公会計制度からみた羽幌町の財政状況
羽幌町では、よりわかりやすい財務情報を提供することや将来を見据えた自治体経営に活用することを目的に、新しい地方公会計を導入し、国が示した基準に基づき「財務書類4表」を作成し公表します。
なお、固定資産台帳については役場財務課にて閲覧可能ですので、閲覧を希望される場合は役場財務課財政係までお越しください。
公会計制度とは
現在の地方公共団体の会計制度は現金主義、単式簿記を採用しています。1年間にどのような収入があり、それをどのように使ったかといった現金の動きがわかりやすい反面、町が整備してきた資産や地方債などの負債といったストック情報や行政サービス提供のために発生したコスト情報がわかりにくいという弱点があります。
それらを補うために、これまでの決算書の情報に加えて、発生主義や複式簿記の考え方を取り入れた民間の会計手法で作成するのが、総務省が推奨する「地方公会計制度」の財務書類4表です。
統一的な基準による財務書類
総務省は、平成27年1月に「統一的な基準による地方公会計整備促進について」を示し、平成27年度から29年度までの3年間で、すべての地方公共団体において「統一的な基準」による財務書類等を作成するように要請しています。
羽幌町ではこの要請を受け、企業会計的手法を取り入れた発生主義、複式簿記として、歳入・歳出の現金取引だけでなく、年度末時点での財産の残高や、一年間の資金の流れなどの情報を網羅的に公正価値で把握できるよう見直し、平成28年度決算より「統一的な基準」による財務書類(貸借対照表・行政コスト計算書・純資産変動計算書・資金収支計算書)を作成し、公表していきます。
各財務書類(4表)の説明
1.貸借対照表(バランスシート_BS)
住民サービスを提供するために保有している「資産」を左側(借方)に、その資産調達をどのような財源で賄ってきたかを右側(貸方)に示します。貸方(資産調達の財源)は、将来世代の負担に委ねた「負債」と、これまでの世代ですでに負担した「純資産」とに区別されます。
2.資金収支計算書(キャッシュフロー計算書_CF)
行政活動を資金の流れから捉え、年度当初と年度末の資金増減を示した表です。地方公会計で従来から採用されている単式簿記を発展させ、歳入歳出を一定の活動区分(「業務活動収支」、「投資活動収支」、「財務的収支」の3区分)で表示し、それぞれの活動における資金調達の源とその使途を明確にします。
3.行政コスト計算書(PL)
1年間の行政運営コストのうち、福祉サービスやごみの収集にかかる経費など、資産形成につながらない行政サービスに要したコストを「人件費」、「物件費等」、「その他の業務費用」、「移転費用」に区分して表示したものです。これらの費用から、町民の皆様にご負担いただく使用料等を差し引いたものが純経常行政コスト(毎年度、継続的に発生するもの)となります。さらに臨時損失と臨時利益の差額を加えたものが純行政コストとなります。
4.純資産変動計算書(NWM)
貸借対照表上の純資産の部(貸方の一部)に計上されている各項目が、1年間でどのように増減したか、あるいはその内部構成はどのように変動したかを示す表です。
財務書類の対象範囲
財務書類は、一般会計等、全体、連結の3種類に区分して作成しています。
対象範囲 | 説明 |
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一般会計等 | 羽幌町の一般会計を表したものです。 |
全体 |
一般会計に特別会計や企業会計を加えた、町全体の会計です。 【対象となる会計】 国民健康保険事業特別会計 |
連結 |
町全体の会計に町の関与が大きい関係団体を加えて、一つの行政サービス実施主体とみなしたものです。 【対象となる団体】 羽幌町外2町村衛生施設組合 |
【令和4年度財務書類】
【令和3年度財務書類】
【令和2年度財務書類】
【令和元年度財務書類】
【平成30年度財務書類】
【平成29年度財務書類】
【平成28年度財務書類】
お問い合わせ先
財務課財政係 TEL:0164-68-7001 お問い合わせフォーム