっしゃいますけれども、その計画どおりにのっとった避難方法というのがやはり一番形として身につけなければならないものだというふうに思います。その計画も出されておりますし、これから特老の方々を含めながら一番いい、安全で、かつ機敏に避難できる方法というものをやはり日々追求も含めて取り組んでいかなければならないというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) これで4番、磯野直君の一般質問を終わります。
 昼食などのために暫時休憩いたします。

休憩 午後0時00分
再開 午後2時00分

〇議長(橋本修司君) 休憩前に引き続き会議を再開します。
 次、3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 私からは、3点にわたって質問させていただきます。
 まず、1点目ですが、港湾(羽幌港)整備計画及び中央埠頭アクセス道路のルートについて質問いたします。羽幌港の整備は、第10次港湾整備計画のもと進められております。平成21年5月開催の総務産業常任委員会の説明では、平成24年度に整備を終え、25年度より中央埠頭を供用開始するとしております。これまで数回の計画変更があり、当初計画よりもおくれが出てフェリー埠頭及び漁協荷さばき施設の移転等に影響を与えてきました。次年度以降の残り3年は順調に進むものと理解しておりますが、新政権による事業や予算、組織の見直し等により羽幌港整備への影響があるのではないかと懸念されています。そこで、以下の質問をいたします。
 まず、1点目、次年度以降の3年間、羽幌港第10次港湾整備計画の事業見通しを示していただきたいと思います。
 2点目、新しくフェリーが着岸する中央埠頭へのアクセス道路として2条通が検討されてきました。しかし、2条通の下水道工事以降、地盤のゆがみが生じるなど、大型車両の通行に耐えられないとして別ルートの検討がされてきました。中央埠頭の供用開始までにアクセス道路の整備が完了されている必要があり、これ以上検討を続ける時間的余裕はないものと思います。アクセス道路についてどのような検討がなされ、大型車両のルートをどこにしようとするのか、ご答弁をお願いいたします。

 次に、2点目ですが、わが町の活性化のための行政の役割について質問いたします。我が国の経済低迷、不況の影響などから当町の経済の冷え込みは激しく、多くの町民の方、特に最も労働意欲がある年代の方々の大変な日常がうかがえます。失業、所得の低迷、そして企業倒産や営業をやめる店舗など、心配していたことが現実のものとして進行しつつあることを実感いたします。そんな中でも歯を食いしばり、努力や工夫を重ねながら頑張っておられる方も多数います。羽幌町行政自体も財政難であることから、行政改革の名のもとに事務事業の縮減や効率化を図り、人員削減、一部大規模事業を除いて公共投資の全体的削減を進めてきました。このままでは行政も民間も経済活動が徐々に萎縮し、いずれこの町全体がばったり倒れてしまうような恐怖感さえ私は感じます。このようなときこそ町長を筆頭とする行政職員が知恵を出し合い、限られた予算を使って最大限効果を上げようとする新施策を工夫すべきと思います。個々の町民に向き合い、実情や声を把握する中にアイデアやヒントがあるものと思います。町職員が積極的に町民と接する中で、ともに町づくりをという町民意識が形成され、協働の町づくりの出発点が生まれるものと思います。このような非常事態に行政及び職員の起案、立案機能について論じたいと考えます。
 まず、1点目ですが、行政及び職員はより一層の危機感と使命感を持つべきでしょう。その上で経済や人の活性化のため企画、提案し、議論を深めるべきと考えますが、この点について役場内の現状を町長はどのように評価しているのかを伺います。
 2点目ですが、職員による提案制度、町民による提案制度がありますが、どのように機能し、施策に生かされるのかを質問いたします。
 3点目、職員が積極提案しやすいような仕組み、体制を強化してはいかがでしょうか。
 4点目、わが町の物産、例えば農水産物や加工品等の積極的な活用、それから観光振興が経済活性化の一つの重要なかぎだと思いますが、町長も同じ認識をさまざまな場で述べられております。重点施策として具体的に実施しようとする施策があれば、お答えいただきたいと思います。

 最後に、特別養護老人ホーム多床棟の設計内容の検討についてを質問いたします。特別養護老人ホームのユニット棟が完成し、入居者の移転も完了して新施設の運営が始まりました。しかし、そこに至るまでには家族会が安全面における不安を訴え、入居がおくれるのではと心配される事態もありました。結局町側は避難口など一部改修を受け入れ、家族会がそれに理解を示して予定どおりの入居に至ったと理解しております。このような事態は、設計段階における議論不足、関係者の共通理解の欠如が招いた結果だと考えます。次年度多床棟の着工となりますが、同じ事態を招かないよう残された期間中に十分な議論を経るべきだと思います。そこで、質問いたします。
 まず、1点目は、多床棟の設計内容についての社会福祉協議会、議会常任委員会等との議論の経過を整理し、報告していただきたいと思います。
 2点目、今後改善要望が出たときに設計変更などをする考えはあるのかどうかを伺います。
 以上です。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。

〇町長(舟橋泰博君) 寺沢議員のご質問にお答えをいたします。
 1件目の港湾整備計画の事業の見通しについてでありますが、平成22年度から平成24年度までの期間で計画している整備内容は、臨港道路、港湾施設用地、岸壁、波除堤及び浚渫等であり、計画どおり北海道開発局へ要望しているところでありますが、現在国において平成22年度予算の概算要求額の組みかえ作業や事業仕分けによる港湾整備事業費の削減方針が報道されていることなどから、羽幌港の整備内容への影響について関係機関との連絡を密にして情報収集をしてまいりたいと考えております。
 次に、羽幌港中央埠頭へのアクセス道路につきましては、国直轄事業での臨港道路建設について関係機関に検討をお願いしておりましたが、先般国直轄道路の予定法線が示されました内容を踏まえ、道路の建設について内部検討を進めてきたところであります。検討の結果、国直轄道路の建設につきましては、予定法線上交通安全面で支障があること及び道路建設に伴う用地買収及び建物移転に時間を要するため、中央埠頭の供用開始時期まで時間的余裕がないこと、また町の財政負担が大きいことが問題点として挙げられ、道路の建設は難しいとの結論に至ったところであります。町といたしましては、既存の南1丁目5間通を利用し、国道へ出るルートが現状では望ましいものと考え、今後地域住民並びに議会を初め関係機関へ説明をし、協議を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、2件目のわが町の活性化のための行政の役割についてのご質問にお答えをいたします。議員お話しのとおり、本町においても全国的な経済の低迷や不況の影響を受け、失業や企業倒産など地域の経済情勢は大変厳しいものと考えております。1点目の行政及び職員の危機感や使命感、経済や人の活性化のための企画、提案に対する評価についてでありますが、平成18年9月に策定した自立と共生へのまちづくり計画、自立プランを基本として、今日まで職員一丸となってどのような自立した町づくりが住民や地域にとって必要なのか、これまでの行政運営や手法ではなく、一人一人の町民がみずから町づくりの意思決定に参画する町民協働の考えを基本として行政の運営を進めております。その中で職員削減等による組織の減量、事務事業の縮小、廃止、委託や指定管理者による民間への業務代行、事務事業の広域化など行政のスリム化や公共サービスの見直しを図るとともに、地域経済や住民生活の厳しさを共通認識しながら、町政懇談会や産業、福祉、文化、スポーツ等関係諸団体との連携、協議を深め、町民の声を聞きながら現状把握に努め、課題については各課において整理し、事業に反映させております。また、職員全員が地域情報連絡員の活動を通して方面委員等に町の情報を提供するとともに、意見や要望を聞くなど、町民が行政や職員に対して何を求めているのか、常に危機感や職員としての使命感を持ちながら日々の業務遂行に努めているものと考えております。さらに、平成22年度からは羽幌町行政評価制度を設け、毎年度本町の政策、施策、事務事業について一定の基準、指標をもって目標や達成度について検証を行い、その結果を実施計画や予算編成に反映させていきたいと考えております。
 2点目及び3点目の職員提案制度並びに町民提案制度についてでありますが、職員提案制度は平成15年度に政策課題や事務事業等について職員の創意工夫による改善、または企画、提案を奨励し、業務効率の向上や職員としての意識向上を図ることを目的としているものでありますが、事務事業の改善から町民サービスの向上に至るまで広範囲であり、職員個人やグループ、課単位による提案が随時できるなど、職員がいつでも気軽に提案できるよう心がけております。平成21年11月末現在では99件の提案が寄せられ、審査会を経て23件を採用しておりますが、提案内容は事務事業の無駄や効率化を図るものがほとんどであります。行政施策については、平成19年度に設置いたしましたまちづくり政策会議において課の提案や各種会議及び関係諸団体の発議をもとに事業の必要性、課題や推進方法、財源などについて協議を進めておりますことから、新たな政策等はまちづくり政策会議にゆだねている面もあります。また、町民提案制度については、平成19年度から町民と行政との協働による町づくりを進めるため、町民のアイデアや企画、意見等を積極的に取り入れることを目的として定めたものでありますが、町広報やホームページ、町政懇談会、各種団体等への説明を通して町民への周知を図ってまいりましたが、平成21年度において1件の提案にとどまっております。提案に当たっては、公益性、協働性、実現性、費用対効果等を求め、対象経費に一定の制限があるため自主財源の確保が必要とされるなど、町民にとって提案に至るまでの準備や計画立案が難しいと思われているのが一つの要因と推測しております。今後制度基準を緩和するなどの見直しを図り、町民から積極的な提案をいただけるよう検討してまいりたいと考えております。
 4点目の町の産物の積極的活用、観光振興についてでありますが、本町は羽幌産米、アスパラ、甘エビ、サフォークなど価値の高い農産物や水産物を数多く生産しておりますが、羽幌の食と魅力を羽幌ブランドとして関係諸団体が統一して情報発信や販路の確保、拡大などの取り組みに至っていないのが現状であります。今後は、我が町の特産物にさらなる付加価値を高め、あわせて販売ルートの開拓が求められますが、本年度商工青年部が特産品開発プロジェクトに取り組んでおり、その成果に期待するとともに、行政としても継続的なものとなるように側面的な支援が必要と考えております。また、総合的に羽幌の食と魅力を発信することが重要であり、その体制づくりと効果的な情報発信、集客力を高める魅力的なイベント、常設的な販売場所の設置など、具体的な取り組みについて関係諸団体と検討してまいりたいと考えております。観光振興については、年々道内外の観光客が減少しておりますことから、情報化社会に対応した情報発信による振興策を考えております。現在緊急雇用創出事業を活用して事業所経営動向調査を実施し、離島を含めた町内すべての事業所の事業概要や特徴などの情報を収集しておりますが、得た情報をホームページに掲載して幅広い世代に発信し、町外の人の誘致と消費を図るものであります。既に一部事業者はみずからのホームページで顧客誘致を進めておりますが、ホームページのリンクも考えております。また、訪れた人の飲食店や商店等への誘導策として、カード形式による飲食店等の個別情報の提供を考えております。具体的には、道の駅を初め大勢が集まる場所に個別カードを並べ、お店のお勧めメニューや地図などにより客の誘導を図るものであります。これら情報発信による振興策以外についても、観光及び農業、漁業、商工業関係者と連携を深めながら観光振興と地域活性化につながる取り組みを検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 最後に、3件目の特別養護老人ホーム多床棟の設計内容の検討についてのご質問にお答えをいたします。1点目の多床棟の設計内容の議論についてのご質問ですが、平成20年8月に改築設計競技の結果につきまして羽幌町特別養護老人ホーム建替検討会議と文教厚生常任委員会に報告するとともに、施設全体の設計概要についてご説明しております。その後、多床棟の設計につきまして、社会福祉協議会から食堂の2カ所設置、浴室、特浴、脱衣室の位置変更、避難通路の変更などの要望を受けるとともに、町から防火壁の位置変更等について提案するなど、社会福祉協議会とは多くの協議を行い、設計内容の検討を行っております。また、文教厚生常任委員会におきましても食堂の2カ所設置、防火壁の位置変更等について説明し、ご理解をいただいているところでございます。
 2点目の設計変更についてのご質問ですが、大規模な設計変更につきましては建築基準法を含め各種申請等が必要となり、当初の計画から大きく外れることから困難と考えております。しかし、今後の協議において、軽微な変更につきましては利用者の立場に立って進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上、寺沢議員の答弁とさせていただきます。

〇議長(橋本修司君) これより質問、答弁の時間は30分以内となります。
 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) それでは、まず港湾関連から質問したいのですけれども、答弁の内容では2条通ではなく南1丁目5間通を利用するということで、そちらのルートを使うというふうに示されたというふうに解釈するわけですけれども、そこに至る経緯がこの答弁ではちょっと具体性がなくてわからないのです。
 まず、1つ目ですけれども、開発局から示された国直轄事業での臨港道路の予定法線のルート、これは一体どのようなことなのか。もうちょっと具体的に答弁書に出てこなければわからないのですけれども、ここをまず教えていただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。

〇建設水道課長(西村 修君) それでは、寺沢議員の質問にお答えします。
 新しい決めた道路なのですけれども、南1丁目5間道路なのですけれども、今南2条まで臨港道路来ております。そこから南2条を南下、南のほうに半間ほど進みまして、今組合長のあの交差点から東西に走る道路が町道名で1丁目5間道路という道路でございます。そこから1丁山側に走りまして国道に出るルートでございます。もう一点目の開発で検討していただいたルートにつきましては、今の2条まで来ている臨港道路、それを山側に直進しまして国道に取りつける、ちょっとカーブあるのですけれども、直角に国道に取りつけるルートで開発のほうでは検討していただきました。それで、開発のそのルートの検討をした結果、国道につながる場合直角である程度平らな国道面に接続しないとだめだということ、あと2番目にはそこに至るまでの新設の道路の造成、約17軒ぐらいの用地所有者、それから建物の所有者が予想されます。それで、用地買収、それから移転補償等にかなり金額的にも時間的にも要するのかなと。そういうことが内部の検討の段階で俎上に上がりまして、初めに申し上げました1丁目5間道路という道路を選定いたしました。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。

〇3番(寺沢孝毅君) 開発から示されたその法線、予定法線ということは安全面で支障があるというふうに答弁で出ていますけれども、安全面というのは今答弁にあった平らで直角に接続する必要があるという、そういう意味での安全面での問題だったのですか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。 

〇建設水道課長(西村 修君) その面もありますし、平面、平らな部分になりますと開発で示した位置より若干まだ南側に寄せないとだめなのかなと。あと、港湾委員会と協議しないとだめなのですが、臨港道路から右折して南側に行く場合にはある程度見通しいいのですが、左折するようになりますとある程度勾配がありまして、坂になりまして、その辺の調整がきっと港湾委員会と必要になると想定されました。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 町の財政負担のことも問題に挙げられましたが、この土地、建物、こういったものの立ち退きだとか買い取り、こういうものは町ですべて負担しなければいけないという意味なのですか。どういうことでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。 

〇建設水道課長(西村 修君) お答えします。
 事業費につきましては、直轄事業でやっていただけるということは確約しております。直轄事業でやるのは、用地買収、それから移転補償、それから道路の新設等を直轄事業で実施可能でした。あと、地元負担金なのですが、ある程度概算なのですが、道路造成につきましては約3,000万、あと用地買収、移転補償につきましては本当の概数なのですけれども、17軒程度ありますので、3,000万としても5億かかると。全体事業費の今の負担金なのですけれども、内郭ですので、町の負担3分の1負担金が必要となります。それを計算しますと、およそ1億七、八千万地元負担がかかるのかなと、うちの試算なのですけれども、そういう試算を行っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 開発のほうの提案のはわかったのですが、今町が選びました南1丁目5間通、こちらをルートに選んだときの問題点として、2条通と同じように地盤の問題とか、それから安全面の問題ですとか、それからそういうものを解消するためには当然町の経費をかけていかなければならないという同じ問題がつきまとうと思うのですけれども、その辺の分析はどうなっていますか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。 

〇建設水道課長(西村 修君) お答えします。
 地盤につきましては、2条通、その5間通までの南側と、それから川側を比較しますと、うちの下水道事業で地質調査等を実施している資料がございまして、今の1丁目5間通川側については南側より地盤が強固であります。もう一点、交通安全上なのですけれども、あの交差点、南2条につきましては8間、1丁目5間道路につきましては5間道路となっていますけれども、7間の幅がございます。車道等につきましては、両方とも5間程度車道がある状況です。それで、あと問題なのは、交差点の大型車両の通行なのですけれども、交通法上では大型車両、大型バスにつきましては、長さが12メートルですので、現況の道路で曲がれないことはないのかなと。あと、もう少し改良するとしたら今後どういう方法がいいのか、その辺も今後協議しながら進めていきたいと思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 今ここで議論した安全の問題ですとか、それから経費の問題は、これ以上詰めても時間がかなりかかるので、常任委員会等でしっかり詰めて、まだまだちょっと議論する必要があるなというふうに私感じておりますので、それお願いしたいのと、それから中央埠頭に絡んでこれまで常任委員会等で議論してきた中にこのような問題が出てきておりました。まず、1点目は、高速船2隻体制が平成26年以降も維持されるという前提で、2隻体制でやると、それでそれを前提とした港づくりをしているということがありましたが、そこは変更なく今後見通し立っているということでよろしいのでしょうか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。 

〇建設水道課長(西村 修君) 変更はございません。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) それから、福寿川沿いにいろいろな観光車両や人が通るということになると、当然美観等も気にしなければならないということで、これまでもたびたび上がってきておりました。
 そこで、もちろん港内のさまざまな廃棄されたものとか、それから使用されないまま置かれているもの等も整理しなければならないということと、それから福寿川の護岸整備、これ漁協、それから利用者からもかなり強く出ていますが、この辺は平成25年の供用開始に向けてどのように整備していく計画でいるのか。

〇議長(橋本修司君) 建設水道課長、西村修君。 

〇建設水道課長(西村 修君) お答えします。
 福寿川河口につきましては、今港湾ではなく河川敷地で便宜的に漁船等を係留しております。それで、今現在係留している係留場所がかなり不安定、基礎の係留する場所の屋台骨がかなり不安定な部分が見受けられます。その一時的な補修につきましては、21年度の予算で今実施しているところです。
 あと、将来的な福寿川の河口の活用ですが、今中央埠頭が供用開始になりまして、あと今現在フェリーが係留している岸壁等の活用も含めまして、福寿川河口の係留場所の必要もあわせて今後の計画で考えていきたいと思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 今後予想されるであろう住民説明もしっかりとやっていただきまして、住民にやっぱり不安を与えないような安全対策も同時に考えられて、委員会等に諮って議論を深めていきたいと思いますので、その点よろしくお願いいたします。
 次に移りたいと思います。わが町の活性化のための行政の役割ということですが、このテーマはどちらかというと具体性に欠けて抽象的な議論になってしまいがちなのですけれども、私は極めて重大な問題だなというふうに思っております。それで、この質問を私がした背景をまずご理解いただきたいのですけれども、今はどんどん、どんどん中央の政府の内容も変わってまいりまして、中央から地方へ権限を移譲しようという動き、それから財源も地方交付税なんかもひもつきではなくて基礎自治体がある程度自由に使えるような、そういう形になっていくであろうと、そんなふうに見ているわけなのですけれども、そんな中で基礎自治体、いわゆる市町村、これまでは事務執行主体、いわゆる国から法律に基づいて役場の中で事務を処理していくという、そういう事務執行主体から変わっていかなければいけない。どんなふうに変わっていかなければいけないかというと、町づくり、それから産業の振興の主体者が市町村である、地域の発展を主体的に担う役割を基礎自治体である市町村がしていかなければならない、これを自立した政策自治体というような呼び方があるようなのです。つまり事務執行主体から自立した政策自治体への転換をしていかなければならない。これをいろいろ調べましたら、都道府県や自治体がこのことについてまさにもう数年前からいろんな研究をし始めているのです、変わらなければいけないということで。私は、まさにそういう認識をきちっと持たなければいけないと思うのですけれども、町長、この辺どのような認識を持たれますか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。 

〇町長(舟橋泰博君) 確かに基礎的自治体のあり方という論議は、もう始まって相当長い間いろんな合併というものも含めながらの論議がありました。今言われるとおり、流れはやはり地域主権、地方主権、また財政的なものもついた中での自治体づくりということは論じられてもう久しいわけであります。私どもの町づくりの中でも自立した町づくりというか、自立プランというのもやっぱりそんなところからの発想でつくり上げているものでもあります。しかしながら、これから政権がかわったからということではなくして、町づくりの基本となるのはやはりその町の方々、行政も含めた住民みずからがやはり意思の疎通も含めて1つの方向を見ながら一緒に取り組む、汗を流す、知恵を出すというのが基本かというふうに思っております。そんな意味では、やはりある一定のところまでは協働社会というものをつくり上げるために行政の果たす役割というものは非常に大きな重いものがあるのかなというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) そういう中で、ある県が調査をしたデータを見ましたら、その県の中でも自立した政策自治体に評価できる自治体と、それから従来のままの役割を出し切れていない自治体があると。どちらかというと、まだまだ従来型の自治体が多いというような、そういう評価が載っておりました。町長、当町羽幌町はどんなふうにお感じですか。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。 

〇町長(舟橋泰博君) 従来型ということと、そのことの取り組みに対して先に出ているということ、一概にどちらかと、二者択一というのはなかなか難しいことですけれども、基本的には従来型の必要なところを残しながら、やはり時代の求め、またみずからが自分たちの町を考えながら自立したものに積極的に取り組む姿勢というものはいつも機会あるごとに職員にお話ししております。結果としては、いまいちスピードは出ていないのかなというような気持ちもしております。ただ、非常に大切なことであるという認識は強く持っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 大変お答えしづらい質問をして私申しわけないと思っていますが、ただそういうことをやはり日々考えながら行政に当たらなければいけないということを私は言いたいわけなのです。自立した政策自治体になっていくためには、3つの要素を強化しなければならないというふうに言われています。1つが権限、いわゆる自治体が持つ権限です。本当に住民のニーズに合ったもの、そして固定化されたものではなくて幅広いものがなければいけない。それから財源、これはもう当たり前のことです。それから、もう一つは人間。権限と財源と人間で3ゲンというそうです。その3ゲンの強化をしていかなければならないというふうに言われております。私は、最も根源的な人間という部分を今日は議論に上げたわけなのですけれども、そのある県が市町村にアンケートをとったそうです。市町村独自の政策づくりに関してネックになっている問題はありますか、いわゆる自分たちで政策をつくり出していくということでネックになっていることって何かという、そういう質問ですが、第1位、一番多かったのが政策づくりに知識、経験を有する人材が少ない、いないということです。要するに人です。それから、2番目に多かったのが住民ニーズがうまく把握できない。次に、ニーズを把握しても具体的に動こうという意欲に欠ける。結局やっぱり人なのです。人をつくっていかなければ、行政の中も新しい政策を考えようという問題意識が生まれてこないということなのです。つまり意識と能力、この2つが大きなテーマになります。意識のほうは、これは各職員一人一人がやはり日常仕事の中で少しでもよいものにしていこう、この町をよくしていこうという意識がなければいけないということは言うまでもありません。それが第一歩。そして、そういう自分の意識を全体に広める、例えば課の中で共有していくという、そういう意識がなければいけません。能力の面では、行政ならではの専門的な能力もさることながら、政策形成能力、これはまさにそのものずばりなのですけれども、そういったものや、あるいは他人を説得するような能力、さまざま必要になってきます。私がここで問いたいのは、政策形成能力、これを職員一人一人に持ってもらうために、町長あるいはその担当する課では日々どのようなことをやられているのか、短くて結構です、お答えいただきたいと思います。

〇議長(橋本修司君) 総務課長、石川宏君。

〇総務課長(石川 宏君) それでは、担当課といいましょうか、今政策形成能力、人材養成という観点から、私のほうからお答えさせていただきます。
 当町としてもそういう人材育成といいますか、形成または企画力ということも含めまして大切だということは当然わかっているつもりでやっております。現在、今言われました形成、企画能力のほかにも専門的な知識ということで自治法の研修ですとか地方公務員法はもとより、それらのことで年間大体30名程度研修に出してはおります。ただ、なかなかそれがすぐ成果にどのように結びつくかという問題もございますけれども、一応そういう形成能力を養うための養成もまだ不十分ではあると思いますが、しているつもりではございます。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) 政策形成能力を高めるための手法というのは、たくさんあると思います。本当に気持ちを切り替えるだけでもう日常の意識も変わってくると思いますし、たくさんあると思いますので、ぜひともそういう意識を持って取り組んでいただきたいなというふうに思います。そんな中で町長の答弁にもありましたが、これは先般常任委員会で商工観光課からも説明があったのですが、事業所経営動向調査とか、そういうことで全事業所をやはりきちっと訪問しながら実態把握をし、なおかつその中で町で行っている1%金利の施策なんかも説明しながら町の実態を把握するのだという、これは非常にいいことだなと思いますし、それから各商店のクーポン券のようなものをつくってどんどんとお客さんの流れをつくっていこう、こういう動きというのはやはりとっても大事なことなので、特に現場と向き合う所管にいるところでは積極的に町に出て町民に会って、今本当に求められているニーズは何なのかということを一生懸命考えていただければなというふうに思います。
 それから、産業の話ですけれども、例えば新潟県の佐渡島でトキ認証米というのをやっています。いろんな各地見ますと、先進的な事例がたくさんあります。これは、要するに放鳥されたトキが田んぼにおりて、そしてドジョウやカエルを食べられる、そこでつくったお米をトキ認証米というブランドにして、そして大手スーパーと協力しながらどんどん、どんどん売っていこうという、そういう戦略です。地元にもオロロン米ななつぼしという北海道に誇れるおいしい米もありますし、しかもパッケージにはオロロン鳥のイラストなんかも入っていたりとか、本当に先進的な事例を倣えばこの町に合ったアイデアがたくさん出てくるのではないかと思うので、その辺いろいろ検討していただけませんか、具体的に。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。 

〇町長(舟橋泰博君) 直接かかわっている各産業課、産業にかかわる課があるので、そちらのほうからの現状お話あるのかなと思ったのですけれども、基本的にやはり町を売るというか、そういう意味ではブランド化ということを前提としながら売り込みの方法、工夫というのは非常に大切なことでもありますし、またそれぞれの取り組みを本当に進めていくことによって町の動きも活発になるのかなと、活性化してくるのかなというふうにも思います。各産業と機会がある中で私たちからの提案ということも含めながらお話をしてみたいなと、検討してみたいなというふうに思います。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。 

〇3番(寺沢孝毅君) こういう自治体の研究をされている学者の方が、基礎自治体の職員というのは待っていてはだめだというふうに言われています。職員から町民の中にいろんな手をみずから打っていかなければ自治体は活性化しない、停滞していくというふうに言われていますので、その辺一生懸命頑張っておられると思いますけれども、もう一度しっかり肝に銘じてお願いをしたいなと思います。
 最後に、特老に関してですが、一番ここで議論をしたいのは、ユニットが完成して、例えば避難路のことだとか、段差だとか、間口の問題ですとか、さまざま家族や、あるいは経営している社会福祉協議会側から出てきていると思うのですけれども、それらを早急に次の多床棟に生かしていただきたいなと。そのために、要望を受ける協議の場を持って、そして改善できるものは改善していっていただきたいと思うのですが、そういうような答弁であるという解釈でよろしいですね。

〇議長(橋本修司君) 町長、舟橋泰博君。 

〇町長(舟橋泰博君) 今日午前中に磯野議員の質問の中で特老のさまざまなお話をして討論しました。今寺沢議員のほうからも同じその流れにあるような気がいたして聞いておりましたけれども、やはり話し合う場、ある意味で入居拒否だとか、そういういろんなことになったという経緯の中には、共通の認識というか、意識の疎通を図るとか、そういう意味では話し合いの場がもっともっと早い時期からできたものというふうに私自身は判断していますけれども、そういう時点で足りなかったのではないのかなという、ある意味では反省点も持っております。そんなことも含めながら、これから春からになるのでしょうか、手がつけられるという中では、確かに設計図面もすべての確認事項、確認申請も含めて終わっているものではありますけれども、やはり話し合い、説明する機会、また意見を聞く機会というものは数多くというか、特老がいわゆる管理される方々と深めていかなければならない部分ではないかなというふうに思っております。非常に難しいというか、大体の方が同じように感じるのかなというふうに思うのですけれども、なかなか図面で判断しにくい、平面的に判断しにくい、立体的にはある程度わかってくる、見やすい、わかってくるというところあるのですけれども、そういうことも含めながらお話の機会は持っていかなければならないなというふうに思っております。

〇議長(橋本修司君) 3番、寺沢孝毅君。最後です。

〇3番(寺沢孝毅君) では、これ最後の質問になりますが、ユニット棟の中にもフロアに非常に邪魔に見える柱が4本ありました。多床棟のほうにも同じような形であるやに伺っております。やはり動線を遮るとかいうこともあって、これはないほうが非常に使いやすいわけですけれども、例えばこういうような要望が出た場合に、それを直すというのは今建築基準法に含めて各種申請等が必要となる、これにひっかかってしまうのかどうか、そこをちょっと確認したいと思います。

〇議長(橋本修司君) 福祉課長、鈴木典生君。

〇福祉課長(鈴木典生君) 議員のご質問にお答えいたします。
 柱の場合は、やっぱり構造計算上もう一度再計算し直さなければならないということで、大きい変更という形になります。

〇議長(橋本修司君) これで3番、寺沢孝毅君の一般質問を終わります。
 以上で一般質問を終わります。

    ◎散会の宣告
〇議長(橋本修司君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
 本日はこれで散会します。
(午後 2時51分)

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