北方の杉
羽幌町森林の特徴の一つに築別九線沢東向斜面のスギ林があります。
このスギ林は明治中期に山形県庄内の温海村から移住した斉藤浅吉が大正4年(1915年)に郷里からスギ種子を取り寄せ、蒔きつけて大正7年に三年生苗4000本余りを植栽した中の一部でした。
その後、このスギ林は所有者が変わり、管理不良から昭和12年(1937年)に新宮商行が買入れ、保護育成に努め、今日の成林を見るに至っています。
本来、温暖系のスギが北方の本町で育成しているのは、植栽地が東向きの緩傾斜で、当時豊かな天然林に囲まれ、北風を遮断し得たことや管理が行き届いていたことなどによるものです。
このスギ林は学術的に貴重なもので、自然保護区として保護されるとともに「北海道の名木美林」に指定され、平成9年度末で494本を数えています。(新羽幌町史より抜粋)
なお、森林火災などを防ぐため、一般の方の無断入林は禁じられています。
写真で見る「北方の杉」
(2003年9月4日 撮影)
(2003年9月4日 撮影)
「北方の杉」の位置
羽幌町市街地より車で約20分
国道232号 道道356号 町道
マイクロバスでようやく通ることができる程の道幅です。
入り口にはゲートがあり、ゲートからは200mほど歩くことになります。
(破線の部分)
赤印の部分が上記の写真撮影ポイントです。
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